SUVACOに登録している専門家(建築家・リノベーション会社など)に、ご自身や会社のことをお聞きする連載「わたしのこと、会社のこと。」
今回は、兵庫県西宮市の工務店・QUMUQ(クムク)の河原さん・阪野さんにお聞きしました。
(2024年3月時点での情報です)
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
QUMUQ(クムク)ってどんな会社?
お二人はそれぞれどのようなことを担当されていますか?
今の仕事をしようと思ったきっかけや経緯は?
この仕事の醍醐味や魅力を感じるところは?
好きな家具・建材とその理由を教えてください
QUMUQのこだわりや、自慢できるところは?
QUMUQの特徴や少し変わったところがあれば教えてください
QUMUQの雰囲気ってどんな感じですか?
QUMUQ(クムク)ってどんな会社?
QUMUQは兵庫県西宮市の一軒家に、オフィスと自社運営のカフェを構える小さな工務店。
少人数の会社ならではの丁寧かつフレンドリーな対応が魅力の会社で、新築・リノベーションどちらも標準仕様をもたず、自由な発想でお客さまの気持ちを大切にした提案を行っています。
自らも家づくりに関わりたいという考えのお客さまに協力的。初めてのDIYでもスタッフが道具や材料を一式準備し、積極的にサポートしてくれます。
QUMUQの代表取締役・河原さんと創業メンバーである阪野さんにご自身のこと、会社の魅力について伺います。
お二人はそれぞれどのようなことを担当されていますか?
初回面談から工事監督、お引き渡し、メンテナンスまでお客さまに関わる業務全般を担当しています。
もちろん、代表として経営戦略を考えることもしているので、日によってプランナーとして頭を動かす日、ひたすら数字と向き合う日などさまざまです。
毎日めまぐるしいですが、プランを描いてる時は癒しの時間です。
お客さまへお渡しする資料請求用の資料の作成や更新、営業、仕様決め、工事監督、アフターフォロー、カフェ運営、雑貨の仕入れ、管理などを担当しています。
私は照明士でもあるので、ライティングプランをしている時がとても楽しくやりがいがあります。最近では整理収納アドバイザーとして、収納プランのご提案も得意としています。
今の仕事をしようと思ったきっかけや経緯は?
もともとハウスメーカーの営業や設計、工事の仕事をしていましたが、標準仕様や施工などがんじがらめのルールのなかで家をつくっていることに疑問を抱いていました。
当時、同じ職場で働いていた阪野は、そのルールを逸脱してしまうほどお客さまに寄り添う熱心さがありました。そんな阪野を誘い、もっと自由に家をつくりたい!という気持ちでこのQUMUQを始めました。
ハウスメーカーではできないと言うことも、世間一般から見ればできることがありすぎて飛び出してしまった感じです(笑)
そして、私が箱を設計し、阪野が内装を仕上げるという形をとって新築やリノベーションの受注を始めました。今は自分が考えたプランをそのままカタチにでき、働く環境として最高だと感じています!
リフォーム会社からハウスメーカーへ転職した際に、会社が変わってもいち「阪野智子」を頼りにしていただける方々がいらっしゃるなかで、それまでの組織では納得のいくお客さまへのフォローが難しいと感じていました。
そんな時、代表・河原から「それも仕事としてとても大事なことだから守っていこう」と誘っていただいたことが一番のきっかけです。
また、私自身のこの仕事への向き合い方としても、営業だけ…工事のみ…といった縦割りのスタイルではなく、家をつくるあらゆる工程全体に関われる環境に魅力を感じました。
この仕事の醍醐味や魅力を感じるところは?
お客さまと話して自分で考えたプランには「こんな生活を送って欲しいな」という思いがたくさん詰まっています。
お引き渡し後の点検などでお伺いした際に、お客さまがその空間で幸せそうに生活を送っているのを見た時には最高の喜びを感じます。苦労してでもお引き渡しまで頑張った甲斐があったなと達成感でいっぱいです。
また、QUMUQのお客さまは、DIYなどで家を進化させていく方が多く、そこでも色々なアイデアをいただけるため、自分も日々成長できるところも魅力です!
