2019/08/29更新0like1075viewSUVACO編集部

【インタビュー】リノベした一軒家で5匹の猫と暮らしてみてわかったこと 〜本当に安心・安全な「猫リノベ」のヒント #3

大切な家族でもある猫と楽しく暮らすために、本当に大切なのはどんなこと?

猫と幸せに暮らすための『猫リノベ』を行う前に知っておきたいこと、気をつけたいことを専門家の皆さんに聞き、「本当にしあわせな猫リノベ」のヒントを見つけたい。

そんな思いでスタートした、SUVACOの猫リノベーション連載。第2弾となる今回は、5匹の猫と一戸建てをリノベーションして暮らすKさんにお話を伺います。

リノベーションは「猫の幸せを考えて決めた」というKさん。古き良き雰囲気の木造戸建てと多頭飼い、猫リノベとしては一見難しい組み合わせにも思えるこの2つを見事両立させたこだわりのおうちには、どんな工夫が凝らされているのでしょうか。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

集合住宅から戸建てへ!最愛の猫と幸せに暮らすためのリノベーション

編集部:
こちらのおうちに越してくる以前は、集合住宅にお住まいだったそうですね。

私がリノベーションを決めたのは「猫の幸せな暮らし」を考えてのことでした。前の家に住んでいた時から複数の猫たちと暮らしていたのですが、集合住宅だと猫の頭数に見合っただけの広さを確保するのって、やっぱりなかなか難しいんですよね。そこで、木造の戸建てを購入してリノベーションすることに決めました。

編集部:
集合住宅の場合、広さ以外にも突然の猫ダッシュや鳴き声など、周辺のおうちに気をつかうところもありますよね。

そうなんです。今のおうちになってからは、猫ダッシュやおしゃべりもご近所に気を遣わず、好きにさせてあげられています。
編集部:
Kさんのおうちはレトロとナチュラルが融合した雰囲気が独特で、とても素敵です。設計・施工を担当したQUMUQ(クムク)さんとは、どれくらい打ち合わせを行ったんですか?

約1ヶ月のうちに、見積もり、原案、修正と3回打ち合わせを行いました。最初に「レトロな雰囲気を活かしつつコストを抑えたリノベーションを」とお伝えしたところ、家をきちんと見たうえで、私が希望する要望をすべて組み込んだプランを出してくださいました。

編集部:
たった3回でこのクオリティとはすごいですね! Kさんのこだわりが、最初から明確だったからでしょうか。

空間づくりのテーマとしてお伝えした「家そのものの持ち味を活かし、自分も猫も快適に暮らせること」をきちんと汲んでもらえたからだと思います。猫リノベなので、「猫の運動機能を損なわず、上下運動が自然とできる猫目線の動線を設ける」ということも重要視していましたね。
編集部:
猫が複数いる場合、個体によって体力や運動能力に差があると思うのですが、造作家具のサイズなどは、どのように決めたのですか?

複数の猫がいるとどうしても個体差は出るので、ステップの高さなどは基本運動能力の低い子に合わせました。ジャンプできる高さや必要な棚幅などについては、市販のキャットタワー、階段、家具などに登る際の、普段の動きを観察・計測して決めています。

あと、万が一の時に怪我をしないようにという意味では、家具の配置にも気をつけていますね。キャットウォークと家具がつながるような配置にすることで、猫同士が鉢合わせてしまっても、すぐに別の動線を選べるようにしています。鉢合わせた時に猫の順位や相性が分かりますね。やっぱり強い子に道を譲るみたいです。
自然な上下運動を可能にしたキャットウォーク。家具も猫の動線を考えて配置されている。

自然な上下運動を可能にしたキャットウォーク。家具も猫の動線を考えて配置されている。

編集部:
動線がたくさんあると、万が一の怪我を防げるという意味でも安心ですね。リビングの押し入れ横に設置した2階まで続くキャットウォークのステップも、奥行きをしっかり取ってどんな猫にも登りやすい作りになっていますよね。

ここはもともと仏間だったんです。初めてこの家を見た時から「こうしたい!」と今の形を強くイメージしていたので、それをそのままQUMUQさんにお伝えして作っていただきました。

編集部:
このキャットウォーク、上部には窓も付いていて、なんと2階にそのまま登れるうえ、途中で外の風景も覗けるという猫にとって最高の作りになっています。窓前のステップは、猫たちに大人気の特等席なのではないでしょうか。

猫窓前の特等席から外を見る時は、仲良く並んで夢中で見ていますよ~。春先などはよく日向ぼっこをしています。たまにくつろぎ過ぎて、寝返りして落ちてしまう子もいるので、怪我をさせないため、最下段にはソファーを置きました。

ちなみに人間も乗れる強度に作っていただいたので、お掃除なども安心なんですよ。猫はみんな窓辺が好きなので、他の既存窓にも20センチ幅の板を自分で付けて、窓辺で過ごしやすいよう工夫しました。
右奥が1階と2階をつなぐキャットウォーク。上部についた窓から明るい光が射し込む。

