2019/08/15更新1like1108view岩間光佐子

キッチン水栓の種類と特徴・選び方のポイント

毎日使用するキッチン水栓。キッチンの中でも、日々酷使するものなので、その使い勝手の良し悪しは、調理や洗い物の作業効率にも影響します。それだけに選ぶ際には、操作性や節水性、デザイン性などにも配慮したいもの。ここでは、キッチン用の水栓金具の種類と特徴、選び方のポイントをまとめました。

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キッチン水栓にはいくつかの種類が。操作方法などで分類

キッチン水栓には、さまざまなタイプがありますが、操作方法(湯水の混合方式)では、ツーハンドル(ツーバルブ)混合水栓とシングルレバー混合水栓に分類されます。吐水・止水の方法では、ハンドルを操作するタイプ以外に、スイッチ(手元や足元など)で作動するタイプ、センサーによって自動で吐水・止水する水栓などがあります。

また、水栓に付加されている機能には、ハンドシャワーや浄水など。形状では、グース型・グースネックと呼ばれるような特徴的なデザインの水栓も増えてきました。その他、設置する方法では、壁付けタイプやデッキ(シンクやカウンター)上に取り付けるタイプなどに分けることができます。
左)凹凸を減らしたすっきりデザインのシングルレバー水栓。シンプルな形状はお手入れも簡単に、手にフィットするハンドル形状は操作もしやすい。[GGシリーズ キッチン水栓] (右)オーソドックスな2ハンドル混合水栓。[キッチン用水栓金具 台付き2穴] TOTO

左)凹凸を減らしたすっきりデザインのシングルレバー水栓。シンプルな形状はお手入れも簡単に、手にフィットするハンドル形状は操作もしやすい。[GGシリーズ キッチン水栓] (右)オーソドックスな2ハンドル混合水栓。[キッチン用水栓金具 台付き2穴] TOTO

シングルレバー・シャワー付きタイプが主流。自動水栓も

一般的に多く用いられているのは、シングルレバー混合水栓。ハンドシャワー機能が付いたタイプも人気です。システムキッチンであれば、シンクやカウンターに設置するデッキタイプが多いでしょう。

■シングルレバー混合水栓
ひとつのレバーハンドルの上下操作で吐水・止水、左右の操作で湯水の量や温度を調節が可能な水栓。片手で操作が可能で使い勝手も楽なことが特徴です。価格やデザインバリエーションも豊富で、システムキッチンの標準的な設定にも。出し止めもこまめにできるため、節水効果も期待できます。

■ツーハンドル(バルブ)混合水栓
ふたつのハンドルを使用して、給湯・給水の量と温度を調節する水栓。個性的なデザインの輸入品などもあります。

■ハンドシャワー付混合水栓
水栓の先端部分からホースを引き出すことのできる、ハンドシャワーがついた水栓。シンクの隅々までシャワー水流が行き届くため、洗い物などに便利です。

■自動水栓・タッチレスタイプ水栓
手や食器などを吐水口の付近に近づけるとセンサーが感知し吐水、遠ざけると自動で止まる機能を持つ水栓。上部のセンサーに手をかざすと吐水し、再度かざすと止水するタイプなども。レバーハンドルの操作が必要ないため、両手がふさがっていても使用可能。

■スイッチ式(タッチスイッチタイプ)水栓
水栓の先端などにあるスイッチで吐水・止水するタイプ。手の甲や手首でタッチするなど、操作も簡単。両手がふさがっていても使用することができます。
スマートなL型のデザインが魅力。線が細く、水はねしにくいシャワー吐水も。ホースを引き出すことも。浄水器兼用タイプ。[スタイリッシュ水栓 Efine シャワーホースタイプ 浄水器兼用タイプ] クリナップ

スマートなL型のデザインが魅力。線が細く、水はねしにくいシャワー吐水も。ホースを引き出すことも。浄水器兼用タイプ。[スタイリッシュ水栓 Efine シャワーホースタイプ 浄水器兼用タイプ] クリナップ

浄水専用水栓や一体型水栓も揃う

浄水機能を持つ水栓も注目されています。浄水機能とは、水道水に含まれている物質(残留塩素やトリハロメタンなど)を除去、もしくは減少させる機能のこと。家庭用は、水道水を「ろ材」でろ過することで、おいしく安心な水を生み出すものです。

浄水機能を持つ水栓には、水栓金具の胴体などに小型のカートリッジが組み込まれた「水栓一体型(カートリッジ内蔵型)」と、キッチンカウンターの下に浄水器本体を設置する「ビルトイン型(アンダーシンク型)」があります。

