2020/05/23更新0like1014view原 ふりあ

家づくりにおける失敗しない「色」の話

インテリアにこだわりたいけれど、色や素材を上手に組み合わせる自信がない。長く住むから、無難にまとめたほうがいいのではないか……。家づくりをしているとそんな葛藤がありませんか?色の選択というのは、プロにとっても難しいもの。知っておくと良いことを、少しだけお話しします。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

壁に色をつけてみよう

今回取り上げるのは、延床面積約78㎡のマンションをリノベーションしたこちらの事例。
特にリノベーションの場合、間取りを変えるだけでなく思い切って色を入れてみると、空間の雰囲気をガラっと変えることができます。上の写真はリビングですが、広く塗られた水色の壁が印象的ですね。さらに、向かって右側の壁はまた別の緑色を塗っています。

ここまで広い面積に複数の色を使用しても、雰囲気が損なわれないのには理由があります。

(1)テクスチャ―のある色を使う

こちらは玄関の写真。向かって左側の紫色の壁は、よく見てみると表面にムラがあります。使用しているのは「ポーターズペイント」という塗料。

ポーターズペイントの塗料には、目の細かいもの/粗いものなどいくつか種類がありますが、この事例では目の細かい塗料を使用しているようです。ゴツゴツとしたテクスチャではなく、マットでありながらさりげない塗り跡が残り、「手仕事感」が感じられます。

ポーターズペイントはプロにも愛好者が多い商品です。塗りムラが濃淡を生むため、均一な表情のクロス(壁紙)にはない味わいが得られます。塗ったばかりでも以前からそこにあったような自然な質感で、色が浮きません。
この写真のようなアンティーク調の照明器具とも相性がいいのです。

(2)色のトーンを統一する

「ポーターズペイント」の場合は、もともとのラインナップにグレイッシュな(グレイがかっている、くすんでいる)色が多く、複数の色を使ってもまとめやすいよう配慮されています。
有彩色(白黒ではない色)には「トーン」という概念があります。わかりやすいのは一般的に原色と呼ばれる「ビビッドトーン」、淡いパステルカラーの「ペールトーン」。他にも明るい=「ライトトーン」、暗い=「ダークトーン」、鈍い=「ダルトーン」などがあります。

色のトーンは塗料やクロス、さらには家具などを選ぶ際にも使えるテクニック。トーンを統一してあげると、複数の色を組み合わせた際にも全体が違和感なくまとまります。
トイレの壁に入れたこの黄色。もしビビッドトーンだったら、とても浮いて見えるでしょう。

家の壁など簡単に変えられない場所に使用する色は特に、彩度が低いトーン(グレイッシュ、ダル、ダークなど)のほうが飽きがこず、他の素材とも合わせやすくなるのでおすすめです。

(3)色と面積の関係に注意!

サンプル帳やチップで色を選ぶ際に注意したいことがあります。それは、「面積が大きくなるほど、明るい色はより明るく彩やかに見え、暗い色はより暗く見える」という色の性質です。

有彩色の場合、特に前者に注意。小さなサンプルでちょうどいいと思った色よりも、あえて1、2段階落ち着いた色を選ぶようにしましょう。

こうした色の性質は「面積効果」と呼ばれ、プロの建築家でも惑わされることがあります。塗料だけでなく外壁材なども含め、大きな面積に使う色を選ぶ際には要注意!知識として覚えておくことが大切です。
この珍しい「囲碁スペース」。非常に限定的な用途のためのスペースで、とても楽しそうです。

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以上の3点に注意すれば、きっと失敗なく色を選べるはずです。たくさんの色を使いたいと思ったときにも、常に家全体でのまとまりを考えて、少しだけ慎重に選んでみてくださいね。
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この記事を書いた人

原 ふりあさん

住宅をメインに、建築の設計と執筆活動を行っています。
アトリエ系設計事務所に勤務した後、独立。一級建築士。

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