新しい素材や建材などを自分でどんどん発掘をして、実際に使ってみることができるところです。「こんなものがつくりたい!」というお客さまの希望をカタチする際、今までの素材では対応が難しい時、それは新しい素材との出会いをもらえる良い機会なので、やりがいがあります。
ほかには、自分でプランした照明計画や内装がステキに仕上がってきたときに「自分って天才やな」と思える時は幸せだなぁと感じます。常に自分との闘いでもあるので、毎日が刺激的です!
好きな家具・建材とその理由を教えてください
自然素材全般が好きですが、そのなかでも無垢の床材はとても好きです。社名を「組無垢」と名付けたくらいなので(笑)
樹種は胡桃(くるみ)が気に入っています。床暖でも使える無垢の床材は、幸せを感じられる素材だと思います。肌感や温もり、香りや調湿といった効果があり贅沢な一品です。
発売当初から今でも一番推しにしているのが、TOTOのお風呂の床材「ほっからり床」です。もう10年以上、この商品を上回るモノはありません!
間接照明で一番重宝しているのが、「オーデリック」のスリムタイプのライン照明です。照明プランはどこにも負けない、予算以上の価値を生み出していると自負しています!
QUMUQのこだわりや、自慢できるところは?
標準仕様というものがなく、純粋なオーダー住宅を貫いているところです。
実はこれが一番大変かもしれませんが「自由につくる」をテーマに独立した経緯もあるので、こだわりのポイントとしては外せません。
ほかにはお客さまと一緒にQUMUQのスタッフが壁を塗ったり、床を塗ったり、思い出づくりとメンテナンス教習を兼ねた「DIYサポーターズ」のサービスも特徴です。9年目を迎えた最近では、自分含めスタッフも職人並の腕前になってきました!
お客さまに寄り添うスタイルは、どこの会社にも負けないかなと思います。
家は長く付き合っていくものだからこそ、目の前の快適さと、10年後、20年後を見据えたご提案をバランスよく叶えていけたらという考えです。長い目でみた時に、こうしておいた方がいいのではないかという長期スパンのお話もよくしています。
最初のご希望と全く違う家ができることもありますが、それを含めてご満足いただけていると思います。
QUMUQの特徴や少し変わったところがあれば教えてください
スタッフと共有している裏テーマが「それはできません」と即答しないことです。
お客さまのご要望には、時として常識では出てこないような斬新な発想をいただくこともあります。そんな時でも、なんとかしてカタチにしたいという思いで、寄り添う気持ちを忘れないことです。そこから唯一無二のモノが生まれることも多々あり、大変ですがこれからも続けていこうと思っています。
QUMUQは自社でカフェの運営もしています。家を建てたりリノベーションをしたお客さまに帰ってきていただく場所として作ったものです。
お引き渡し後は、なかなかこちらからお客さまに会いにいくのが難しいです。気軽に立ち寄れる場所として、実際にお越しいただきお顔を拝見できることをとてもうれしく思っています。
QUMUQの雰囲気ってどんな感じですか?
人数も少ないので、できるだけ風通しよく、それぞれの個性を生かした働き方をしてもらうことを目指しています。
カフェのスタッフが建築のスタッフと店内の内装をDIYで一緒に仕上げたり、また、建築のスタッフがカフェのホールを手伝ったりすることも!
それぞれの役割のなかで、双方が情報交換をしながら交流を深め、隔たりのない雰囲気を築いています。
女性スタッフが多い会社で、いろんなことが女性目線で進んでいくので、いつもなんだかきゃぴきゃぴした雰囲気です。
男性社会と言われがちな建築業界ですが、女性のスタッフには出産後の社会復帰応援や、子育てと両立しやすい会社としてこれからもこのスタイルでやっていきたいなと思っています。
満足できる、納得できる家づくりをするためには、依頼先との相性も大切です。
この記事を読んで、QUMUQに興味を持った方は、ぜひ下記のリンクよりプロフィールページをご覧ください。
QUMUQの詳しいサービス内容を確認したり、ここから直接、資料請求や問い合わせをしたりもできます。
対応業務 注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)
所在地 兵庫県西宮市 (ほか全2拠点)
主な対応エリア 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県
> プロフィールをみる