2021/08/26更新1like6883view

著者:tetsu abe(fujitacaリノベーション)

設計士に聞いた!「バスルーム」リノベーションで初めに知っておくといいこと

この記事を書いた人

tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

おうち時間が増え、日々の疲れを癒す「バスルーム」での時間が至福のひとときという方も多いのではないでしょうか。
リノベーションを行ううえで、「バスルーム」をよりお気に入りの空間にするためのポイントを、設計士にインタビューしました。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

バスルームの「在来工法」「ユニットバス」の違い

まずは、バスルームの種類について。
バスルームは大きく「在来工法」と「ユニットバス」の2種類に分けられ、それぞれにメリットや特徴があります。

バスルームの工法「在来工法」とは?

「在来工法」とは、一言でいえば「好きなサイズ・デザインのバスルームをつくれる」方法です。
バスタブ、洗い場の広さ、天井・床・壁の素材などを、ある程度自由に組み合わせることができます。
ねこあしバスタブ、タイルをちりばめた内装、ガラス張りで広々とした空間など、アイデアは尽きないものです。

一方、注意点は「工事期間や費用がかかること」です。
例えば、防水加工の特殊工事、タイルを使用する場合は1枚ずつ丁寧に貼り合わせるなど、工事が複雑かつ工事期間が長くなることが多いです。
バスタブの種類や配置、パーツなど、こだわりを追求していくと費用も高くなっていくので、留意が必要です。

併せて、在来工法のバスルームは「日々のこまめな手入れ」が重要です。
タイル仕上げの場合は目地(タイル同士の隙間)にカビが生えやすい、木材の浴槽であれば木材の手入れなど、素材にあわせた手入れが必要です。

在来工法の場合、お好みのバスルームができあがることが最大のメリットなので、日々のお手入れにどれくらい時間を割くことができるのか、設計士に相談しながら決めていくことをおすすめします。

「ユニットバス」とは?

「ユニットバス」とは、ある程度パッケージ化されたバスルームであり、一般的なマンションのバスルームで多く使用されています。
壁や天井、床のパネル、浴槽、シャワーヘッドなどの部材が全て決まっており、施工業者が比較的簡単に組み立てられます。

ユニットバスの魅力はいくつかあります。
まずは「掃除がしやすいこと」。
最近のユニットバスでは、継ぎ目に汚れがたまりにくい仕様や、防カビ等の加工が施されていることが多く、誰でもお手入れがしやすくなっています。
また、在来工法に比べ、「工事期間や費用が抑えられる」ことも特徴です。
ユニットバスはサイズやパーツがある程度決まっているため、工事期間を短く済ませることができます。各パーツが工場で多く生産され、パッケージ化されて販売されている分、在来工法に比べて費用を抑えることができます。

一方、「自由度が少ない」という特徴もあります。
在来工法に比べ、デザインや配置等のパターンは限られているため、バスルームにとてもこだわりたい、という方には物足りなさがあるかもしれません。

最近では、各メーカーより洗練されたデザインのユニットバスが販売されています。
カラーリングやパーツの選択肢も増えているので、日々のお手入れや工事期間・費用の面を考慮しながら、お気に入りのユニットバスを選びましょう。

設計士おすすめの「ユニットバス」を楽しむアイデア

シンプルながらデザイン性も兼ね備えた商品が増えてきているユニットバス。
「バスルーム」リノベーションでは、ユニットバスの人気も高まっています。
決まったメニューから選ぶだけのイメージをもたれることが多いのですが、実際はパーツそれぞれにこだわることができるケースもあります。
ここでは、設計士おすすめの「ユニットバス」を楽しむアイデアを紹介します。

雰囲気に合わせた「照明」と「カラー」を選んでいく

ユニットバスの中には、「照明」を選べるタイプがあります。
お好みの空間をつくるには、「照明」と「壁パネルカラー」の組み合わせがポイントです。

まずは、壁パネルカラーが「ダークブラウン系」の場合。
トーンが暗い空間の場合、「ダウンライト」との組み合わせがおすすめです。
ダウンライトは舞台のスポットライトのように1ヶ所に光を注ぐタイプ。
空間の一部を照らし、明暗を出すことで部屋に落ち着きを与えます。

つづいて、「ダークグレー系」。
ダークグレー系には「ラインタイプのライト」がおすすめです。
ラインタイプのライトとは、蛍光灯のように直線的な光が差し込むタイプです。
シャープな照明のラインから広がる光は、どこか柔らかさも感じさせる雰囲気があり、ホテルなどの高級感溢れる空間でもよく用いられています。
少しラグジュアリーなイメージの空間をつくりたいときにはピッタリです。

また、「クリームカラー系」の空間には、「サークルライト」がピッタリ。
丸いライトの柔らかさが空間全体を照らし、心が落ち着くような空間ができあがっていきます。
柔らかい光が、クリームカラーの空間をやさしく包み込んでいきます。

そして、根強い人気のある「ホワイト系」のバスルーム。
清潔感溢れる空間として、シンプルでミニマムな印象を与えます。
おすすめは、アクセントとして「ライトグレー」の壁パネルを使うこと。
一部、ダークトーンと使うことでコントラストが生まれ、空間全体がぐっと締まります。
どんなデザインの照明とでも比較的相性が良いですが、バスタブに向けてダウンライトを配置することで、落ち着きとシャープさのバランスをとった心地よい空間ができあがります。

ユニットバスと在来工法のハイブリット「ハーフユニット」も人気

最近では、ユニットバスと在来工法それぞれの良さを組み合わせた「ハーフユニット」というタイプも人気です。
ハーフユニットでは、浴槽から下(浴槽、洗い場、床)がユニットバスで、それより上が在来工法というつくりです。
これによって、壁や照明は好きな素材・組み合わせを選ぶことができます。
ハイブリット型として人気のシリーズです。

番外編:バスルームに「ミラー」や「収納棚」は必要なのか?

最近、お客さまから「バスルーム内のミラーはなし」というご要望をいただくケースが増えています。
ミラーには、丸形や角形、ワイドミラーなど、さまざまな種類があり、バスルーム全体に統一感が出ますが、水垢なども付きやすいため、日々のお手入れが必要になります。

「収納棚」も、必要に応じて設置するのが良いと思います。
最低限シャンプーが置ければいい、ということであれば減らすこともできますし、タオルハンガーを設置して吊り下げる等のアイデアも多くみられるので、お好みに合わせてカスタマイズしていきましょう。

バスルームひとつでも、たくさんの選択肢があり、悩むところも多いと思います。
そんなときは、プロである設計士に相談しながら、自分のライフスタイルと照らし合わせてひとつひとつ決めていくことをおすすめします。
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tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
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