楽器を演奏する人、音楽鑑賞が趣味な人……音楽をこよなく愛する人は大きな楽器やオーディオ機器を、スペースの限られた家の中でどう設置しているのでしょうか。音楽機材を置くとどうしても圧迫感が生まれたり、雑然としがち。しかし、その悩みも見事に解消して、センス良く生活に取り入れた事例を見つけました。
SUVACOが専門家をご提案
家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOがご要望に合ったプロを提案します。
> 詳しく見る
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
グランドピアノの造形美が引き立つ部屋
クラシックスタイルの音楽バーのようなリビング
全身で音楽を感じるオーディオルーム
ワンルームの間仕切りはDJブース
大きな楽器を置いても圧迫感を感じない部屋
グランドピアノの造形美が引き立つ部屋
グランドピアノと、大きな窓の外にのぞく木々の緑。
そこに住むのは、文学研究者のご主人とピアニストの奥様です。
グランドピアノを置くにはある程度の天井高が必要でしたが、家全体のバランスを考え、屋根を高くするのではなく、スキップフロアのように一段下げることで空間を確保したそう。
シンプルな内装がグランドピアノの造形美を引き立て、ため息が出るような情景です。
クラシックスタイルの音楽バーのようなリビング
ピアノもインテリアもクラシックなデザインに統一されたこちらは、音楽家が住む家のリビングダイニング。
小上がりに楽器を置いて、ステージのような雰囲気に。小さなバーカウンターでカクテルでも飲みつつ、素敵な生演奏を聴いてみたいですね。
地下には本格的なスタジオがありました。
クラシックなリビングダイニングとはうって変わって、コンクリート打ちっぱなしのクールなガレージスタイル。
また、窓の代わりに外が見えないガラスブロックを設置。あえて閉鎖的な空間にすることで、音楽の世界に集中できるスタジオになりました。
全身で音楽を感じるオーディオルーム
アジアンテイストとヴィンテージをミックスしたような、大人な雰囲気のオーディオルーム。
大きなスピーカーがこの部屋の主役です。心地よい雰囲気づくりには、後方からやわらかく照らすライトや、いくつかの間接照明が一役買っているよう。
余計なものを置かず、音楽を堪能するためこだわりを持ってつくったのが伝わる部屋ですね。
ワンルームの間仕切りはDJブース
リビングダイニング、キッチン、寝室を壁で仕切らずワンルームにした家。
レコード好きが高じてつくったDJブースは、リビングと奥に見える寝室の間仕切り役。
レコードプレーヤーなどの機材はほこりがたまりやすく、雑然としがち。でも、このようにスッキリと収納すれば掃除も楽。見た目もスマートで、清潔感もありますね。
リビング側から見たDJブース。この位置から見ると、完全に間仕切り収納にしか見えません。
それにしても、ご主人のいる位置が少し高いような...…?
レコードを回すご主人の位置が高かった秘密はこれ。
ダイニング側からDJブースを見ると、2段高い位置に寝室を設けているのです。
壁を取り払った代わりに小上がりをつくり、DJブースと作業机を付けたカウンターで仕切っています。小上がり下に設置した間接照明も、技ありですね。
大きな楽器を置いても圧迫感を感じない部屋
ヘリンボーンの床が印象的なこちらのリビング。
もともとは壁があったのですが、大きな楽器を置けるように取り払いました。
ホールのように広いので、音楽仲間が楽器を持ち寄ってセッションもできそう。
リビングの窓にはカーテンではなくロールスクリーンを採用。
大好きな映画をロールスクリーンに映して楽しむことができるんです。
窓用のロールスクリーンなら、普段はクルクルと収納でき邪魔になりません。映画好きの方はぜひ真似したいテクニックですね。
どの事例にも、おしゃれな生活の中で音楽を楽しむための、素敵な工夫がたくさんありました。音楽が好きだという気持ちが、部屋づくりから伝わってきますね。芸術的な感性を磨く秘訣は、住む家にも隠されているような気がします。