2017年10月07日更新

注文住宅HOW TO(注文住宅ノウハウ)

子供と共に成長する部屋の作り方【その住宅、10年経っても最適ですか?】

マイホームのプランを考える際、設計士へ様々な要望をし間取りを作成することになるかと思います。打ち合わせを重ね、生活の提案から趣味の部屋まで、ワクワク・ドキドキが止まりませんよね!しかし、プランを考える上で忘れてはならないことがあります。それは10年後の家族像。今の生活に合わせて完成させた家を想像しながら話を進めるため、10年も先のことは忘れがちです。今回は、特に変化の大きい子供部屋に関して考えてみましょう。


子供の変化に対応できる間取りプランにしておく

家族のなかで、一番変化が顕著なのが子供です。幼少期は両親と一緒に寝て、同じ部屋で過ごすことが多いですが、思春期を迎える頃には部屋が欲しくなります。

兄弟がいれば、1つの部屋を可動収納などで目線を区切って使うかもしれませんが、そのうちそれぞれの個室が欲しくなるものです。さらに子供が増えるというおめでたい話もあるかもしれませんし、一方、早いうちから親元を離れる子も少なくありません。

このように、子供がこの家で何人住むのかは、マイホームの計画時には完全にはわからないかと思います。その点を考慮し、どんな状況でも対応できるような工夫をしておきましょう。

それでは、具体的な間取りプランのテクニックをいくつかご紹介します。

可動収納で視線のみ区切る

兄弟がいる場合、2部屋分の大きさの空間をとっておき、小さいときは仲良く1部屋で大きく使い、一人の空間が欲しくなったら、可動収納を移動して部屋を分けて使う方法です。

可動収納とは、移動できるクローゼットのこと。部屋の大きさや収納の向きなどが自由に決定できるため、子供達の意見も取り入れ易いです。視線は区切れますが、音は聞こえてしまうのは注意点。

将来壁を立てられるように、天井に補強を入れる

初めは大きく部屋を使い、一人の部屋が欲しいタイミングで壁を立てるという方法もあります。可動収納と違い、しっかりした部屋ができます。工事は必要となりますが、天井に補強を入れておけば、壁を立てるのは簡単になります。

補強自体は木の下地を入れておけば問題ないので、安価な工事です。将来を見越し、壁が必要になりそうな箇所があれば補強を入れておきましょう。

主寝室と子供部屋を一室としてしまう

上記のように、普通は子供部屋2室を大きな部屋にし、子供達に使わせることが多いですが、主寝室と子供部屋1室を大きな部屋にするという提案もあります。

子供が小さいときは、親と一緒に寝るため、子供部屋が必要ありません。そんなときに子供部屋2室が空いているのはもったいないですよね?そこで子供部屋の1室を、夫婦の使う部屋として大きく使おうという効率的な考え方です。子供が複数いたって、川の字で大きく寝られるので、非常に有効です

ホールや家事スペースを将来の子供部屋に

最後に、私が実際に設計をさせていただいた事例をご紹介します。

「2階のバルコニーに面して、洗濯物を畳むスペースが欲しい」
「子供部屋は2室欲しい。ただ、今は一人しか子供がいない」
という条件の若いご夫婦に提案した実例です。

子供部屋は2室欲しいと言うものの、将来的に子供ができるかわからないこともあり、子供部屋が使われないままになる恐れがありました。

そこで、洗濯物を畳むスペースと子供部屋をくっつけて、セカンドリビングとして利用してはどうかと提案しました。もちろん、子供ができた時に子供部屋として分けられるよう、天井に補強を入れておきます。

こうすることで、より有効にスペースが使えるため、大変喜んでいただけました

10年後も想像しながらプランを考えましょう

住宅は一度建ててしまったら、一生その間取りのお世話になる人も少なくありません。後でリノベーションをすれば良いと思うかもしれませんが、リノベーションするにも、計画的に建てた家とそうでない家では、実行する時のコストは大きく違います。ぜひ、10年後の生活まで想像し、家づくりを楽しんで下さい。


この記事を書いた人

RYOさん

大手ハウスメーカー勤務の一級建築士。
実際の悩み・相談から、成功・失敗事例なども交えて、少しでも家づくりの参考になれば嬉しいです。

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