右奥が1階と2階をつなぐキャットウォーク。上部についた窓から明るい光が射し込む。

編集部:
押し入れ上部分の天袋を抜いて作られた居心地の良さそうな空間など、安全を担保したうえで上下運動ができる動線や居場所がたくさん作られていますね。

「高い位置にあるくつろげる場所」は、猫リノベを行うにあたってぜひ実現したいと思っていたので、猫だけの通り道と合わせてたくさん作りました。
梁の上にはカウンターを設置して歩きやすく。

梁の上にはカウンターを設置して歩きやすく。

あとインナーバルコニー部分に明かり取りの窓を作ったのですが、その窓も猫たちが外を観察する場になっています。

編集部:
造作以外の部分でも、キャットウォークの壁が引っかかりの少ないシナベニヤだったり、床には無垢材を使用していたりと、素材へのこだわりを随所から感じます。

もともとの家の良さを活かすために、使う素材はできるだけ自然素材を使いたいと思っていました。濃い茶の木材に合わせて、家の中で使っている色は、ほぼベージュ、茶、白で統一しています。アクセントとして使った金色の壁紙も、ステキで気に入っています。

編集部:
家具もおうちの雰囲気にマッチしたものばかりですが、リノベーションに合わせて新調したのですか?

インテリアで新調した物は、レザーソファーのセットとアンティークのペンダントライトくらいで、実はほぼ前の家から持ってきた家具を使用しているんですよ。引っ越してからは、DIYでキャットウォークやベンチを少しずつ制作しています。

編集部:
手作りのものの柔らかさとアンティークな雰囲気の家具が調和して、この雰囲気を作り上げているんですね。

家は育てていけるもの。DIYや再リノベでさらに自分らしいおうちへ。

編集部:
リノベーション後、完成したおうちを見ていかがでしたか?

ほぼ想像していた通りに仕上がりました!

古い家なので壁材の土がとにかく多く、思っていたよりも解体が大がかりになってしまって工事が少し遅れたり、インナーテラス部分の新たに壁を抜く箇所が思ったより大きく抜けなかったり、本当は1階の天井も抜きたかったけど手入れが大変だということで断念したりと、できなかったことや想定外だったこともありましたが、最終的には良いおうちに仕上がったと思います。開放感が素晴らしいです。
家側から見たインナーテラス。床のパーケットはKさん自身が並べたもの。

家側から見たインナーテラス。床のパーケットはKさん自身が並べたもの。

グリーンを飾ってより居心地の良い場所に。

グリーンを飾ってより居心地の良い場所に。

編集部:
猫たちはすぐに新しいおうちに慣れてくれましたか?

すぐに慣れましたね。新居に早く慣れてもらうため、普段から使っている食器やトイレは新調せず、以前から使っているものを持っていったのが良かったのかもしれません。

引っ越しは猫にとって大きなストレスとなることなので不安だったのですが、QUMUQの担当者さんからも猫たちへの配慮を感じることができ、ありがたかったです。今ではそれぞれお気に入りの場所もできて、思い思いにくつろいでいます。
猫たちもすっかり慣れた様子。思い思いにくつろぎます。

猫たちもすっかり慣れた様子。思い思いにくつろぎます。

編集部:
リノベ前とあとで大きく変わったことって何でしょうか?

床が畳からフローリングになったので、掃除がしやすくなりました。猫は定期的に毛玉などを吐いてしまう生き物ですし、抜け毛やトイレ砂の飛び散りは頭数が増えた分だけ増えるので、掃除がラクにできるようになったのは大きいです。トイレの数は「頭数分+1」が理想なのですが、それを置けるだけの広さを得られたことも良かったです。

編集部:
動物と暮らすうえで掃除のしやすさってすごく重要ですよね。あと、住み始めてから気が付いたことって何かありますか?

開放的な空間を得た代わりと言っては何ですが、やはり空間が広いと寒いですね。でもうちはたくさん猫がいるので、猫たちで温まっています(笑)。

編集部:
なるほど(笑)。 じゃあもしかしたら、これから追加リノベを行うこともあるかもしれないですね。

実はすでに追加でやったんです!

ひとつはキッチンに入るところのドア。猫が乗るようになってしまって、危ないなと思ったので建具を引き戸に変更しました。サイズが規格外だったので、変えたドアには猫が覗けるクリアガラスをはめ込んでデザインしました。

もうひとつは洗面所の勝手口。上げ下げ窓に変えたことで通気性がより良くなりました。
追加でリノベを行ったキッチン扉。下部のクリアガラスから覗き込む姿もカワイイ。

追加でリノベを行ったキッチン扉。下部のクリアガラスから覗き込む姿もカワイイ。

編集部:
完成後もDIYや再リノベなど、より自分らしい家に作り込んでいけるのはリノベーションならではの良さですね。

そうですね、リノベーション後も家は育てていけるものだと思うので。

編集部:
Kさんが猫リノベに対して思うこと、望むことを聞かせてください。

動物を飼うのは人間のエゴだと思うので、動物を尊重した環境をつくってあげたいですね。
あとは、猫が開けられない・破らない網戸ができるといいなと思っています。
▼住み始めた当初の写真はこちらから。
▼このおうちをリノベーションしたQUMUQ(クムク)さんのページはこちらです。
QUMUQのカバー画像
対応業務 注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)
所在地 大阪府堺市堺区
対応エリア 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県
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