2021/11/04更新2like6112view

著者:tetsu abe(fujitacaリノベーション)

ひとりぐらしリノベーションで「ちょうどいい広さ」を見つけるために

この記事を書いた人

tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

ひとりぐらしで、リノベーションという選択をする方も増えています。そんなときによくある質問が「ひとり暮らしってどれくらいの広さが必要?」。おひとりで快適に過ごせるために必要な「ちょうどいい広さ」を、ベッドルームやキッチンなどに分けて紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

ちょうどいい広さを知るために「最低限の広さ」を知っておこう

お部屋の広さを検討していくうえで「ちょうどいい広さ」は人それぞれ。

ちょうどいい広さを決めていくためにも、ひとりぐらしで「最低限必要な広さ」をおさえていきましょう。

ベッドルームに必要な広さ

ベッドルームの間取りでは、ベッドが置ければよいのではなく、ゆとりある間取りにしたほうが良いです。

ベッドを部屋の端に寄せて空間を広く使う間取りも想定できますが、実は快適な睡眠環境をつくるためにベッド周りには「一定の広さ」が必要です。ベッドの左右と手前に「30cm以上の隙間」をつくれるような間取りづくりにしましょう。
これは、ベッドメイキングがしやすくなることに加え、寝具が本来持つ性能を発揮でき、良い睡眠環境をつくるためです。

そのためにも、掛け布団はベッド本体のサイズより一回り大きいものを選び、ベッドを包み込めるようにしましょう。
掛け布団がうまく湿気を逃し、快適な温度を保つことができます。

セミダブルサイズのベッドであれば「約2畳」は必要です。

キッチンのサイズ

キッチンは、料理の頻度によって、キッチン選びの基準が変わってきます。

コンパクトなキッチンであれば、「幅90cm・奥行60cm程度」+人が通れる70cm程度の幅があれば、最低限のスペースで設置することができます。冷蔵庫の設置スペース(幅/奥行ともに70cm)を含めても「約1.5畳」で収まりますが、かなりコンパクトなスペースです。

もう少しゆったりしたスペースをつくるには、キッチンを「幅210cm・奥行90cm程度」にすることで、作業スペースやカウンター幅を増やすことができます。冷蔵庫の設置スペースを含めると、「約3畳」です。かなりゆったりと過ごせる空間になります。

これらに、パントリーや食器棚が必要であれば、その分の広さを確保していく必要があります。自分自身のライフスタイルに合わせた広さを見極めていきましょう。

デスクスペースを確保する

一般的なオフィスで使われるようなデスク(幅120cm、奥行70cm程度)であれば、椅子の可動域(幅/奥行ともに100cm程度)を含めると、「約2畳」です。

モニターやキャビネットなどを設置するのであれば、2畳を基準に必要な空間を広げていきましょう。

テレビとソファを置く場合

テレビとソファを置くときは、それぞれのサイズによって必要な部屋の広さが異なります。

まず、テレビとソファの距離は「テレビ本体の約3倍程度」が必要と言われています。テレビサイズが32型で約1.2m、46型で約1.7m、52型で約1.9mです。

ソファも、シーター数やカウチの有無でサイズは決まってきます。例えば、2.5シーターの場合、ソファサイズを「幅160cm、奥行100cm」とすると、52型テレビと2.5シーターソファ含めて「約3畳」は必要です。

バスルーム・洗面所・トイレの広さ

バスルームは約1.5畳、洗面台・洗濯機置き場は約2畳、トイレは約1畳と考えると、「約4.5畳」は必要です。

最低寸法からどれくらい広げていくか、考えてみましょう。

収納スペースはどれくらい必要?

収納量は人それぞれですが、例えば洋服。
50着の服をハンガーラックにすべてかけると、クローゼットの広さは「約1畳」が必要です。

収納方法や収納場所の高さなど、さまざまな条件がありますが、間取りに落とし込んだ時に収納が足りるのか、シミュレーションをしておくことをおすすめします。

「最低限の広さ」の目安とは

ここまでに挙げられた広さをすべて足し合わせると、14畳(約23.2㎡)です。玄関や廊下などの広さを含んでいくと、約18畳(約33㎡)です。

ゆったりとした間取りをつくるには、30㎡以上は必要になってくることが分かります。

「おひとりぐらし・30㎡以上」でゆったり暮らせるアイデア

ここまで、おひとりぐらしの間取りでは「最低でも30㎡が必要」とお伝えしてきました。
では、30㎡以上の空間をおひとりぐらしでゆったりと使うにはどんな間取りが考えられるのでしょうか。

部屋や廊下を広げてゆったりとしたつくりに

「最低限の広さ」に加えて、ひろびろとした間取りをつくることができるため、ホテルのようなゆったりしたつくりに仕上げることができます。

廊下も家具を置いたり、飾り棚を設置したり、既存の間取りにとらわれずに好きなものを楽しめる間取りにするのもひとつです。

玄関を広く使う「土間」のアイデア

玄関の近くに土間をつくるアイデアを活かすことで、ゆとりのある玄関に。自転車やアウトドア用品はもちろんのこと、お気に入りのものなどを飾ることもできます。

宅配便をよく使う方も、一時的にものを置く場所として活かす使い方もよさそうです。

玄関から「居住空間」と「ワークスペース空間」に分ける

自宅で仕事をする方も増えているなかでは、玄関から入って「プライベート空間」と「ワークスペース空間」を分け、仕事に集中しやすい環境をつくることもひとつのアイデアです。

あえてルームシューズや靴に履き替えてワークスペースに入れるような間取りにすることで、気分を変えて仕事に取り組めるかもしれません。来客等がある場合にも、空間を分けておくことで使いやすくなります。
おひとりさまぐらしのリノベーションでは、まずは「自分に合った広さがどれくらいなのか」見極めることからはじめることをおすすめします。
自分自身のライフスタイルや好みを振り返りながら、どれくらいの空間が必要なのか検討し、自分に合った物件を見つけることも大切です。

自分に合った広さが決まったら、自分に合った物件を見つけ、好みのテイストに合わせた居心地の良い空間づくりを目指していきましょう。
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tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

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