年齢を重ねていくにつれて向き合うべき課題は多くありますが、住まいもそのひとつ。老後の住まいについて、私たちはどのように考え、心得ておくべきなのでしょうか。
今回は、SUVACOの「専門家紹介サービス【すばこと】」をご利用いただいたOさん(夫70代・妻60代)の新居にお伺いし、家づくりの経緯や住まいに求めたことなどを振り返っていただきました。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
なぜ、家づくりをしようと?
求めたのはどのような住まい?
家づくりの過程で悩んだことは?
資金計画はどのように検討されましたか?
なぜ、建築家に依頼を?
SUVACOの紹介サービスをご利用いただいた理由は?
Oさんのプロフィール
東京・北区の住宅街に住むOさんご夫婦は、リタイア後のふたりと猫2匹が共に暮らす住まいを改めて見直す決心をしました。まず直面したのが、親から受け継いだ家をリノベーションするか、建て替えるかという選択です。SUVACOの
「専門家紹介サービス」の利用を決めた夫婦は、アドバイザー竹村への相談の結果、建築家との家づくりへと舵をきることに。疑問や不安を常にアドバイザーと共有しながら、理想の住まいを叶えました。
・家族構成:夫婦(夫70代・妻60代)・猫2匹
・施工内容:母と暮らした戸建ての建て替え
・延床面積:116.68㎡
・間取り:3LDK
・構造:木造2階建て
・依頼先:小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
なぜ、家づくりをしようと?
仕事を退職し、これから年金生活。猫との快適な暮らしを求めて
仕事を退職し、これから年金生活になっていきます。この先は家で夫婦ふたりで過ごす時間が多くなるなぁと…。ちょうど私たちのこの先の暮らしが見えてきたタイミングでした。また、自分たちの年齢を考えて猫を飼いはじめたのも同じ時期。夫婦ふたりと猫2匹の新しい暮らしを考え、今しかない!と思ったのが家づくりのきっかけです。
求めたのはどのような住まい?
年齢を重ねても楽に住む。将来を見据えたプランニング
両親を見てきて、年齢とともにできないことが増えてくる生活を実感していました。ですから、私たちもこの先の暮らしを見据えて、高い場所に収納をつくらないとか、段差や廊下の幅、階段の勾配に配慮するなど、安全に、楽に住み続けることを大切に考えました。
また、2階にリビングがあるプランのため、1階との行き来が億劫にならないようにエレベーターをつけました。これは大正解!重い買い物袋を2階のキッチンに運ぶ時などにも欠かせません。この先も外出を苦にせず、2階建ての家をフルに使うためには必要でしたね。
子供はいないので、最終的には売却を見越した計画が必要でした。そこで、いざ売却という時に支障が出ないように、境界線を明確にし、地盤改良をしっかり行なって記録を残すなど、今済ませておくべきことを確認しました。また、売却しやすさの観点から、住み継ぐ人がアレンジしやすい広さと工法(木造在来工法)で計画しました。
家づくりの過程で悩んだことは?
リノベーションか建て替えか?理想の住まいを叶えるための二者択一
家づくりでまず最初に悩んだのが、親から受け継いだ築40年超の家をリノベーションするか?建て替えるか?ということでした。15年ほど前に一度大きなリノベーションをしていますが、老後の生活を考えると再度手を加える必要がありました。
今回優先順位が高かったのが、断熱性能をあげることでした。前回のリノベーションで多少は改善したものの、冬は寒くて夏は暑い。特に浴室の寒さはとても体にこたえていたので、これが解消できないのでは意味がなかったんです。また、柱だけを残すいわゆるスケルトンリノベーションをしても、大幅な間取り変更や建物の配置変更にはどうしても限界がありますよね。
このように、リノベで難しい部分が建て替えで叶う可能性は感じられたものの、リノベと大きくかけ離れた金額になってはとても手が出ないだろうと迷っていました。ところがリノベの場合でも、価格高騰などの影響もあって、価格のメリットがそれほど感じられなかったのです。
それで「半端なことするなら建てちまえ(笑)」と、建て替えに舵をきりました。そこからは迷いがなかったです。
担当アドバイザー:竹村より
ご相談当初から、リノベするか?建て替えるか?という課題がありましたね。両者それぞれのメリット・デメリットをお伝えして検討を重ねました。
優先順位が高かった断熱性能については、建て替えれば現行基準以上で可能ですが、リノベだと性能向上にはどうしても限界があります。ですので、この点の比較は大事なポイントになったと思います。また売却面での優位性も検討材料になりました。
資金計画はどのように検討されましたか?
