2017/11/29更新1like2833view

著者:RoomClip mag

リノベのギャップに憧れて。見た目も機能も満足の家づくり

この記事を書いた人

RoomClip magさん

暮らしとインテリアにまつわる「ノウハウ」をお届けするウェブマガジン。日本最大級のインテリアSNS「RoomClip」に集まった写真を元に、誰にでも役立つ情報をお届けしています。

中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。

今回は、神奈川県川崎市で中古マンションをリノベーションし、家族の日常生活と趣味のアウトドアの両方が充実した暮らしを実現されているtsuji6さんにお話を伺いました。レトロな趣とモダンなデザインが心地よく溶け合う空間づくりや、考えられた機能美設計にも注目してみてください。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

今回教えてくれたユーザーさん♪

tsuji6さん(RoomClip)
32歳会社員。妻と娘1人の3人で暮らしています。キャンプや野外フェスに行くのが趣味です。

そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?

「子供が生まれるタイミングで『家を買いたい』と検討し始めたのがきっかけです。また、リノベーションにした理由にも挙げているのですが、以前に住んでいた新築マンションは部屋が細かく分かれていました。でも家にいる時は、ほぼ家族みんなで同じ空間で過ごす方が私も妻も好きなため、リビングとダイニングがひとつながりの大きな空間になっている方が理想的でした。また、既製品の建具や白い壁紙が味気なくて、好きな家具のテイストとも合っていなかったのも引っ越しを考えるようになった理由です。」

どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?

「それは、どうしても自分好みの家にしたかったからです。もともと古い建物をリノベーションしたお店やゲストハウスの、外から見ると年季が入っているのに中に入ると格好良い内装というギャップが好きで、将来自分の家を買う時は中古マンションをリノベーションしたいと思っていたんです。一方で、新婚時には賃貸の新築マンションに住んでいました。もちろん新築なのできれいで設備も最新でしたが、部屋が細かく分かれていて使わない部屋が出てしまったり、ダイニングが狭かったり……自分たちの生活に合っているとは言い難い家でした。高い買い物なので、せっかくなら自分たちの使い勝手の良い家にしたいと思ったこともリノベーションを選んだ理由です。その結果、デザイン、使い勝手ともに家族の好みの家に実際になっており、満足しています。」

リノベーションという選択肢を考えたきっかけと、情報&依頼先の探し方を教えてください

「家を検討する前から古いビルや古民家をリノベーションした店舗やゲストハウスを見たり、リノベーション専門の雑誌を見て面白いと思って興味を持っていました。なので自分の家を検討する際は、自然とリノベーションという選択になったんです。検討を始めてからは、WEBでリノベーションできる会社を調べて、施工事例や費用の目安を見ていました。

WEBで探して、複数の会社のショールームに相談に行ったところ、リノベーションに向いている物件を探して紹介までしてくれるリノベるさんが、自分たちの希望のエリアで条件の良い物件を見つけてくれたのでお願いしました。」

実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?

「和室だった部屋をなくして、リビングとダイニング、キッチンが広い一部屋になったことと、絶対に使いたいと思っていた古木のタイルをアクセントウォールにしたことでヴィンテージのライトや木のテーブルと合う部屋になったのが嬉しかったです。キッチンと洗面所が直通になっていたり、玄関が土間になっていて趣味のアウトドア用品をまとめて収納できたりと、見た目だけではなく使い勝手もかなり良い家になっています。出産間近だった妻も、リノベーションプランの打合せに全て参加できて、お互いの意見を出し合えたので、住みはじめてからも満足しています。」

特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください

①心が落ち着く、木の素材たっぷりのダイニング
「ヴィンテージのライトや木のテーブルが合うダイニングにしたかったので、特徴的な素材感の古木タイルをアクセントウォールとして貼りました。木の素材が部屋に多いと何となく落ち着きます。」
②山小屋のような趣のある玄関
「マンションというよりも山小屋のような雰囲気にしたくて、玄関に入ってすぐ目に入る壁に木材を貼りました。」
③アウトドア用品を収納できる機能的な土間
「趣味のアウトドア用品をまとめて収納したかったので、玄関を広げて土間にして、壁もパンチングボードを貼り吊り下げ収納ができるようにしています。おかげで汚れている物も部屋に持ち込まずにすみ、まだ小さい子供の手も届かないので安心です。」
④サブウェイタイルとモルタルの、デザイン性×機能美な洗面所
「デザイン性と使い勝手を両立したくて、洗面所はサブウェイタイルとモルタルを採用しています。汚れてもすぐに拭けて、モルタルは水しぶきも目立たないため生活感が出にくいと思います。」
⑤家事動線も抜群な、LDKを見渡せるキッチン
「対面式でリビングやダイニングにいる子供の様子をうかがいやすいキッチンを希望していました。そのような配置になるように設計も工夫してもらっています。また、キッチンの扉から洗面所や風呂場に直接アクセス可能になっており、家事動線も以前より楽になりました。小さい子供がイタズラしないように今は撤去していますが、キッチンの前面は棚になっているので、いずれは好きな雑貨や本などをディスプレイしたいです。」

リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?

「リノベーションして良かったことは、自分たちの意見や希望を反映させて、自分たちに合った家にすることができたことです。後は、検討や設計する過程を楽しめたことですね。完成までの工事期間はドキドキし続けていました。

大変なことやこうしておけば良かったということは、特にありません。でも、リノベーションはまた機会があればやってみたいと思います。」

お話をお伺いして

もともと、古い建物をリノベーションした物件の外側と内側のギャップに惹かれていたというtsuji6さん。憧れていたスタイルの実現と、自分たちらしさを存分に楽しむことを両立できるリノベーションを住まいづくりに選択したのは、もはや必然だったのですね。好みの家具や素材の魅力が最大限に活きるよう仕上げられたtsuji6さん宅は、味わい深い少しレトロな趣や無骨で男前な要素が、バランスよく溶け合う完成度の高い空間になっています。特に、歴史のある山小屋のどっしりとした雰囲気を思わせる玄関と、その奥に広がるヴィンテージ×インダストリアルをモダンに演出したLDKのギャップには、思わずワクワクさせられてしまいます。

tsuji6さん宅は、自分たちらしい演出だけでなく、自分たちらしい日常を有意義に送るための「生活動線・家事動線」も非常に充実した設計になっているのが特徴的です。空間同士のつながりや、土間や玄関まわりの収納メソッド、お子さんの成長に合わせた配慮など、毎日の当たり前の快適があるからこそ、自分たちらしい暮らしを続けていけるのかもしれません。そして、デザインも機能も自分たちらしい家づくりができるのは、住み手も一緒に1から「家づくり」に参加できるリノベーションだからこそではないでしょうか?

tsuji6さんのお住まいについて

・所在地: 川崎市
・物件種別: マンション
・建築面積: 70平米
・間取り: 2LDK+WC
・この家に住む人: 大人2人、子供1人
・施工期間: 2016年1月〜4月
・設計: リノベる株式会社
写真と間取り:tsuji6さん
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