2017年02月15日更新

リフォーム・リノベーション(HOW TO)

壁のない開放的なひとつの空間。家族を近くに感じる住まい【連載:リノベじゃなきゃ、ダメでした。】

中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。

今回は、家族が自由時間を共有できるオープンな住まいを目指し、3LDKから1LDKへの中古マンションリノベーションをされた、神奈川県在住のAsamiさん宅をご紹介します。


今回教えてくれたユーザーさん♪

Asamiさん(RoomClip)

夫と息子の3人暮らしに子猫が1匹加わりました。 夫婦共働きなので、ストレスフリーな暮らしを心がけています。

そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?

「新居購入を考え始めたころは息子が3歳で、小学校に上がる前には新居を構え、地元を作ってあげたいというのが私の希望でした。 私の親が転勤族で、幼い頃は転校を繰り返していたので地元と呼べる場所がありません。 なのでそういった憧れがあったと思います。

お部屋の内装やインテリアに関しては、産休中に読んでいたDIY雑誌(come home)やDIY好きの方のブログに刺激を受けて、『こんな素敵な部屋を自分で作れるんだ!』と、どんどんDIYにハマりました。それから、主人に協力してもらってキッチンカウンターを作ったりしている中で、リノベーションを知り、興味を抱くようになりました。 なので最初から、リノベーションありきで中古マンションを探していました。」

どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?

「まず新居を探し始める際に話し合い、『夫婦共働きのため、通勤に不自由ない場所』『自由に間取りをつくれるフルフラット』という2つの希望をベースに据えました。しかし、目指す場所での戸建ては予算的に無理だということがすぐにわかったんです。 新築マンションや中古リフォーム済みの物件もいくつか見ましたが、感じたのは『間取りが複雑』『壁が多くて閉鎖的』でした。

『部屋数は少なくてもいいから、壁がなく、広々と開放的な家にしたい!』と思い至り、またもともと夫が建築系を学んでいたのと、私がDIY好きだったことも重なり、『自分たちの希望の家を作れるのはリノベーションだ』という結論に達しました。」

リノベーションの情報や依頼先は、どうやって探しましたか?

「まず、数あるリノベ会社の中でも、物件探しからやってくれるところに絞りました。 数社、サイトの事例を見たり見学会に行ったりした中で、物件数の豊富さと施工事例のデザインの好みでnu(エヌ・ユー)に決めました。」

実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?

「工事の段階から何度も足を運び現場を見ていましたが、完成するまではどんな家になるのか全く想像がつきませんでした。 完成して中を見た瞬間、『想像していたよりも広い!すごい開放感!明るい!』ととにかく感動しました。

もともと3LDKの間取りを、壁をぶち抜いて1LDKにし、 リビング+2部屋分をワンルームのようにしたので、リビングの開放感はとてもあります。

開放感にこだわったのは、部屋の広さもそうですが、 なにより家族を近くに感じたかったからです。 共働きで家にいる時間が少ない分、それぞれが自由に好きな時間を楽しみながら、家族でその時間を共有出来るような家にしたかったんです。 だから我が家のプライベートルームは、家族で寝る寝室1つです。 それ以外は壁がなく、1つのつながった空間になっています。 つながっているけれど、それぞれの場所に『遊ぶ場所』『リビング』『ダイニング』『ワークスペース』『クローゼット』という役割を与えたり(うまく説明ができないんですが……)、小上がりスペースを作ったり、造作棚を設置したりして、うまく空間を分けています。全てデザイナーさんのお力です。」

「内装的にこだわったのは床材でした。 もともとあった床暖房を捨てて、ビンテージオークという味のある床材を選びました。天然素材なので、床暖房があると使えないものでしたが、質感と色合いがとても気に入り決めました。時を重ねるほどに傷などがつき味が出てくるそうで、息子の成長とともに家も成長していくことがこれからの楽しみです。

住んでみて良かったところは、間取りにこだわっただけあり、家のどこにいても居心地が良いところです。 どこに座って部屋を眺めても、見てて嫌なところなどありません。

あとは、すべてがオープンなので、いつも綺麗にしていようと意識できます。笑」

特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください

空間を引き締める、キッチンの黒タイル

「キッチンのタイルを黒タイルにしたく、デザイナーさんにサンプルを見せていただいて即決でした。 家の差し色は黒!と決めていたので、引き締まった空間になって大満足です。」

