戸建リノベーション・リフォーム

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (シンプルなキッチン)

シンプルなキッチン

キッチンもシンプルな家具として作られました。 お料理好きのご主人のために、2階板間の中央にキッチンが作られ、その回りを回遊できるプランとしました。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (本に囲まれたダイニングキッチン)

本に囲まれたダイニングキッチン

2階は一体の空間となっていますが、キッチンより手前は主にLDKとして、奥の引戸の向こうは書斎として使われます。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (木の温もり溢れるダイニング)

木の温もり溢れるダイニング

ダイニング正面の棚は、テレビやCDなどが並べられています。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (本がインテリアになる固定棚)

本がインテリアになる固定棚

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (明るい書斎コーナー)

明るい書斎コーナー

固定棚のひとつを奥行きを大きくして机としました。左側の出窓から、下の庭が眺められます。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (中央階段-正面は固定棚)

中央階段-正面は固定棚

中央に階段、その左がキッチンカウンターです。右側は書斎コーナーとなっていますが、木の引戸で閉じることもできます。 建物外周部にウィスキー樽の箍のようにぐるりと回された木製の固定棚は、書籍を沢山お持ちのご家族のための本棚としてだけでなく、小物の飾り棚、テレビやワインボトルの置場などとして使われています(一番上の棚に何も置かれていないのは、ここが猫たちのキャッツウォークとして使われているからです)。 その先が洗面所などの水回りとなっています。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (壁一面本棚の1階廊下)

壁一面本棚の1階廊下

突き当りはトイレ。近くの本棚にはトイレで読みやすい漫画本などが置かれていた。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (土間より奥の和室方向を見る)

土間より奥の和室方向を見る

もともと、細かな部屋に仕切られていた1階ですが、壁を抜いて一番奥の和室まで、土間を広げました(土間には床暖房を設置しました)。 階段手前は元の居間、階段より向こうはアパートとして使われていた部分です。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (土間-障子戸でプライバシー確保)

土間-障子戸でプライバシー確保

この場所は、もともと居間として使われていましたが、正面の障子はそのまま残しました。 一部真壁として柱を見せました。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (2階出窓より庭を見下ろす)

2階出窓より庭を見下ろす

2階の出窓から、庭を見下ろしています。 写真右の木製の格子戸から入ります。土間に埋込まれた鉄平石はもともとこの場所にあったもので、以前はここが玄関ポーチでした。 芝生の庭とし、そこでいろいろな活動ができるようにしました(芝生の上で寝そべったり、お茶をしたり)。また、道路との間には柳を中心に西洋シャクナゲ、ヤマボウシなど様々な樹木を植えました。一部菜園にもなっています。 道路との間の塀は圧迫感の無いように高さを揃え、モルタルの粗い仕上としました。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (土間と庭)

土間と庭

庭に開かれた引戸から、1階土間に入ります。 内側に明障子も付けられ、プライバシーを守ります。

『矢来の家(減築)』過去の記憶や温もりを残す減築リフォーム (すっきりとした外観)

すっきりとした外観

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所在地

東京都新宿区

改修規模

部分リノベーション・リフォーム

階数

2階建て

築年数

50年

都心に建つ古い家を、過去の記憶を残しながら「減築」した、庭のある夫婦二人のための住宅です。
東京都新宿区の古くからの住宅地。親の代からの持ち家である築50年程の住宅にくっついて築40年程のアパートが増築された木造2階建ての建築に、若いご夫婦が住んでいました。「古い住宅と増築されたアパートをリフォームして、家族二人と猫二匹が住みやすい家にしたい。」とのご希望をかなえるため、現地を拝見し案を練りました。

考えた末、DKとして使われていた味はあるが大分痛んできてもいた古い部分を思い切って「減築」し、そこに緑を沢山植えて庭とし、築40年程の主にアパートだった部分をリフォームすることにしました。
1階を土間、2階を板間として、階段と吹抜けでつなぎ家全体を一体の空間としました。構造上のバランスを考えて一部の窓を塞ぎ壁にしましたが、残した窓を取り換える事はせず、古い健全な柱や梁は極力残し表に見せました。
古い柱に沢山残る「貫穴」を埋めて白く塗り、もともとの建物の壁や開口部の位置の「記憶」を保ちました。書籍を沢山持たれているご夫婦のために、壁にはぐるりと固定の厚い棚板を開口部の位置とは無頓着に回しました。

古い部分を作った昔の職人達に敬意を持ち、彼等との共作のようにして作り上げた住宅の内部空間には過去の温もりが伝えられることとなりました。

リノベーション前の写真

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この事例のコンセプト

手掛けた建築家

荒木毅

荒木毅

人が住む場所は、居心地の良い、安心できるところでありたい。そこに住む人たちが、自然に、落着いて、のんびりと、仲良く、楽しく暮らせるような空間を作りたい。そんな事を考えながら住まいとしての建築空間を作っております。

所在地

東京都杉並区阿佐谷南1丁目16-9 坂井ビル4階

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荒木毅

建築家 / @東京都