2020/02/26更新1like2475view佐藤ゆうか

空き巣の約57%は窓から侵入!家づくりでできる防犯のポイント

あなたの大切なおうち、防犯対策は万全ですか?

たとえば不審者が侵入してきたら?
留守中に泥棒が入ってしまったら?

そんな事態を避けたいなら、家づくりの早い段階から、防犯を意識することが大切です。
犯罪のターゲットになりにくい家を作るための土地選び、間取りの作り方、窓の注意点など、気をつけるべき事柄をまとめました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

防犯対策のすべてに共通する2つのポイントとは?

防犯を意識した家づくりにおける最重要事項は、
「見通しがいいこと」と「中に入れないこと」の2つです。
これはすべての防犯対策に共通すると言っても過言ではないでしょう。

「見通しがいい」とは、不審者の隠れられる場所が少なく、死角が無いこと。
逆説的に言えば、簡単に入れて隠れ場所の多い家は、イコール犯罪が行いやすい家です。

「中に入れない」とは、不審者を敷地や家の中に入れないこと。
敷地に立ち入れなくする塀や門扉、家の開口部である窓やドアの防犯対策をしっかり行うことが挙げられます。

この2つを意識するだけでも、防犯対策としては効果的です。

土地選びで気をつけたいポイント

土地選びの際は、下見をされにくく、見通しの良い土地を選びましょう。

空き巣は侵入前に住人が留守の時間帯や侵入経路を調べるため、下見を行うことが多いそう。見通しが悪い場所だと、下見もスムーズにできてしまいます。

特に以下のような土地を選ぶ場合は、より気をつけて防犯対策を行いたいですね。

(1)隣地が公園
隣が公園な土地のメリットとしては、開放感があること、日中賑やかなことなどが挙げられます。
子育て中などは、何かと便利な立地でしょう。

しかし、公園は人の集まる場所。
だからこそ、長時間いても怪しまれにくいため下見がしやすい=不審者に狙われやすい土地であるとも言えます。


(2)大きな道路に面している
大きな道路に面した土地は、人や車がたくさん通るため、下見のために長時間居座っていても怪しまれにくく、狙われやすい土地であると言えるでしょう。


(3)周辺の土地よりも高さがある
道路や隣地との高低差で周辺よりも高さのある土地は、道路や隣地から隔離されるため、プライバシーがしっかり確保されるというメリットがあります。

反面、一度侵入を許してしまうと、周囲から目撃されにくいため簡単に犯行が進んでしまう恐れがあります。


(4)昼間人が少なくなる住宅地
共働き世帯の多い住宅街は、昼間留守の家も多いはず。
閑散とした住宅地は不審者が嫌う「視線」が無くなるため下見や犯行が行いやすく、不審者に好まれるそうです。


(5)旗竿地
旗竿地の例

旗竿地の例

図のような旗形状の土地を「旗竿地」と呼びます。
前面道路から奥まったところに家屋が建つため、道路からの視線が遮られ、不審者にとっては好都合。

このように下見がしやすかったり見通しが悪かったりする土地を選ぶなら、間取りや窓などで他のところで対策を講じましょう。

間取り・勝手口・鍵の防犯対策

間取りを検討する際は、以下のポイントを確認しつつ、プランを立てましょう。

(1)死角ができる形状は避ける
上の図のように凹みのある形状の家は、死角が不審者の隠れ場所となってしまうかも。
正方形や長方形など、凹みのない形状を心がけましょう。

(2)勝手口には要注意
あると便利な勝手口ですが、扉のガラス面が大きいため、サムターン回しやピッキングのターゲットになりやすいそうです。

勝手口は絶対に必要なものではないので、要注意な土地の場合は、「リスク回避のために取り付けない」という選択肢も含めて検討してはいかがでしょうか。

設置するなら、奥まった場所は避け、面格子を取り付けたり、扉のガラスを防犯ガラスに変更したりといった防犯対策を合わせて行いたいですね。

(3)玄関の鍵はピッキングされにくいディンプルキーや電子錠を
新しい建物の玄関扉で多く採用されているディンプルキーや電子錠は、構造が複雑なのでピッキング被害に遭いにくいと言われています。

