2020/09/23更新0like305view佐藤ゆうか

空気がきれいな家にする空調や仕上げ材の選び方

私たちが生きるために、欠かせない空気。
家の中の空気はいつもきれいに保ちたいですよね。
新型コロナウイルスの流行もあり、「きれいな空気を保つためにはどうすればいいのか?」と考えることも増えました。

そこで今回は、空気をきれいに保つ空調や仕上げ材など、家づくりを行ううえで気をつけたい空気清浄のポイントについてお伝えしたいと思います。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

空気が汚れるってどういうこと?

空気中には、空気を汚す原因となる「汚染物質」が浮遊しています。
汚染物質とは、オゾンなど室外から入ってくる化学物質、室内で発生する化学物質、微生物、私たちの呼吸や生活によって発生する二酸化炭素、水蒸気、一酸化炭素などを指します。

汚染物質はそれぞれ空気中に含まれていても問題のない量が決められています。
空気中の汚染物質が規定量を超えると、「空気が汚れている」状態だと言えるでしょう。
空気が汚れた状態になると、以下のような現象が発生します。

・不快な臭い(刺激臭、カビ臭さ、古い本のような臭い など)
・結露
・カビ
・染み
・壁紙のめくれ
・構造体の傷み


また、人体にも以下のような症状があらわれます。

・シックハウス症候群
・アトピー
・アレルギー
・ぜんそく
・花粉症
・ウイルス性疾患

綺麗な空気環境を保つために重要なのは、循環。
つまり、新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を外に出すことが大切なのです。

空気を汚さない空調機のポイント

ひと昔前の日本の住宅は建物に隙間が多く、空気の入れ替えは自然に行えていました。しかし、現代の住宅は気密性が高いため、空気の入れ替えを空調機が担っています。

気密性の高い現代の住宅で綺麗な空気を保つには、どのような方法があるのでしょうか。

1.24時間換気
気密性の高い家づくりにおいては、原則として機械換気設備を設置し、計画換気を行うことが義務付けられています。

外から空気を取り入れる給気設備と室内の空気を排出する換気設備の両方を設置し、24時間空気を循環させ、2時間に1回は家全体の空気を入れ替えます。

シックハウス症候群の対策、室内の汚染物質除去、冷暖房エネルギーロスの削減などにも効果があり、気密性が高い現代の住宅には必要不可欠な設備です。

住宅の24時間換気では、主に「第1種換気」(給気と排気両方に機械を使う方法)と、「第3種換気」(給気は給気口から機械を使わずに行い、排気のみ機械を使う方法)が用いられます。

給気設備には一般的にフィルターが設置されていますが、これは住まいのマスクとも言えるものです。PM2.5、排気ガス、花粉、ウイルスなどの有害物質や汚染物質を除去する機能を備えたものもあります。


2.全館空調
主に公共施設、病院、ショッピングモールなどの大型建築物で用いられてきた全館空調ですが、最近では住宅に用いられることも多くなりました。

全館空調では、常に冷暖房・除湿・24時間換気(機種によっては加湿)が行われます。
建物内の温度差が生まれないため、1年を通して快適に過ごせることが大きなメリット。

花粉やウイルスの飛散を防ぐ効果もあるため、空気清浄機能がついた全館空調機を導入すれば、室内の空気環境を安全に保てます。


3.空気を汚さない暖房
寒い時期の空調には、空気を汚さない床暖房や蓄熱式暖房機などの導入をお勧めします。

ストーブなど燃焼を伴う暖房機は室内に有害物質や汚染物質を発生させるため空気が汚れる原因となりますし、エアコンなどの気流を作る空調は、ホコリ、ハウスダスト、花粉などを舞い上げ、室内の空気を乾燥させてしまいます。

燃焼器具を室内に置かず気流を作らない暖房機は温まるまで時間がかかりますが、じんわりと気持ちがよく、身体に優しい暖房です。

空気をきれいにする!? 仕上げ選びのポイント

住まいの空気環境を安全に保つ仕上げ選びのポイントをお伝えします。

■F☆☆☆☆の建材
住宅の空気環境について注目されるようになった背景には、「シックハウス症候群」があります。

家づくりで使う建材は、シックハウス症候群の原因物質の「ホルムアルデヒド」の発散量が極めて少ない「F☆☆☆☆」(フォースター、等級3)のものがおすすめです。


■湿度を快適に保てる仕上げ材を選ぶ
理想的で快適な住まいの湿度は、40~60%とされています。

40%を下回ると乾燥やのどの痛みを感じるようになり、多くのウイルスが活発になります。また、60%を上回ると、温度条件も伴いますが、ダニやカビの活動も活発となります。

空調設備に加えて、住まいの床・壁・天井の仕上げ材を調湿効果のあるものにすることで、より高い調湿効果を期待できます。

・漆喰
・珪藻土
・調湿タイル
・調湿壁紙
・無垢羽目板
・無垢フローリング

これらの仕上げ材は、空間の湿度に合わせて呼吸をするように空気中の水分を吸ったり吐き出したりすることで、湿度を調整してくれます。漆喰やヒノキには天然の抗菌性があるので、安心して過ごせる空間づくりに役立ちます。

予算や意匠の好みなどに応じて、空気環境を良くする仕上げ材の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
機密性の高い住宅で心地よい空気環境を保つには、空調設備が必須。
暖房機器や仕上げ材の選び方でその効果をより高めることも可能です。

効果的な空調と仕上げ材を組み合わせて、大切な家族や気持ちよく過ごせる家づくりができると良いですね。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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