2021/09/23更新0like3860view

著者:SUVACO編集部

「自分で設計」してリノベーション。長年あたためていた理想を細部まで実現した住まい【成約ストーリー】

自ら設計を手掛けた家に住むことを「中古マンションの購入+リノベーション」で実現した鈴木さんにお話を伺いました。

設計を自分で行えるリノベーション会社がなかなか見つからない中でSUVACOの専門家紹介サービスを知り、ご相談くださった鈴木さん。専門家探しから、ご自身の携わった設計の難しさや工夫についてインタビューに答えていただきました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

「自分で設計」を実現するために

リノベーションはどのようなきっかけで始まったのですか?

鈴木さん

鈴木さん

もともと建築に関わる仕事をしているので、いつかは自分の家を自分で設計したいと思っていました。
そんななか、住んでいた賃貸マンションの更新の時期になり、家を持つことを検討し始めました。

東京都心で自邸の設計を実現するにあたって、注文住宅を建てることは費用面で厳しかったので、中古マンションのリノベーションを選択しました。

どのように進めていきましたか?

鈴木さん

鈴木さん

まずは妻に「リノベーションとはどういうものか」を説明するために、物件探しからリノベーションまでをワンストップで行ってくれる大手のリノベーション会社のショールームに行きました。

リノベというものを理解してもらうことには成功したのですが、大手だと自分が関われる部分は限定されそうだなと感じました。そこで、より深く関われる会社を探してWEBでいろいろ検索していくなかでSUVACOに出会いました。

前述の大手のところは軽い気持ちで行ったらその後の営業がすごくて…。複数社を比較したいけれど、一社でもこんなに頻繁に連絡がくるのに複数社となったら自分でさばくのは大変すぎるなと思ったので、SUVACOからの紹介ならしつこい営業がない(※1)というのも魅力でした。
※1 SUVACOの専門家紹介サービスは、専門家をご提案するタイミングではお客さまの個人情報を専門家には伝えません。また、その後「どうも違うな」と思われた場合、SUVACOからのお断りも可能です。

実際にSUVACOの専門家紹介サービスを利用していかがでしたか?

鈴木さん

鈴木さん

ワンストップの会社は、自分で設計をしたいという要望に合わなそうだなと感じていたので、物件探しとリノベーションを別で行ってもらえるところを探してもらいました。
SUVACO 吉田

SUVACO 吉田

専門家紹介サービスアドバイザー

お客さまご自身が一級建築士でいらして、「住宅は専門外ではあるがご自身で設計をされたいので、それが実現できる会社を教えてほしい」とのご相談をいただきました。
正直なところ、ご自身での設計に対応してくれる会社は少ないのと、「設計に関して、どちらがどの範囲まで担当するのか」という線引きが重要になってくるため、お電話でヒアリングを行いました。

リサーチの結果、グループ会社のSHUKEN Reで施工を行うことができるhowzlife(※1)が対応可能とのことでご紹介したところ、初回相談から好印象で、そのまま進めていただけることになりました。

※1 現在howzlifeは、SHUKEN Reが母体会社となりお客さまのご対応を行っております。
資料請求やお問い合わせは、SHUKEN Reまでご連絡ください。

ご自身で設計というと、設計費を抑えられるのではないかと期待する方もいらっしゃるのですが、会社にとっては通常よりも手間がかかることが多いので、なかなかそうもいかないのが現状です。設計士と現場監督の密なコミュニケーションが取りにくいうえ、トラブルが起きた際の責任の所在も不明確になりがちで、敬遠されることが多いのが実情です。ですので、会社探しに困ったら、ぜひ紹介サービスでアドバイザーにご相談ください。
鈴木さん

鈴木さん

吉田さんにご紹介いただいたhowzlifeさんは、素敵な会社でした。
自分の考えを考慮してもらえて、とてもスムーズに設計施工することができました。

自分だけではなかなか大手以外のリノベ会社にはたどりつけないので、こういうサービスがあってよかったです。

紹介サービスはどのような方におすすめだと思いますか?

鈴木さん

鈴木さん

リノベーションをしたいけれど何から始めたらいいかわからない、という人はもしかしたら大手のワンストップサービスがよいのかもしれません。一方で、もう少し踏み込んでやりたいことがあるのであれば、SUVACOの紹介サービスは活用する価値があるのではないかと思います。
やりたいことがあるけれど、誰に頼めば実現できるかわからないという人は、相談してアドバイスをもらってみては。

「自分で設計」を実際にやってみて

設計をご自身でされたとのことですが、どの程度までされたのでしょうか

鈴木さん

鈴木さん

プランニングはほぼ自分でやりました。既存物件の図面作成と、施工チームに渡す詳細な図面だけhowzlifeさんに作っていただいた感じです。
CAD(※2)で受領して基本設計を行い、howzlifeさんに見てもらってアドバイスをもらう。それに対する解決策をまた自分で考えて…というように進めました。先生と生徒のような感じでしたね。笑
※2 「Computer Aided Design」の略語で、コンピューターを使用して作図する設計図。

プランのアイデアはどのように集めましたか?