ローンは組まない。自分たちの資金でできることを
家づくりを決めた時から、ローンは組まないでまかなえる予算内と決めていました。資金の一部として、親から住宅取得資金の生前贈与を非課税で受ける特例制度(※)も利用しました。
(※)2022年1月1日〜2023年12月31日までの贈与が対象
家づくりでは大きなお金が動く不安もあるけれど、借金をしないと決めていることで、「最終的には売ればなんとかなる!」と腹をくくれた分、気が楽でした(笑)。時節がら、当初の予算の3割増しぐらいには膨れ上がってしまいましたが、工程を通し一貫して、資金の範囲内でやれるだけのことはきっちりやろうと決めていました。
なぜ、建築家に依頼を?
決め手は猫との共生住宅の設計経験。建築家ならではの提案力と住み手の要望を聞く力
依頼先は、猫と共生できる家の設計を任せられることが条件でした。それまで既に10社ほどに相談していましたが、型どおりの提案ばかりでなかなか決め手がなくて。そんな中、猫の家の設計が得意な建築家さんが提案にあがったのです。
建築家って縁のない世界の人で、コンタクトするまでのハードルもすごく高いイメージを持っていました。はじめは「まさか私たちが建築家さんに?」って感じでしたね。でも、竹村さんからの紹介でお会いした小木野さんは、こちらが望んでいることを竹村さんを通じて理解してくれている、そのうえで会ってくれているんだという安心感もあって、はじめから打ち解けて接することができました。
小木野さんは、自分の提案を押し付けるようなことはせず、こちらの疑問を専門家として理解したうえで、素人に分かるように噛み砕いて丁寧に説明ながら提案をしてくださいました。そのような姿勢に誠意を感じ、一緒に家づくりがしたい!と依頼を決めました。作例が好みの雰囲気に近く、また猫の家の設計経験が豊富なので、自分たちのためのオリジナルの家を安心してお任せできました。
対応業務 注文住宅、リノベーション (戸建、マンション)
所在地 東京都北区
主な対応エリア 全国
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担当アドバイザー:竹村より
リノベと建て替えで迷われていたので、どちらにも対応できる専門家候補をご提案することになりました。またSUVACOへのお申し込み前に、リノベーション会社さんなどに相談されていたので、別の視点からの提案が期待できそうな設計事務所で、かつ猫の家の設計経験がある専門家も検討してみてはどうかとご提案しました。
設計事務所とハウスメーカーや工務店などとの違いについて説明させていただくなかで、設計事務所とゼロからつくる注文住宅が有力な候補になっていきました。
SUVACOの紹介サービスをご利用いただいた理由は?
家づくりの垣根を取り払うワンクッション。アドバイザーは不安を共有するパートナー
家づくりをはじめるためには具体的な相談をしなければ前に進めないのに、一方で専門家に会って具体的な相談をしてしまったら、契約に進まなくてはいけないようなプレッシャーを感じていました。その点、SUVACOの「専門家紹介サービス」は、専門家との間のワンクッションになってくれるので、気楽さや安心感がありました。また、対面での面談で対応してくださった竹村さんが、とてもていねいに疑問に答えてくれた印象が強く記憶に残り、その先に進む決め手になりました。
うちを建てるって、いちかばちか(笑)。形のないものにすごいお金が動く怖さがあります。無限の選択肢のなかで、何がベストかなんて分からないまま、迷って決断していくという作業の連続なんですよね。想像が追いつかないこともとても多いです。どのタイミングで、どういう作業がはじまるの?どのタイミングで支払いが発生する?とか、分からないんですよ。
竹村さんには、専門家には直接聞きづらい、こうした漠然とした不安を常に聞いてもらいました。不安を受け止めてくれる非常に大きな存在でしたね。ここまで言っちゃっていいんだろうか?そんなことも全部竹村さんにはぶつけて、その都度疑問を解消したからこそ、決断を重ねることができたのだと思います。
担当アドバイザー:竹村より
初回は対面相談にてOさんのご要望や課題感をうかがいました。ヒアリングは、メールや電話、対面・オンラインをご選択いただくことができますが、お互いに顔を合わせてお話ができる対面相談は、その場でお客さまの疑問を解決することができるため、最も効率的なご相談方法ですね。
私たち、アドバイザーを介することで、依頼先のご提案だけにとどまらず、住まいが完成するまでをサポートするこのサービスのメリットをご活用いただき大変うれしく思っています。
Oさんが利用した「専門家紹介サービス」とは?
アドバイザーがお客様のご要望をヒアリングした上で、専門家の提案から、家づくりの過程で発生する悩みや不安までしっかりサポートする完全無料のサービスです。