2018/11/07更新0like4960view

著者:SOUMEI

快適なベッドルームのつくり方

1日の睡眠時間が8時間だとすると、人生の3分の1は睡眠に費やすことになります。睡眠の質が人の健康や美容にも影響し、ひいては寿命までも左右すると言われています。また、ベッドルームはただ寝る部屋という概念から「就寝前のリラックスした時間を過ごす空間に」という要望も高まっています。そこで今回は、睡眠の質を高め快適な時間を過ごすための、ベッドルームのつくり方をご紹介していきます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

アースカラーを用いて癒しの効果を!

色は、心理面に大きな影響を与えるといわれています。

たとえば、赤の部屋と青の部屋では体感的に約3℃の温度差を感じるといったような実験結果や、アメリカの刑務所では所内の壁や床をピンクにすることで、争いや再犯率が減ったという事例などにより証明されています。

そんな色が持つ力をベッドルームに取れ入れてみてはいかがでしょうか?

ベッドルームには、精神を落ち着け癒しの効果があるといわれている、アースカラーを取れ入れると効果的です。
アースカラーの代表的なダークブラウンやベージュといったカラーを、壁紙やカーテンに用いて、トーンの落ち着いた雰囲気にコーディネートしましょう。
特に、ダークブラウンは高級ホテルなどにもよく使用されており、癒し効果だけでなく高級感も演出することができるのでおすすめです。
アースカラーでカラースキーム(配色計画)したベッドルーム。

ベッド・カーテン・建具・ブラケットライトなどはダークブラウンを使い落ち着きを感じさせ、壁面や天井にはベージュを用いて、柔らかさと温かさを演出しています。
そして空間が重くなり過ぎないように、クッションやフットスローにアクセントカラーを配色しています。

ライティングプランを計画的に!

ベッドルームでは、照明の種類や位置を工夫することで、快適な睡眠につながります。
ベッドに横なった際、頭上にはダウンライトやシーリングライトなどの直接的な照明がないようにしましょう!

おすすめは、直接光源が見えないつくりの間接照明やブラケットライト。壁面や天井を照らすことにより、明るさも確保しながら柔らかな光が空間に広がります。
その際ベッドヘッドに調光コントローラーをつけ、時間帯や気分に合わせて明るさの調整をできるようにすると便利です。
ベッドヘッドには間接照明を設置し、頭上を避けた位置にダウンライトを設置している例です。
さらにダウンライトは、光源が奥にあるまぶしさを抑えたグレアレスダウンライトを選ぶことで、より快適に過ごせるようにしています。
こちらはダウンライトを一切使わず、間接照明だけでプランニングした例。
ベッドヘッド側の間接照明は携帯や読書する際に、テレビ側の間接照明はテレビを見る際に必要な明かりを確保しています。

ベッドヘッドは壁を背にして!

間取りによって難しい場合もありますが、ベッドヘッドは窓ではなく壁を背にするようにしましょう。ホテルではほとんどが壁を背にしています。腰窓ならまだしも、掃き出し窓は避けて置いたほうがよいでしょう。

なぜなら、ベッドヘッドが窓際に来ると外部の音・熱・光などの影響を受けやすくなり、安眠の妨げになってしまうからです。

また、風水的にもベッドヘッドを壁にすることを推奨しています。運気は窓から入り左右の壁を伝わり、ベッドヘッドで合流して寝ている間に頭から体に入ってくると考えられているためです。
ベッドヘッドが壁に面している例。
ベッドヘッドの壁面にアクセントクロスやアートを飾り、統一感があるホテルのようなベッドルームに仕上げています。

エアコンの位置には注意が必要!

ベッドルームのエアコン位置は、どのように決めていますか。
意外と見落とされがちですが、快適なベッドルームをつくるうえで重要なことです。

冷たい空気は下にたまりやすいため、夏の冷房時は風の向きは平行か上向きにします。
そして暖かい空気は上にたまりやすいため、冬の暖房時は、風向を真下にするのがエアコンを使ううえでのポイントです。
最近のエアコンでは風向設定せずとも、冷暖房を選ぶと自動でそれにあった風向にしてくれる商品もありますよ。

上記のことから、エアコンの設置位置はベッドヘッドとベッドの足元側の直線状に設置すると、風が直接体に当たる場合もあり、快適な環境とはいえなくなるので注意が必要です。
エアコンがベッドヘッド側に設置されていますが、ベッドの設置場所の直線上にないため、直接風が当たらずに快適に過ごせます。

窓の近くはエアコン効率が下がってしまうので、カーテンなどでカバーしましょう。また、カーテンやブラインドなどに風が直接あたり、ほこりが舞う原因となるので注意が必要です。
こちらは足元側に設置した例。
冷暖房時どちらも直接風が当たりにくいうえ、風の向きが窓の方ではなく室内に向いているため、ベストな設置位置といえます。

エコカラットを採用して快適性とインテリア性アップ!

デザイン性もあり機能性も高いエコカラットは、新築やリノベーション時に多く採用されています。エコカラットは、調湿効果・脱臭効果・有害物質の軽減効果があるといわれています。
エコカラットは施工面積が小さいと効果が得られにくいため、ベッドヘッド側の壁面全面に設置するのがおすすめです。
こちらのベッドルームも横一面に大きくエコカラットを張り、効果を高めています。

また、間接照明がエコカラットにあたり光の陰影生むことで、夜はより素敵な雰囲気のベッドルームに。
SHUKEN Re「No.47 50代/4人暮らし」
快適なベッドルームつくるための方法を、いくつかご紹介しました。

新築の家を建てられる方は、ぜひ上記のことも参考に、よりよいベッドルームをつくってみてください。すでに住宅をお持ち方は、エコカラットやカラーリングなど、簡単に取れ入れられる方法もあるので、できることから始めてみるとよいでしょう。

快適なベッドルームをつくることで、あなたの眠りが変わるかもしれませんよ。
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