鈴木さん

鈴木さん

いつかは自邸を設計したいという思いがあったので、いくつかの賃貸に住むなかでよいなと感じたものも、ストレスに感じたものも、どちらも記憶するようにしていました。ここにコンセントの差込口があったらいいのになとか、ドライヤーはコンセントに差したままにしたいけど出しっぱなしは見栄えがよくないから引っかける場所がほしいなとか、そういったものを反映させました。

デザイン面は、雑誌やWEBで情報を集めていました。ピンタレストなども活用しながら、いいなと思ったもののなかで、自分が何にひかれているかを分析していきました。

普段、お仕事で設計されているのは住宅以外とのことですが、住宅ならではの難しさはありましたか?

鈴木さん

鈴木さん

PS(※3)関係のしばりが厳しかったですね。天井や床の段差でお風呂の位置が決まったりというのは、普段の新築の仕事ではない部分でした。

あとは、図面からはわからない「解体してみて初めて判明する想定外のこと」があるところも新鮮でしたね。
※3 パイプスペース。給水管や排水管などの配管を通すスペースのこと。マンションの場合は原則動かすことができない。

解体してみて判明した予想外のこととは?

鈴木さん

鈴木さん

予想外の小梁が出てきたのでそれを活かしたプランに変更しました。うまく収まって、結果的に変なところに梁がない広々とした印象の空間になって満足しています。

ほかには、天井を解体したら玄関近くに設備がいっぱい入っているところがあったので、当初予定していた躯体現しをやめて天井を貼りました。

もともと何かしらは出てくるだろうなと思っていたので、GW前に設計・解体を完了し、そこで出てきた想定外のものをGW中に私が調整する、というスケジュールで進めていました。このスケジューリングも正解だったと思っています。
梁がきれいに収まり、すっきりとした印象のリビング。

梁がきれいに収まり、すっきりとした印象のリビング。

特にこだわりの部分を教えてください

鈴木さん

鈴木さん

「広々としたところでゆったり」生活できるような設計を心掛けました。
リビングの中にキッチンがあると感じられるよう、吊戸棚をなくしています。
吊戸棚がなく、腰壁が家具のように空間になじんだ対面キッチン。

吊戸棚がなく、腰壁が家具のように空間になじんだ対面キッチン。

鈴木さん

鈴木さん

狭くなりがちなトイレ・洗面・廊下・玄関もゆったりめに作っています。廊下は一般的に幅80cm程度確保すればいいのですが、130cmと広めに確保しています。
洗面ボウルの横に広く空間をとり、家族でタイミングがかち合っても使いやすい洗面室。

洗面ボウルの横に広く空間をとり、家族でタイミングがかち合っても使いやすい洗面室。

鈴木さん

鈴木さん

土間は部屋のほうに伸びていくイメージでとり、玄関が広く感じられるように工夫しました。
リビングのほうまで続くことで広がりを感じる土間。

リビングのほうまで続くことで広がりを感じる土間。

建材や仕上げもほとんどご自身で決めたそうですが、予算を超えてしまうことはありませんでしたか?

鈴木さん

鈴木さん

普段の仕事でも設計後に予算が合わなくなることはよくあるので、最初から頭においていました。

LDKにこだわるために、個室2部屋はコストを低く仕上げたりとメリハリをつけています。

壁はデザイン的にも好みなのですが、躯体現しにすることでコストダウンしたり、合板やPタイルなどの安い建材も積極的に使い、ここぞというところに予算をかけました。

また、大工仕事が増えるとコスト増になるので、造作を減らしました。
造作家具もhowzlifeさんにセミオーダーの既製品があることを教えていただき、玄関に活用しています。
ラフさが人気の躯体現しは、デザイン性だけでなく、コストダウンも叶える。

ラフさが人気の躯体現しは、デザイン性だけでなく、コストダウンも叶える。

トラブルはありましたか?

鈴木さん

鈴木さん

大きなトラブルはありませんでした。
もともと設計期間に余裕をもたせていたので、問題なく進められたのだと思います。物件が早く決められたことも、設計に余裕ができた理由のひとつかもしれません。
特に自分で設計する場合は、スケジュールに余裕を持っておくことをオススメします。

小さな部分でのトラブルとしては、現場で口頭で変更をお願いした部分が反映されていないということがあり、可能な範囲で直してもらいました。
もともとの設計図通りにはなっていたので、現場での口頭の変更指示は失敗しがちなのかもしれないと感じました。変更点はしっかり設計図に盛り込まないとダメですね。

「自分で設計」を実現した住まい

暮らしてみていかがですか?

鈴木さん

鈴木さん

今までの住まいで感じていたストレスを設計に活かしているので、快適でとても住み心地がよいです。
家族が喜んでいるのもうれしいですね。
リビングの裏にはクローゼットと書斎。独立させきらない距離感が絶妙。

リビングの裏にはクローゼットと書斎。独立させきらない距離感が絶妙。

自分で設計をしたいという方へのアドバイスはございますか?

鈴木さん

鈴木さん

今回うまく進んだのは、スケジュールに余裕を持たせたことが大きいと感じています。
よいものをつくるにはある程度時間が必要なので、たとえ設計期間を延ばすことで多少コストがかさんだとしても、じっくり設計するほうが結果的には価値があるのではないかと思います。
対応業務 リノベーション (戸建、マンション)
所在地 千葉県浦安市 (ほか全3拠点)
主な対応エリア 千葉県 / 東京都 / 神奈川県
目安の金額

60平米 フルリノベ1,020〜1,500万円



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