2019/03/21更新1like1124view佐藤ゆうか

住み心地の良い住宅には断熱性能が大事。断熱材の基本的な種類を比較

家づくりをする多くの人の要望として、「住み心地のいい家にしたい」という願いがあります。この住み心地というのは、個人の感想でもありますので、叶えるためにはそれぞれの家族構成や生活スタイルに応じて計画をして実現させる必要がありますよね。

また、「住み心地のよさ」は、家の間取りだけではつくることができません。暖かい、寒いなどの温度や静かさなど、人の感覚にとっての心地よさに寄り添った計画も大切なのです。そこで今回は、住まいの暮らしやすさを左右する、断熱材の基本的な知識についてお伝えします。

間取りや外観にはこだわったけれど、断熱材は建設会社任せだった。という方は多いですが、それではもったいないです。断熱材についても知識を深め、こだわった計画ができるように、ぜひ確認してください。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

断熱材の役割とは?

グラスウール断熱材を施工してある現場

グラスウール断熱材を施工してある現場

断熱材とは、住まいを包むように屋根・壁・床に施工される材料のことです。断熱材の基本的な役割には、以下のことが挙げられます。

【断熱材の役割】
・冬の室内の温度を、外より暖かく保つ
・夏の室内の温度を、外より涼しく保つ
・冷暖房が効きやすく、少しの運転で室温が保たれるようにする
・結露の発生を防ぐ
・結露によって生じるカビなどの室内汚染物質を防ぎ、住まいの環境を清潔にする
・内部結露による構造体の損傷など防ぐ
・交通騒音や、屋根への雨音など外からの不快な音を軽減させる

こうした役割を確認すると、断熱材が住み心地のよさに貢献してくれていることがわかりますね。

これからの新築住宅で、断熱材が施工されないということはありえませんが、断熱材の性能が低いと、これらの役割の効果が低くなることになります。

気象環境が厳しくなるこれからの住まいは、断熱材にこだわって少しでも室内環境を快適にしたいですね。

断熱材の基本的な種類と性能を比較

発泡性断熱材を施工してある現場

発泡性断熱材を施工してある現場

一般的な住宅に使われる断熱材の種類と特徴について確認しましょう。

【主な断熱材の種類】
■グラスウール
ガラスを繊維状にして、成型した綿のような断熱材で、木造住宅に使われる断熱材として最も普及しています。施工性が良く、安価で、断熱効果が高く、防火性、防虫性も高いのが特徴です。

■ロックウール
石質を原料とし、繊維状にして綿状にした断熱材です。アスベストの代替品として広く普及し、施工性が良く、安価で、断熱性、防音性、耐火性に優れています。

■セルロースファイバー
紙や綿や木質などの原料を繊維質にした断熱材です。吹き付けて施工するため、施工は比較的難しく、技術力が必要になります。
比較的高価ですが、自然素材ならではの調湿性があり、グラスウール同等以上の断熱性能があります。

■インシュレーションボード
廃木材を原料とし、チップ状に加工して成型した断熱材です。敷き詰めるように施工するため、施工性が良く、木質素材ならではの調湿性と消臭性に期待できるのも特徴です。

セルロースファイバーや、インシュレーションボードは、近年の省エネ志向に沿った断熱材で、認知度が広がりました。

■硬質ウレタンフォーム
プラスチック系の原料を発泡させ、吹き付け施工する断熱材です。敷き詰めて施工する断熱材と比較して、比較的高価ですが、将来的に変形しにくい等の高い耐久性があり、安定した断熱効果が期待できます。

■ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
一般的に発泡スチロールと呼ばれる断熱材で、ビーズ状のポリスチレンを発泡させ、成型した断熱材で、敷き詰めて施工します。
比較的安価で、高い断熱性に加えて、耐水性、耐久性に優れ、軽量であることが特徴です。床の断熱などに使われることが多いです。
断熱材は、使用する箇所によって適したものを使い分けることが多いです。住宅を手がける建設会社は、それぞれどの施工方法がベストなのか?ということを断熱性、施工性、予算面から検討し、標準仕様としているため、冒頭でお伝えした「お任せ」の状態でもそこまで大きな問題はないと言えます。

ただし、「お任せ」であっても、使われる断熱材がどのようなものなのか?ということは最低限知っておきたいですね。家づくりの際には、断熱材についてもこだわって、さらなる住み心地の良さを実現させましょう。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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