2017/03/21更新0like10831view

著者:niwatori*

グレーチングってなに?住まいに取り入れたグレーチング事例

グレーチングをご存知ですか? 道路の側溝などでよく見かけるグレーチングですが、最近インテリアにも取り入れる方が増えてきています。光と風を適度に通し、軽くて丈夫なグレーチング、どんな風に住まいに活用できるのか、施工例を集めてみました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

グレーチングをなぜインテリアに?

グレーチングとは、鉄やステンレス、アルミニウムなどの鋼材を格子状に組んだもので、道路の排水路の溝蓋として使われているのが一般的。街のいたる所で目にしたことがあるかと思います。

近年ではゴム製やFRP製などと様々な素材のものがあり、軽量化も進んでいます。そのうえ、グレーチングはもともと道路で自動車・トラック・バス・ダンプなど、かなりの重量物が上を通過する想定のもと作られているので非常に強度が高く、格子状の形状から風や光を通しやすくインテリアとしての利用にも向いているんです。

外部に使用するグレーチング

住宅で取り入れやすい場所は、テラスやバルコニーなどの外部の床です。下階に中庭がある場合も、下まで十分に日が届くので中庭が暗くなる心配がありません。
小さな中庭でも透光性のあるものを選べば、さらに下部に与える圧迫感は減ります。
周囲を住宅に囲まれ、十分な採光を確保するために外部吹き抜けの光庭を設けた事例です。アッパーライトやスポットライトで夜でも明るく照らし出されます。
日吉聰一郎/SO建築設計一級建築士事務所「光庭のある家」
外出が多いため、防犯と採光を考慮してテラスの床と壁をFRPグレーチングで囲っています。グレーチングなら圧迫感なく、光も風も取り入れられます。
山本 邦史郎「犬と都心で暮らす家」

室内の床に

こちらは2階の床をグレーチングで敷き詰めています。
通常の床では一切届くことのない上階からの光。半透明のFRP製のグリーンのグレーチングから優しい光が注がれ、開放感溢れる空間となります。夜になると、2階照明のライティングがグレーチングを通して1階のリビングまで光を届けます。
自然光を取り入れるのが難しい地下室もグレーチングを用いたことで解決されます。地下室にいながら、これほど太陽光を感じられるのは嬉しいですよね。鋼材の質感とコンクリート壁がインダストリアルでおしゃれです。
富永哲史「T-House(2S)」
半透明のFRP製グレーチングが敷かれた2階部分は、内部バルコニーとなっています。吹き抜けの邪魔をせず、太陽光を家全体に行き渡らせることができます。
2階渡り廊下の床に半透明のグレーチングを使用しています。渡る人が宙に浮いたような、あえてちょっとドキドキするような気持ちを味わえるように設計されています。

吊り戸に

窓の奥に見える白い格子がFRPグレーチング。吊り戸として使われています。程よく日差しを入れつつ、風通しを確保し、防犯や目隠しなどさまざまな役割を果たしています。
岩田 和哉「『小さな平屋』内部と外部の関係性を見出すFRPグレーチング」
グレーチング閉鎖時の外部からの様子です。防犯やプライバシーの確保に効果があるのがわかります。
岩田 和哉「『小さな平屋』内部と外部の関係性を見出すFRPグレーチング」
最近ではサイズも素材もカラーもたくさんの種類があるグレーチング。活用の仕方もさまざまです。住まいの一部に取り入れてみませんか?
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