収納力抜群の小上がりスペース

「『部屋を広々使いたいが、家族の持ち物が多いので収納も充実させたい』そんなワガママな要望を、デザイナーさんがリビングの一角に『小上がり』を作ることで解決してくれました。 充実の収納力と空間を分けるという2つの役割を担ってくれています。 ちなみに、今は子供の遊び場です。」

空間に区切りをつける、モルタルの縁側

「主人の強い希望で、ベランダにつながる窓側の床を下げて縁側を作りました。 縁側の床はモルタルになっています。 ワンルームのような空間を切り取るよい役割をしてくれています。 住んでからは、主人の自転車を置いたり、植物を飾ってみたりと、スペースを有効活用してます。」

動線美を叶えた、オープン収納のL字型玄関

「『玄関の土間はできるだけ広くしたい!』というのも外せないポイントでした。 実は、間取りで最後まで悩んだのは玄関の土間部分です。 土間の形をいろいろ検討した結果、現状のL字に落ち着きました。 オープンなシューズラックのL字を曲がるとすぐに、オープンなクロークがあります。荷物や靴、コートを帰ってすぐに脱いで仕舞えるので、帰宅時の動線が非常にスムーズです。」

経年変化を楽しめる、天然素材の床

「素材でこだわったビンテージオークの床材です。たくさんのサンプルを見せていただき、質感、色、床の幅をいろんなパターンで検証して、現在の床材に決めました。 天然素材なので、床暖房はあきらめましたが、住んでみてやっぱりこの床にして良かったなと思います。開放的な部屋なので、一番面積のある床は重要でした。 住み続けていくうちにどんどん味が出るのが楽しみです。」

リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?

「リノベーションして良かったのは、間取りから素材まで細部にこだわれるので、思い描いていた理想の部屋が実現できることです。 もちろん戸建てでもそれは叶いますが、我が家のように都心近くに住みたく、予算が限られている場合、戸建てでゼロから作るのは難しいです。 リノベーションなら、全てを壊してゼロから作るフルリノベーションと、部分的に作り変える部分リノベーションとが選べ、自分の予算を相談しながら納得のいく空間づくりができると思います。

大変だったことは、やりたいことが多すぎてすぐに予算オーバーしてしまい、どこを取捨選択するかでだいぶ揉めたことです。 デザイナーさん曰く、ほとんどの方がそうなるらしいです。笑 今は、ひとつなぎのリビングと、寝室しかありませんが、いずれは息子が大きくなって個室が欲しいと言い出すと思います。 そうなったら、私たち親の寝る場所がなくなります。笑 そんな時が来たら、今度は部分リノベして部屋を増やすなどを考えるのかなと思います。

細部まで考えに考えて作ったので、住んでみてこうすれば良かったな、などの後悔のようなものは正直ひとつもありません。 しいて言えば、コンセントの位置。もっともっと生活を想像して付ける場所を検討すれば良かったかなと思うことはあります。 ほぼデザイナーさん任せだったんですが、『ここには不要だったけど、ここには欲しかったなー』と思うことがあるんです。 こればかりは、生活してみないと本当に気付けないところでした。」

お話をお伺いして

通勤に便利な立地、開放感のあるフラットな間取り、この両方の理想を予算内で実現するにはリノベーションがベストだったとAsamiさんは振り返ります。住み手のライフスタイルに合った生活動線や収納、開放感と利便性が共存した間取りはリノベーションだからこそできるフレキシブルな施工があってこそ。Asamiさんのセンスが生む、ビンテージをモダンに取り込んだ、男前で無骨なインテリアスタイルも開放感に溶け込んでとても心地よさそうです。

リノベーションなら、場所、予算、間取り、この全てを妥協せずに限りなく実現に導いてくれます。住まいづくりを検討する際、一度リノベーションも視野に入れてみることで、理想の暮らしがぐんと近づくかもしれません。

Asamiさんのお住まいについて

所在地: 神奈川県
物件種別: マンション
建築面積: 72m2
間取り: 1LDK
この家に住む人: 夫、私、息子、ネコ
施工期間: 3ヶ月
総費用: 1200万
設計: nu(ニューユニークス)

写真と間取り:Asamiさん

この記事を書いた人

RoomClip magさん

暮らしとインテリアにまつわる「ノウハウ」をお届けするウェブマガジン。日本最大級のインテリアSNS「RoomClip」に集まった写真を元に、誰にでも役立つ情報をお届けしています。

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