2024/05/29更新｜0like｜1510view

著者：SUVACO編集部

【専門家解説付き】自然を身近に感じる幸せな暮らし。「アウトドアリビング」の魅力と成功のポイント

キャンプブームとともに注目されはじめ、リモートワークやおうち時間の増加とともに、さらに人気となっている「アウトドアリビング」。
家にいながら自然を感じられる「外にあるもう一つのリビング」は、プライベートな場所でもあるため、完全な「アウトドア」よりもくつろげることが魅力です。

ここでは、テラスを活用したアウトドアリビングのメリットと、つくるコツ、そして実際に魅力的なアウトドアリビングを実現した住宅事例をご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

テラスにアウトドアリビングをつくろう！

テラスでつくるアウトドアリビング成功のコツ

魅力的なアウトドアリビングを実現した住まい

室内と屋外のいいとこ取りを実現したアウトドアルームのあるお住まい

大開口と大きなウッドデッキでシームレスに繋がるアウトドアリビング

都内の住宅地でアウトドアリビングを実現

壁を高くして思い切りくつろげるよう工夫

室内からの眺めも計算された癒やしの空間

アウトドアリビングで自然を身近に感じる暮らしを実現しよう

テラスでつくるアウトドアリビング成功のコツ

しかし、アウトドアリビングは「なんとなく」でつくって失敗した。という話も聞きます。理由として多く挙げられるのが、
「近隣の視線が気になり落ち着かない」
「お手入れが大変で荒れてしまった」
というもの。
結果、あまり使用しなくなり「失敗した」と感じてしまうようです。

ただ、これらは工夫次第で解消できます。
例えば、近隣の視線が気になるといった問題は、植栽や高めの腰壁を設置することで軽減できます。
また、雨や日光にさらされるアウトドアエリアは定期的なメンテナンスが大変…といった印象を持たれている方も多いでしょう。しかし、最近では手入れのしやすい素材を使った家具やウッドデッキがあるので、それらを選ぶことで手間を減らすことができます。
ただし、まったくメンテナンスしなくて良い、というわけではないので注意が必要です。

アウトドアリビングをつくるときには、その場所でどんなふうに過ごしたいか、どれくらいのメンテナンスであれば負担にならないかをじっくり検討し、よりくつろげるアウトドアリビングを実現するためにはどうしたらよいかを専門家（プロ）に相談してみましょう。

魅力的なアウトドアリビングを実現した住まい

ここからは、実際に専門家の解説と合わせて魅力的なアウトドアリビングを実現した事例をご紹介します。

室内と屋外のいいとこ取りを実現したアウトドアルームのあるお住まい

南に面したスペースに広々としたアウトドアルームを設けた事例です。屋根や上部にガラスを取り入れ、まさに「半屋外」というスペース。
室内にいるような、心地よい風を感じることができます。また、屋根があるため、強い日差しが直接あたらないのもポイント。真夏でも快適に過ごせるよう工夫されています。

鹿内　健

アウトドアルームのある家【TV放映：渡辺篤史の建もの探訪】-アウトドアルーム（夜景）

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【間取り図】アウトドアルームのある家（鹿内　健）

この事例を手がけた専門家

Sデザインファーム株式会社　鹿内健さん

建築家

住戸の南側に「アウトドアルーム」をつくりました。屋外でありながら屋根があったり、ガラス窓が上部だけにあったり、更にはペンダント照明を設定し、屋外と屋内が入り混じった状態にしています。この状態は、外にいながら「室内にいる」という無意識の感覚を生み出し、アウトドアルームで過ごす時間を心地よいものにしてくれます。長く過ごせば過ごすほど、普段気が付かなかった自然が見せる「ハッとする瞬間」に出会えると思います。

大開口と大きなウッドデッキでシームレスに繋がるアウトドアリビング

週末住宅として、購入した別荘のリノベーション事例です。開放的なLDKに設けられた大開口がそのままテラスにつながっています。立地を活かして、室内に居ながら周辺の自然を自分の庭のように存分に楽しめるアウトドアリビングです。

中庭のある家｜水谷嘉信建築設計事務所

蓼科高原の家｜大開口から八ヶ岳が一望できる週末住宅-木の香る週末住宅｜木造のリノベーション　構造設計家の協力で大開口実現

蓼科高原の家｜大開口から八ヶ岳が一望できる週末住宅-木の香る週末住宅｜7mの大開口により　目の前に広がる蓼科の森

蓼科高原の家｜大開口から八ヶ岳が一望できる週末住宅-木の香る週末住宅｜無垢板の天井と床のラインが奥行きを与え　白壁がアクセント

蓼科高原の家｜大開口から八ヶ岳が一望できる週末住宅-木の香る週末住宅｜大開口をエントランス階から見下ろすウッドデッキと蓼科の森

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【間取り図】蓼科高原の家｜大開口から八ヶ岳が一望できる週末住宅（中庭のある家｜水谷嘉信建築設計事務所）

