2023/08/16更新0like2056view

著者:岩間光佐子

バス・サニタリーショールームに行く時に準備しておくこと&効率的な進め方とは

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

設備機器や建材を選ぶ際に欠かせないのがショールーム。水回りや内装材、窓やドアなど多くのショールームがありますが、ここでは、バス・サニタリーのショールームに行く際に準備しておくこと、上手な見方や効率的な進め方をまとめました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

ショールームとは?

家づくりに関わるショールームには、キッチンやバス、トイレなどの水回りだけでなく、床材や内装建具、窓や玄関扉、エクステリアなどのショールームがあります。

一般的にショールームは、
「商品を購入する場ではなく、機能や性能、デザインなど商品を比較検討し、商品を選び、プランニングや見積もりを作成するところ」です。カタログやホームページではわからない、実際の商品を確認でき、触れたり操作するなど、実際にチェックできることが大きなメリットでしょう。

ショールームの中でも多くの方が利用するのがキッチンやバスルーム、トイレなどの水回りのショールーム。メーカーも多く、さまざまなショールームが各地にみられます。

バス・サニタリーのショールームには、メーカーによって異なりますが、バスタブやシステムバス、洗面台やトイレなどのほか、水栓金具やシャワー、給湯システムなどのアイテムも展示されています。最近では単に商品が並んでいるだけでなく、実際バス・サニタリー空間の展示が多くみられ、住まいのイメージしやすい工夫を取り入れているショールームも増えてきています。

写真協力/[360°ショールームより] TOTO

写真協力/[360°ショールームより] TOTO

家づくりの進み具体に合わせて積極的に利用

家づくりを進める中では、何度かショールームに足を運ぶことになるでしょう。計画が具体的ではない初期段階、間取りプランに合わせ商品を選んだり確認するプランニング段階での利用が多いようです。

1. 家づくりの初期段階

初期段階の場合、空間展示などを中心に見学し、暮らしのイメージを膨らませることがポイント。最近の商品傾向、最新機能、メーカーの特徴、おおよその価格などを把握するようにしましょう。

2. プランニング段階

実際に商品を決定する時期では、施工会社や設計担当者などが同行することも多いようです。ショールームアドバイザーが商品説明、プランや見積書を作成してくれるケースもあります。

事前に予約を

最近のショールームは、予約制となっている場合もあるので、見学の際には事前に確認を。設計担当者と訪れる場合は、担当者がセッティングしてくれますが、個人で行く場合はホームページなどで予約をした方が効率的です。ふらっと訪れても問題はありませんが、ショールームアドバイザーに商品説明などを受けたいのであれば、予約を入れた方がスムーズでしょう。

そのほか注意点

ショールームに行く際は、手元に図面などがあれば持参を。リフォームの場合は既存の図面や写真などがあると参考になります。また、ショールームではあれこれ比較検討することも多く、予想以上に歩き回ることも。動きやすい服装、歩きやすく脱ぎやすい靴がおすすめです。また、サイズを確認のために、メジャーや筆記用具なども持参しておくと安心です。

そのほか、打ち合わせは数時間にも及ぶケースもあります。お子さん連れの場合は、キッズルームや授乳室など有無の確認もしておくといいでしょう。
写真協力/[360°ショールームより] TOTO

写真協力/[360°ショールームより] TOTO

機能や使い勝手、サイズや素材などを確認

続いて、ショールームでバス・洗面・トイレそれぞれの設備選びにおいての確認するべき機能やポイント、注意点について見ていきましょう。

バス(浴室)まわり

バスタブ(浴槽)を選ぶ際には、まず、色合いや素材感を必ず実物でチェックすることが大切です。人工大理石でもさまざまなタイプがあり、色合いや光沢も異なります。可能であれば、バスタブの中にも入り、足を伸ばすことができるのか、くつろぎやすい形状かなど確認しておきたいものです。

水栓やシャワーなど動かすことができる機器は、実際に操作して、その使い勝手の確認を。湯水が出るような展示があれば、水流などを体験することもできるでしょう。

また、新築やリフォームでも多くの方が取り入れるシステムバスは、空間や浴槽の広さを体感することがポイント。1坪タイプ、1.25坪タイプなど広さごとに展示されているので、必ずその空間の中に身を置いてチェックするようにしましょう。

システムバスでは、バスタブや床材、壁材などのコーディネートも重要です。シミュレーションなどによって仕様決めができるところもあるので、ショールームアドバイザーの意見も参考にしながら進めるようにしましょう。
写真協力/[360°ショールームより] TOTO