外構・庭づくりの防犯対策

外構は防犯対策の要とも言える部分。
プランを考える際は以下の点に気をつけましょう。

(1)敷地に人が入れないようにする
近年人気の門扉や塀をつけないオープンスタイルの外構ですが、防犯面では注意が必要。簡単に敷地に入れないようフェンスや塀や門扉をつけるだけで、不審者へのけん制になります。


(2)隠れる場所を作らない
敷地内への侵入を防ぐため外構に塀を設置することがありますが、塀は侵入を防ぐ反面、不審者の隠れ場所にもなりやすいものです。

塀を作るなら、敷地のすべてを見えにくい塀で覆うのではなく、見通しのいいフェンスやガラスブロックなども活用して、不審者の隠れ場所になりにくい塀になるよう心がけましょう。

植栽なども、高すぎると見通しを悪くするだけでなく、2階への足場となってしまうかもしれません。庭に木を植える場合は低木をお勧めします。


(3)照明を設置する
周囲が暗いと不審者も暗闇に紛れやすくなります。
外構には夜でも真っ暗にならないよう、照明を設置しましょう。

玄関周りやアプローチには、ふんわりとした人を迎える明かりを。死角や人の視線が届かない場所には、センサーライトなど威嚇的な明かりを設置するのも効果的です。
(4)駐車スペースには侵入止めを
駐車スペースに止められた車の影は、不審者が隠れやすい場所です。
人が簡単に入れないよう、駐車スペースには伸縮門扉やシャッターなどを取り付けましょう。


(5)手入れしやすい庭にする
庭の様子は、家の状況を物語ってしまいます。
雑草が伸び放題など手入れの行き届いていない庭は、「留守にしがち」「家に無関心」という印象を与えるため、犯罪のターゲットになりやすいそう。

手入れが苦手な方は、最初から花壇を作らない、植物を植えない、雑草が生えにくい作りにするなど、手入れしやすい庭を設計しましょう。

窓の防犯対策

空き巣の約57%は、窓から侵入しているそう。
出典:平成30年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況(警視庁)


窓の防犯対策の重要さがよく解りますね。
(1)窓の位置に注意!
図のような道路から見えない部分、奥まった窓などは、侵入時の出入り口とされやすいようです。
こういった位置に窓を作るなら、掃き出し窓のような破壊・侵入しやすい大きなものは避け、面格子を取り付けましょう。防犯ガラスを採用しても良いかもしれません。

2階の窓であっても、ベランダや下に足場があるなど侵入ルートが考えられる箇所なら、同じく防犯ガラスをお勧めします。

窓の大きさはできれば明かり取り程度、人が出入りできない大きさのものが良いでしょう。設置する位置も、外から手をかけられないくらい高めの位置に設定すればなお安心です。


(2)玄関扉横の窓
玄関扉横の明かり取り窓を割られ、サムターン回しの被害に遭う事例が多く発生しています。

玄関扉横に窓を設置するなら面格子を付ける、防犯ガラスにする、取り付け位置を高くする、手を置くまで差し込めないように窓を細くする、などの工夫が必要です。


(3)CPマークの商品を活用しよう
空き巣・泥棒の多くは、5分以上かかって侵入できないと7割、10分以上になると9割が諦めるというデータがあります。

窓や玄関扉に使われる部品のなかでも、破壊活動を5分以上行われても壊れないと証明された部品には、「CPマーク」がつけられています。

窓や扉、ガラス、サムターン、面格子には、なるべく「CPマーク」が付いた商品を選ぶと安心です。
本記事で挙げたように、土地選び、間取り、外構、窓など防犯面を意識した家づくりで大切なことはたくさんあります。

そして、これらと同様に大切なのが、ご近所とのコミュ二ケーションです。
「いつもと違う」「見かけない人だ」など、互いに目を配りあうことで、不審者が嫌う「視線」が行き届いたコミュニティをつくることができますよ。

長く安全に暮らすため、家づくりとご近所とのコミュニケーション、どちらも大切にできると良いですね。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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