2017/11/15更新0like3270view

著者:RoomClip mag

家を暮らしにシフトするリノベ。納得のいく、自分たちらしさ

この記事を書いた人

RoomClip magさん

暮らしとインテリアにまつわる「ノウハウ」をお届けするウェブマガジン。日本最大級のインテリアSNS「RoomClip」に集まった写真を元に、誰にでも役立つ情報をお届けしています。

中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。

今回は、その時々のライフスタイルに住いをリノベーションでシフトさせることで、『自分たちらしくいられる』ことを大切にされている埼玉県在住のannekoroさんにお話を伺いました。これまでの経験を活かしたアイデアや、ご夫婦のこだわりの取り入れ方などぜひ、参考にしてください。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

今回教えてくれたユーザーさん♪

annekoroさん(RoomClip)
主人と私、もうすぐ3歳のチビの3人暮らしです。 今回で、3度目のリノベーションになりました。 常に、その時その時の自分たちのスタイルに合わせて模索を繰り返しています。

そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?

「実は今回で3度目のリノベーションになります。 ライフスタイルが大きく変わる度に、毎回リノベーションしています。 1度目は結婚、2度目は出産、そして3度目は主人の仕事の関係で……というきっかけです。 1度目2度目は、同じマンションでリノベーションをしましたが、 3度目となる今回は、新たに購入した住まいのリノベーションです。

大きなライフスタイルの変化に応じ、その時その時の自分たちに1番合ったお部屋にしています。 今回は、主人の仕事の関係でしっかりとした仕事部屋を作る必要があったため、今までより広めのマンションへ引っ越しをしました。」

どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?

「買うにしても住むにしても『自分たちのスタイルに合わせた、自分たちが自分たちらしくいられる、納得できる住まい』そう思ったことが、リノベーションじゃなければダメだった理由です。主人の仕事がデザイン関係のため、リノベーションはかなり身近な考えでした。 マンションを購入すると決めた時、新築物件も観に行きました。新築のマンションは確かにキレイでしたか、何かしっくりこなかったんです。 自分たちが100%納得していないものに、大金を払うのは対抗がありました。自分たちが心から納得した大きな買い物をするなら、『やはりリノベーションしかないんだっ!』と確信しました。 金額的な面でも新築マンション購入とほとんど変わらないこともわかり……それなら迷う理由はどこにもないなと思いました。 」

リノベーションという選択肢を考えたきっかけと、情報&依頼先の探し方を教えてください

「主人の仕事の関係でもともとリノベーションは身近な考え方としてありましたので、その選択に迷いはありませんでした。 あとはどこに依頼するのかということ。結果、デザイン・設計・施工をお願いしたのは、現在住んでいる埼玉県にあるツバメクリエイツ株式会社さん。 ホームページに掲載されていた施工事例が素敵で、目に止まったんです。 マンション選びから設計、デザインとトータルでサポートしていただきました。 しかも、ツバメクリエイツさんは家具もオーダーできるので、私の家の家具のほとんどがこちらに依頼した家具になります。 本当に、何から何までお世話になりました。」

実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?

「施工中もちょくちょく覗きに行っていたので、だんだんできあがっていく工程もすごく楽しかったです。 ダイニングのブリックや、古材の板張りの壁、 床のヘリンボーンがどんどんできあがっていく感じは特によかったです。毎日少しずつ伸びてくヘリンボーンの床。 完成し、玄関を開けたときは主人と2人、思わず『おおぉ〜!!』っと声を出してました(笑)」