また、それぞれに、通常のキッチン混合水栓とは別に浄水専用として設ける浄水専用水栓タイプ、湯水の混合水栓と浄水機能を一体化させた(ひとつの水栓で、浄水、水、お湯を使い分けることができる)タイプがあります。目的や使用方法、キッチンプランと合わせて検討するようにしましょう。
手や物を近づけると水がでるタッチレス水栓に浄水機能を搭載。カートリッジの交換時期が近づくと操作パネル上で表示。[P15 ハンズフリー水栓 A10タイプ・浄水器ビルトイン型(カートリッジ1本付)] LIXIL

手や物を近づけると水がでるタッチレス水栓に浄水機能を搭載。カートリッジの交換時期が近づくと操作パネル上で表示。[P15 ハンズフリー水栓 A10タイプ・浄水器ビルトイン型(カートリッジ1本付)] LIXIL

節水・節湯機能が高まった水栓金具

キッチン水栓に限らず、住まいで用いられる水栓金具は、いずれも節水性能が高まっています。シングルレバー混合水栓や自動水栓などは、止水操作が簡単で、無駄な水の消費を抑えた節水型です。メーカーや商品によっては、水流やシャワーに工夫を施すなどして、少ない水で洗うことができるタイプなども揃っています。

また、節湯・節水機能として、多くみられるのが、無意識での給湯器の作動を防ぐ水優先吐水機構。シングルレバーハンドルが正面の位置では水のみが出る構造のことで、給湯器を動かすエネルギー(ガスや電気など)の無駄を減らすことが可能です。水からお湯に切り替わるときに、クリック感などを持たせわかりやすくなっています。そのほか、最大吐水の前にクリック感を持たせ、必要以上の水を使用しないように工夫されているタイプもあります。
手の甲で軽くタッチするだけで、水の出し止めが可能。こまめな水の出し止めが簡単にできるので節水にも。操作ボタンを押すだけなので、水栓はいつもきれいなまま保つことができる。[タッチスイッチ水栓] TOTO

手の甲で軽くタッチするだけで、水の出し止めが可能。こまめな水の出し止めが簡単にできるので節水にも。操作ボタンを押すだけなので、水栓はいつもきれいなまま保つことができる。[タッチスイッチ水栓] TOTO

特徴あるデザインも。オープンキッチンではアクセントに

最近の間取りで多くみられるのは、リビングやダイニングとひとつの空間となっているキッチンプラン。オープンな対面キッチンやアイランドキッチンなどの場合、キッチンのデザイン性には配慮したいものです。プランによっては、水栓金具が空間のアクセントとなるケースも。キッチン側からだけでなく、ダイニングやリビングからの見え方などにも配慮することも大切です。

水栓金具のデザイン傾向は、すっきりとしたシンプルなデザイン。グース型のタイプやL字型のタイプなどが人気となっているようです。クロームタイプだけでなく、マットなブラックやホワイトなどのカラーもみられるようになりました。国産品はもとより輸入製品にも、豊富な商品バリエーション揃っているので、インテリア空間に合わせて選ぶことが可能です。
カーブを描くデザインが美しいキッチン用の水栓。整流とスプレーの吐水。 [KW0261432 キッチン用湯水混合栓(フレキシブルスパウトタイプ)] セラトレーディング

カーブを描くデザインが美しいキッチン用の水栓。整流とスプレーの吐水。 [KW0261432 キッチン用湯水混合栓(フレキシブルスパウトタイプ)] セラトレーディング

ショールームでボリューム感や操作性の確認を

オリジナルの造作キッチンなどの場合であれば、基本的に自由に水栓金具を選ぶことができます。多くの方が取り入れるシステムキッチン商品の場合は、それぞれに設定された水栓の中から選ぶことになるでしょう。水栓金具にこだわりがある場合は、システムキッチンを決定する前に、どのようなバリエーションの中から選択が可能か、確認しておくことも必要です。

キッチンはショールームで実際に確認した上で選ぶことが基本。水栓金具を検討する際には、まず、大きさ、ボリューム感をキッチンのセット展示で確認を。水栓金具単体の展示コーナーでは、実際に動かすなどして、操作方法やハンドシャワーの使い勝手、浄水機能などを比較検討すること。最近では、水を流すことができるコーナーを用意しているショールームも増えてきているので、水流も確認するといいでしょう。

キッチンの水栓金具は、日々家族みんなが使用するアイテム。使いやすさやお手入れのしやすさとともに、節水機能を重視して選ぶようにしたいものです。組み合わせるシンクの大きさや設置位置などはもちろん、調理や洗い物の仕方など、わが家のスタイルを考慮して検討するようにしましょう。
オープンなキッチンスタイルでは、水栓金具のデザイン性にもこだわりたい。[アレスタ] LIXIL

オープンなキッチンスタイルでは、水栓金具のデザイン性にもこだわりたい。[アレスタ] LIXIL

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この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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