2023/08/31更新0like1228view

著者:岩間光佐子

狭い空間だからこそ、トイレのインテリアにこだわりを!事例を見ながらトイレコーデのポイントを紹介

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

インテリアにこだわり、個性的なトイレ空間を実現する方も多くみられるようになりました。狭い空間だからこそ、少し遊んでみるのも楽しいもの。ここでは、トイレのインテリアコーディネートのポイントを実際の事例と合わせてご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

センスが問われる⁈トイレ空間

限られたスペースとはいえ、日々の快適さに大きく関わるのが「トイレ」ではないでしょうか。また、トイレを見れば、住む人の住まい方やセンスも分かるとも言われ、最近ではトイレ空間のインテリアにこだわる方も多くみられるようです。小さなスペースだけに、少し冒険をして、個性的に仕上げた空間も増えてきているように感じます。

わが家ならではのトイレを実現するには、住まいのどこに配置するか、広さはもちろん内装材、便器の選び方、収納などを検討することが基本です。使い勝手はもちろん、清潔さや掃除のしやすさ、臭い対策などに配慮すること。その上で、わが家ならではの空間づくり、インテリアコーディネートを進めるようにしたいものです。

また、そのトイレは主に誰が使用するか、家族だけなのか、来客も使うのかによってもインテリアプランは異なるでしょう。来客を迎える場合には、基本的な衛生面を確保しつつ心地よさをセンスよく表現するようにしたいものです。

床・壁・天井材の選び方の基本

内装材選びは空間のイメージを大きく左右するものです。トイレの場合も同様です。

トイレの内装材選びで注意したいのは、清潔さを保てる素材であること、掃除がしやすくお手入れが楽な素材であること。また、耐水性はもちろんアンモニアに強く、耐薬品性のある素材が向いているでしょう。

トイレに用いられる主な床材は、フローリングやクッションフロア、Pタイル(プラスチックタイル)、タイル、コルクタイルなど。いずれも、トイレ(水回り)用の加工を施した建材商品がそろっています。最近では、居心地のよさや廊下などとのつながりを持たせるためフローリングを選ぶケースも多くみられます。また、リフォームで多く用いられるのは、耐水性に優れ、汚れが付きにくく落としやすいクッションフロア。豊富なデザインバリエーションがあるので、コーディネートもしやすいでしょう。

壁や天井材は、クロスが一般的。水まわりに向くタイプも多様にそろい、デザインバリエーションも豊富なので予算や好みに合わせて選ぶことができるでしょう。小さなスペースなので、大柄のモノや個性的な色合いを組み合わせるのは難しいですが、最近ではあえて一つの壁面に柄のあるタイプや濃い色のクロスを用いて印象的に仕上げるケースもみられます。

収納スペースを確保してすっきりとした空間に

すっきりとしたトイレ空間に重要なのが収納スペースです。プランニングの基本は、トイレの空間内に、何を、どのくらい収納するのかを明確にすること。トイレットペーパーやタオル、生理用品や掃除品、消臭剤・芳香剤なども考えられます。どの程度のスペースを確保すればいいのか、把握することが大切です。

収納スペースは造作で確保するケースもありますが、設備メーカーの洗面キャビネットを取り入れるプランも多くみられます。いずれの場合も、空間イメージを左右するのは、キャビネットの扉材やカウンター。色や素材によって、インテリアも大きく変わるので、内装材と合わせてコーディネートすることがポイントです。

衛生機器の選び方でインテリアも変わる

トイレの空間で最も重要な設備機器は便器。便器にもいくつかのタイプがありますが、タンクの有無によって、タンク式とタンクレスに分けることができます。それぞれ性能は高まってきており、節水や省エネ、掃除のしやすさなどメーカーごとに工夫がみられます。

インテリアとしてすっきりしているのは、タンクレスタイプでしょう。デザイン性も高いシンプルな形状が魅力です。ホワイト系の色合いが中心ですが、グレー系などシックなタイプもみられるようになりました。また、便座蓋に多様な色を用いた商品もみられます。インパクトのある色を選んで、空間のアクセントとしてもいいでしょう。

手洗いボウル、水栓金具も多様

タンクレストイレやタンク本体に手洗い場がない機器を選んだ場合は、手洗い器(ボウル)が必要です。個性的な空間を実現するためには重要なアイテムなので、こだわる方も多くみられます。

プランとしては、手洗い器付きのキャビネットを取り入れたり、カウンターを設けて埋め込んだり据え置く方法や、手洗い器を直接壁に設置するプランも考えられます。

手洗い器の素材は、陶器や樹脂、金属やガラスなど、素材を活かしたデザインがそろっています。カウンターと一体となった人工大理石もみられます。

また、手洗い器に合わせる水栓金具もポイント。使い勝手はもとより、手洗い器の形状に適したデザインを選ぶことが大切です。モダンなタイプやクラシックなタイプなど多様にそろうので、手洗い器と一緒に組み合わせを検討するようにしましょう。

ペーパーホルダー、タオル掛けにもこだわりたい

トイレ空間には、トイレットペーパーホルダー(紙巻器)やタオル掛け(リング)、鏡なども必要です。これらのトイレアクセサリーは、選ぶ商品や設置する位置などによって、使い勝手はもちろん、インテリアの印象も左右するアイテムでしょう。

いずれも商品バリエーションが豊富になり、水回りメーカーだけでなく、DIYショップやネットショップなどでも購入することが可能。国産品はもちろん海外の製品もそろっています。

素材は、金属や樹脂、木や陶器製などがありますが、最近の傾向としては、シンプルなデザインが好まれているようです。シャープでモダンな金属製のタイプやすっきりとした木製などが人気です。収納キャビネットには手洗い器だけでなく、これらを組み込んだタイプもあり、すっきりとした空間づくりが可能です。

小物でわが家らしさを

トイレ空間をより居心地よく、また、わが家ならではの演出をするためには、趣味のモノを飾るスペースを設けることもひとつの方法です。お気に入りの絵画や自分で撮影した写真を飾るのもいいでしょう。また、ひとりでゆっくり過ごす空間としたいのであれば、本棚を設けて好みの本や雑誌を置いておくことも考えられます。

新築やリフォームを検討する中では、トイレのプランニングの優先順位は高くないかもしれませんが、トイレ空間の良し悪しは、日々の暮らしの快適さに大きく影響するものです。ほかの居室と同様に、インテリアコーディネートにも配慮し、家族みんなが居心地のよい時間を過ごせるように、トータルで検討したいものです。

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