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洗面まわり

洗面器(ボウル)は、大きさや素材、形状やデザインなど多様なバリエーションがあります。どのようなタイプがいいのか、洗面室のプランや広さ、家族構成や使用目的に合わせて選ぶようにしましょう。

洗面の水栓金具は、レバーハンドルが多くみられますが、操作性を高めたタッチレス水栓や個性的なデザインのタイプも多くそろっています。洗面器との組み合わせ方で使い勝手も雰囲気も異なるで、洗面器と水栓金具は同時に選ぶことが大切です。

また、洗面まわりには、鏡やタオル掛けなどのアクセサリー類も必要になります。使いやすいアイテムを使いやすい位置に設置することが大切ですが、空間のアクセントにもなるので、インテリアに合わせて選ぶようにしましょう。

一般的に、取り入れるケースが多いのが洗面化粧台。洗面器や水栓金具、収納キャビネットなどが組み合わされたタイプで、多様なデザイン、サイズの商品が豊富にそろっています。ショールームには、間口サイズの異なる洗面化粧台が展示されています。カウンターの広さや洗面器のサイズ、収納スペースの容量などがチェックポイント。最近では、収納量はもとより出し入れのしやすい引き出し式のキャビネットが主流です。トレーやポケットなど、細かなものの収納にも工夫がみられるので、実際に開閉するなどして、確認しておくことが大切です。
写真協力/[360°ショールームより] TOTO

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トイレまわり

最近のトイレ商品の傾向のひとつが「省エネルギー性能」です。特に、節水性能に関しては各メーカーがそれぞれ工夫を施し、節水型のトイレ(おおよそ大の洗浄水量6~6.5リットル以下、小の洗浄水量 4リットル以下で使用できることが目安)も充実しており、それ以下の洗浄水量で使用できるタイプ(超節水型)も提案されています。実際に水が出るような展示もあるので、洗浄水流などメーカーごとの特徴を確認しておくようにしましょう。

また、温水洗浄便座も節電性能が高まっており、センサーによって使用する時だけ便座を温めたり、断熱材を内蔵した便座や便フタなど、電気代を抑える工夫がみられます。ショールームでは、具体的にどの程度節電になるのか確認しておくことも大切です。

そのほか、便器や便座ともに、お手入れのしやすさを高めた商品も多く、便器であれば、フチをなくすなど形状を工夫したり、表面に加工を施すなどして、汚れがつきにくく落しやすくなっているものなど。新素材を用いた商品や独自の洗浄方式で汚れを落とすものもみられます。

最近のショールームでは、トイレ空間の広さに合わせた展示を行っているケースも多くみられます。空間に身を置き、できれば座ったり、機器のボリュームや空間内での動きやすさなどを確認するようにしましょう。ペーパーホルダーやタオル掛けのデザイン、設置場所なども合わせ、空間全体のイメージすることが大切です。
写真協力/[360°ショールームより] TOTO

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アドバイザーには積極的に質問を

ショールームには、アドバイザーやコーディネーターといった専門家が常駐しているケースが多くみられます。積極的に質問をしたり、説明を求めることで、メーカーや商品の特徴を理解できるでしょう。操作方法はもちろん、お手入れ方法やメンテナンスについてなども確認しておきたいものです。

また、水回りのショールームには、給湯システムや浴室暖房乾燥機などの周辺機器も展示してあります。機能性やリモコンの操作方法、ランニングコストなどの説明を求めるのもいいでしょう。

最近では、商品を選びやすくするために、シミュレーションシステムなども充実しています。画面でコーディネートイメージを確認できるので、楽しみながら試してみることをおすすめします。

そのほか、メーカーによっては、システムバスや洗面化粧台、システムキッチンも含め、水周り全体のトータルコーディネートが可能な商品もみられます。水回り全体のプランニングを、提案してもらうのもいいでしょう。

写真協力/[シミレーションを使った打ち合わせ] TOTO

写真協力/[シミレーションを使った打ち合わせ] TOTO

オンラインショールームも活用度大

ここ数年では、ウェブ上から気軽にショールームを体感・相談できるニーズが高まり、オンラインショールームが充実してきています。ショールームを歩くように商品を確認できたり、アドバイザーと直接話をしながら商品選びができるなど、使い勝手も高まり、効率的な商品選びが可能になってきています。

お住まいの近くにショールームがなかったり、目的の商品が近くにショールームでみられない場合だけでなく、オンラインでおおまかにプランニングし最終的にはショールームで決定する、多忙な仕事の合間に家族それぞれの場所からオンラインで確認する、など状況に合わせた使い方もいいでしょう。上手に使い分け、利用することをおすすめします。

写真協力/[オンライン打ち合わせ] TOTO

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写真協力/TOTO

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