2020/05/26更新3like4390view佐藤ゆうか

キッチンパントリーとは?実用的で失敗しないための広さ・間取り計画のポイント

すっきりとしたお部屋をつくれるパントリーは、もはや定番といってもいいほどの人気の収納。しかし、暮らしやすさを考えるうえで重要なのは、「自分の暮らし方に合ったパントリーを計画することです。

本記事では、自分の暮らしに合ったパントリーを計画するために必要な知識や、広さと間取りの考え方、よくある失敗などをご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

パントリーってなに?

パントリーとは、もともとホテルなどの食品庫や配膳室を指す言葉でしたが、最近は住居内のキッチン用品や食品ストックを保管する場所、キッチン周辺に設けられる収納などもまとめて「パントリー」と呼ばれています。

食料品はもちろん、普段使わないキッチン家電やトイレットペーパーなど日用品の保管場所として、またこまめに買い物に行けない時には、まとめ買いしたものを保管する場所としても重宝するでしょう。

災害備蓄用の食料や、防災グッズの保管場所としても活用できます。

パントリーって必要? 失敗しない広さの考え方

パントリーを計画する際、どのくらいの広さを取るべきか悩みますよね。
住まいの広さに限りがあると、「そもそも必要?」と思うこともあるかもしれません。

「もう少し広くすればよかった」、「広すぎた」などの後悔を避けるため、以下の2点について考えてみましょう。

(1)そもそも必要?
キッチンに必要な収納スペースがシステムキッチンで事足りてしまう場合、パントリーは必要ありません。

・食品や日用品のストック習慣がない
・家族が少人数
・家電・食器が少ない

このような場合は、再検討しても良いかもしれませんね。

収納能力の高いシステムキッチンなら、少量の食器やストックは十分収納可能。
システムキッチンのカタログやメーカーのホームページで、収納力を確認してみましょう。


(2)収納するものをリストアップ
新居のパントリーに収納したいものを、リストアップしてみましょう。

・食料品のストック
・使用頻度の低い食器
・ごみ箱

・冷蔵庫
(パントリーに収納することでLDKの生活感を軽減できます)

・日用品のストック
(キッチンペーパー、トイレットペーパー、薬、ごみ袋、袋類、タオル類、洗剤類)

・使用頻度の低いキッチン家電
(ホットプレート、ホームベーカリー、かき氷機、電動ミキサー など)

・キッチン以外の家電
(アイロンなど、家事スペースを兼ねる場合)

何を収納したいのか、可視化して設計者と共有することで、本当に必要な広さや実用的な位置を決められます。現在家にあるものだけでなく、新生活が始まったら購入を考えているものなども含めて、検討してください。

パントリーのタイプと間取り例

パントリーは、大きく3タイプに分けられます。

◆ウォークスルータイプ
間取り例
廊下など、部屋と部屋を繋ぐスペースをパントリーにするのがウォークスルータイプです。
例のようなプランの場合だと、洗面室やアウトドア用品なども収納できそう。
通路を収納と兼ねるので、ディスプレイのようにおしゃれに配置したり、見せたくない部分は目隠ししたりするなど、見た目を意識して使用したいですね。



◆ウォークインタイプ
間取り例
ウォークインタイプはその名の通り、ウォークインクローゼットや納戸のように、人が立ち入れるスペースを広く確保したタイプです。

冷蔵庫などの大きなものや、キッチン以外で使用する日用品など、たくさんの物を収納できます。
広さがあるといろいろな物を収納したくなりますが、キッチン周辺は湿気がたまりやすい場所でもあります。ひな人形などの季節飾りや洋服などは、別の場所に収納しましょう。



◆クローゼットタイプ(壁付けタイプ)
間取り例
キッチンの一角や背面をパントリーとして使うクローゼットタイプ(壁付けタイプ)。

1畳以下の広さでも、床から天井までの収納を作ればパントリーとして十分活躍してくれます。

よくある失敗・後悔と計画の注意点

よく挙げられるパントリーへの失敗をピックアップしてみました。

■棚が使いにくい
・棚の奥行が広すぎて、奥に行ったものを忘れてしまう
・奥行が浅い棚をたくさん作ったはいいが、お米などが収納できない など

棚が使いづらいと、適した場所に収納したい物を置けず、パントリーを活用できません。
使いやすいパントリーを計画するためには、収納するものに応じた棚が必要不可欠。

一般的に使いやすいパントリーの棚の奥行は30~40cm程度と言われていますが、家電やお米など重いものを収納する場合は、それ以上の奥行が必要になる場合もあります。
棚の奥行は、収納するものをリストアップしたうえで検討しましょう。

缶詰や食品ストックなど軽くて細かいものを収納するエリアは、棚の間隔を変えられる可動棚がおすすめです。


■湿気やにおいがたまる
・じめじめする
・カビが生える
・いやな臭いがする
・熱気がこもる など

冷蔵庫をパントリー内に置く場合、パントリー外に置いた場合よりも熱気がこもりやすくなります。また、水を使ったり料理で蒸気が発生するキッチンに近いパントリーは、どうしても湿気が発生しやすいもの。

・換気窓や換気扇をつける
・料理をする際は必ずキッチンの換気扇を回す
・壁・天井の仕上げを調湿効果や消臭効果があるものにする
(珪藻土、調湿タイル、木質壁、機能性壁紙)

……などの対策が必要です。


■パントリー内が暗い

パントリーが暗いと、収納した物の把握ができず、ストックを腐らせてしまったり、余計な買い物をしてしまったりしてしまいがち。そんな事態を避けたいなら、パントリー全体を照らす照明や棚用の照明計画や、明かり取りの窓を設置すると良いでしょう。

窓を設置する際、大きすぎたり西・南面に設置したりすると、必要以上に日差しが入ってパントリー内部が暑くなってしまいますので、気をつけてください。


■コンセント
・コンセントが足りない
・必要な場所にない など

居室と同様、パントリーにおいても、コンセントの失敗はよく挙げられます。
キッチン家電を稼働させる場合や、充電用にコンセントがあれば…と後悔する人は多いもの。パントリー周辺で使用する家電・充電を考えたうえで、適切な場所に設置しましょう。


■方角
居心地のいい家づくりには、方角の検討が必要不可欠。
一般的に、長時間過ごすリビング・ダイニングや個室は、南に面した陽当たりの良い位置に。
キッチンや水回り、物置などは北東などの日差しが強くない方角に計画されます。

パントリーは食品を保管する場所ですので、室内が高温になりやすい南や西は避け、なるべく北や東に設置することが好ましいとされています。
ただし、日差しを見込めない北面も湿気は溜まりやすいため、北面に設置する場合は、壁や天井の仕上げを調湿効果のあるものにする、換気扇をつけるなどの配慮が必要です。
暮らしにあった計画をすることで、より便利に使えるパントリー収納。

すっきり片付いた家づくりをするためには、準備と検討が大切。
何を収納したいのか、どんな使い方をするかなどをしっかり考えて、自分にとって使いやすいパントリーを見つけてくださいね。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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