家族が集まり長い時間を過ごすリビングルーム。ゆったりとくつろげる空間になれば、暮らしの満足度も上がります。同じ面積でもより開放的にするには、天井の高さにヒントがありそう。今回は、天井高のあるリビング事例をご紹介します。
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登り梁の屋根に包まれるリビング
板張りの天井が心地よいリビング
吹き抜けと曲線の壁で空間をつなぐリビング
空間を自在に操るリビング
曲面を描くやわらかな天井のリビング
さりげない天窓から光を取り込む〜シンプルな白いリビング〜
登り梁の屋根に包まれるリビング
開放感のあるLDK。
構造現しにした勾配天井、障子とハイサイドの窓により明るく開放的なリビングです。勾配天井をはしる登り梁は天井高を確保するだけでなく、インテリアとしてのアクセントでもあり、重厚感を演出しています。
キッチンカウンターを中心に回遊することが出来る動線プラン。
洗面室にも真っ直ぐに続いているのでとても便利です。家事ラク回遊動線のLDK空間となりました。
板張りの天井が心地よいリビング
三方を隣家に囲まれているとは思えない、明るさと開放感のある住まい。日当たりのよい2階にリビングダイニングを配置しました。
広めのバルコニーは外から見えづらい仕様で、住宅地でものびのびと日光浴ができそうです。
天井はジグザグの段差がある複雑な形状ですが、おしゃれな板張り天井に目がいくためあまり気になりません。低い天井だとやや重たく感じがちな板張りですが、このように高さがあると心地よくまとまります。
吹き抜けと曲線の壁で空間をつなぐリビング
パッと目を引く曲線の開口部が個性的なリビング。
通風や採光など、さまざまな問題が複合的に絡んでいた古屋をリノベーションしました。
暗かった1階部分の天井を取り払い、ハイサイドライトから光を取り込むことができるようになっています。上方は梁が走るだけの贅沢な空間です。
2階部分の面積は減っているものの、むしろ豊かな雰囲気を感じます。
空間を自在に操るリビング
5.58m角の正方形という決して大きくない建物に、室内を十字型に分断する間仕切りを設けた住まい。
数字だけを見ると窮屈そうですが、天井高があるので広々と感じられます。
家族が集うリビングはできるだけ広くしたいですが、間仕切りがある方が多機能的で使いやすい場合もあります。天井を高めにできれば、開放的な空間も同時に得られます。
曲面を描くやわらかな天井のリビング
桜並木を見ることができるようにと、2階にリビングダイニングを設けた住まい。
10人掛けにもなる大きなダイニングテーブルを置くと、部屋の大半が埋まってしまいますが、やはりここでも高い天井がゆとりをもたらしてくれます。
勾配天井でも、このようにゆるやかな曲面のものは珍しいデザイン。
カクカクとした境界線を引かないことで部屋の奥まで一体感のある、柔らかな雰囲気となっています。
さりげない天窓から光を取り込む〜シンプルな白いリビング〜
周囲を隣家に囲まれた旗竿敷地。
2階のリビングはトップライトと広いインナーバルコニーから採光する計画としており、全開サッシュを開け放てばリビングと半屋外のバルコニーが開放的につながります。
1階にリビングを設ける場合や勾配天井にはできない場合などにも、高めの天井と明かりとりの窓があれば、それだけでぐっと開放的になりそうです。
トップライトからの光を通すミニマルな階段の下は書斎スペースとなっています。
同じ面積でも、上部に空間が広がるだけで感じ方は変わるもの。部屋や収納スペースは多ければ多いほどよい、と考えがちですが、思いきって吹き抜けや高めの天井を設けるのもよいかもしれません。