特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください

①玄関からリビングへ続く、一面のヘリンボーン床
「雑誌などをみて、『次は床を絶対にヘリンボーンにしたいっ!』と思っていました。 ヘリンボーンの床は腕の良い職人さんじゃないと浮いたり、ズレたりしてしまうようで、仕上がりにも時間がかかり、施工金額も普通の無垢床よりもかかってしまうと聞き迷いました。でも、ずっと憧れていましたし、運良く腕のいい職人さんも見つかり思い切ってお願いしました。 完成して玄関を開けると圧巻でした……。 想像以上に素敵な仕上がりに驚きました。」
②アイアン室内窓&モルタルのキッチン
「キッチンはオープンキッチンが希望でした。 しかし今回のマンションは、配管の関係でオープンキッチンができないと建築士さんに言われてしまったんです。 代わりに建築士さんが提案してくださったのが、アイアンの大きな室内窓。 デザイン画を見て即決しました。 第一希望のオープンキッチンができなかったので、『思いきり遊んでやろう!』と思い、壁もモルタル塗りにして、アイアン窓とテイストを合わせています。」
③本物にこだわった、ダイニングのブリックタイル
「どこかにブリックタイルを採用するのは、主人の希望でした。 キッチンをモルタルにすることが決まったので、ブリックタイルはダイニングに使うことに決定しました。 今は、ブリックの壁紙などもありますが、せっかくなので本物にこだわっています。 本物ならではの見た目の質感や、夜になって照明が当たったときの影の感じはやっぱり素敵です。 ブリックタイルに合わせ、ダイニングの照明には大きなファクトリーランプを付けて、工場みたいな少しハードな雰囲気に演出しています。」
④たっぷり大容量のウォークスルークローゼット
「ただでさえ洋服が多かった我が家に、子供が生まれたことでさらに荷物が増えました。 しっかりとした収納の確保は、住まいづくりにおけるかなりの重要ポイントです。 以前の住まいにもウォークインクローゼットはありましたが、出入り口が一つで、忙しい朝などは主人と私で渋滞状態(笑)。 それを解決するべく、今回はウォークスルーにしてもらいました。 渋滞も解決し、天井まである大容量の収納も手に入り、かなり満足です。 扉を閉めた状態で子供部屋から見ると、一見クローゼットに見えないデザインも気に入ってます。」
⑤アイアン&古材のオリジナルオーダー家具
「以前のリノベーション時からデザイン&施工でお付き合いのある、ツバメクリエイツさんに家具もオーダーして作製してもらっています。 アイアンと古材を使用した家具は、お部屋の雰囲気ともマッチしていますし、オーダーなのでサイズ感もピッタリ。 古材ならではの木目や釘の跡などは味があり、本当にお気に入りです。 子供部屋のままごとテーブルまでオーダーで作ってしまいました(笑)。」

リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?

「リノベーションをして良かったことの1番は、自分たちの理想の家に住める楽しさがあることです。 家は多くの時間を過ごす場所です。 『外で嫌なことがあっても、おうちに帰ればリラックスできて、楽しく過ごせる』そんな場所でなければいけないと思ってます。 自分たちがリラックスできて、楽しく過ごせる理想に限りなく現実を近づけてくれるリノベーションは、本当に素晴らしい手段だと思います。 もちろん完成するまでには決めなければいけないこともたくさんあります。でも、『どれにしよう?どうしよう?これがいいかもっ⁉』なんて考えながら、決めていく過程がすごく楽しいんです。

私たちはライフスタイルが変われば、またリノベーションすると思うんです。今のベストがこのカタチであって、5年後、10年後の私たちにとってのベストではないと思っているので。 ライフスタイルは大きく変化していきます。 それに応じて住まいを変えていくのも考え方のひとつだと思います。」

お話をお伺いして

annekoroさんにとって、住まいはリラックスできる、家族が癒やされる場所なんですね。だからこそ、『自分たちらしくいられる』ことにとても深いこだわりがあることが、今回お話を伺った中で伝わってきました。そして、自分たちらしさを最大限に投影し、最高の買い物をするためにはリノベーションしかなかったとannekoroさんは語ります。例えば、構造上の理由で叶わなかったオープンキッチン、叶わないからこそ導き出された室内窓、室内窓に合わせたモルタル……リノベーションだからこその事情や工夫も結果的に『その家らしさ』になっているのではないでしょうか?住み手のこだわりと作り手のこだわりのコラボレーションが作り出す、その時、そこにしかない味わいとても素敵です。

annekoroさん宅では、家具の多くもリノベーションの施工先にオーダーされているとのこと。そのため、空間全体の趣や温もりにも心地よいフィット感があるように感じます。完成した先にある、住み手の暮らしとの調和まで視野に入れた住まいづくりができるのもまた、リノベーションならではの魅力なのかもしれません。

annekoroさんのお住まいについて

・所在地: 埼玉県さいたま市
・物件種別: マンション
・建築面積: 76平米
・間取り: 3LDK
・この家に住む人: 主人と娘、私の3人
・施工期間: 1ヶ月半
・総費用: 約850万円
・設計: ツバメクリエイツ株式会社
写真と間取り:annekoroさん
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