この事例を手がけた専門家

水谷嘉信建築設計事務所/中庭のある家　水谷嘉信さん

建築家

この物件が建っていたのは、蓼科高原の別荘地の中でも最も高い場所で、八ヶ岳を望む絶景のポイントです。週末住宅をリノベーションするにあたり、内外の一体化が大きなテーマとなりました。
ガラス扉を開ければ、もはや内と外の境界がなくなり空気感がつながります。新鮮な外の気配までも室内に入り込み、心と環境までが一体化するような開放感を満たしてくれることがこの家の大きな魅力です。

都内の住宅地でアウトドアリビングを実現

築18年の中古戸建てを購入してリノベーションされた住まい。
既存の屋上にウッドデッキとオーニングを設置し、アウトドアリビングとして使えるよう、改修されました。
都内の住宅地ですが、広い空を感じられる第２のリビングではお昼に家族や友人と過ごすのはもちろん、夜空の下でお酒を飲みながらのんびりくつろぐのも心地よさそうです。

アートリフォーム

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【間取り図】屋上が第二のリビングーstayhomeしたくなる住まいー（アートリフォーム）

この事例を手がけた専門家

アートリフォーム

リノベーション会社

頻繁に友人を招いてホームパーティーを行う施主のライフスタイルに合わせ、屋上の有効活用をご提案。オーニングやウッドデッキを設置し、ガーデン用のチェアやテーブルもコーディネートさせていただきました。
天気のいい日は屋上でのんびり過ごしたり、友人とバーベキューをしたり、屋外映画鑑賞パーティーをして楽しんでいると施主様より感想をいただいております。

壁を高くして思い切りくつろげるよう工夫

都内の戸建てに設けられたアウトドアリビングをもう一つ紹介します。
1階水回りの上のルーフバルコニー。リビングとキッチンに接していて朝食を外で食べるダイニングとして活用。日中は子供が遊んでいても目が届くので安心です。
壁を高くして、近隣からの視線を遮り、くつろげるよう工夫されています。1階の奥庭とつながっているので、庭のグリーンを楽しめるのも魅力ですね。

エキップ

庭見る小居 - ささやかな居場所を散りばめた小さくておおらかな家（見学可能）-窓辺の使い方

庭見る小居 - ささやかな居場所を散りばめた小さくておおらかな家（見学可能）-玄関

庭見る小居 - ささやかな居場所を散りばめた小さくておおらかな家（見学可能）-外観と前庭

庭見る小居 - ささやかな居場所を散りばめた小さくておおらかな家（見学可能）-パーテーションと小窓

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【間取り図】庭見る小居 - ささやかな居場所を散りばめた小さくておおらかな家（エキップ）

この事例を手がけた専門家

株式会社エキップ　柳本英嗣さん

設計

リビングダイニングからのアクセスだけではなく、キッチンに面することで、デッキ上での食事が気軽にできるよう設計されています。準備や片づけがラクなのもうれしいポイント。また、隣家に近い面に高い壁を設け、プライバシーを確保。さらに室内の壁を延長するようなつくりにしたことで、外部でありながらも室内との一体感を持たせました。

室内からの眺めも計算された癒やしの空間

最後にマンションでアウトドアリビングを実現された事例をご紹介します。
広いバルコニーが決め手となって購入したマンションをリノベーション。バルコニーには四季折々の花が楽しめる植栽をたっぷり置いて、癒やしの空間に。植栽が目隠しにもなり、より一層くつろげる空間になっています。植栽は室内からの眺めも計算され配置したそう。室内にいても、外に出ても癒やされるこだわりのアウトドアリビングです。

entrie（エントリエ）

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【間取り図】緑豊かなベランダが広がる大人の隠れ家（entrie）

この事例を手がけた専門家

entrie（エントリエ）

リノベーション会社

20年ほど前に購入したマンションの決め手は広いバルコニー。都心で周囲の環境はビルに囲まれているため、できるだけ植物で目隠しをしたいと、バルコニーに植栽を入れて随所にベンチを設置。来客時には四季折々に花が楽しめる庭でウェルカムドリングをふるまうおもてなし空間になっています。キッチンはベランダの緑を眺められる位置に移動して、室内に居てもベランダに居ても楽しめるおうちの一部になりました。