ナチュラルで温かみのある無垢材ですが、お手入れが面倒なイメージがありませんか?仕上げにもよりますが、実際はそれほどメンテナンスに手がかからないんです。塗装の仕方によってお手入れ方法が異なるので、塗装別にみていきましょう。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
無垢材のよさ
ウレタン塗装の場合
オイル仕上げの場合
無塗装の場合
無垢材のよさ
合板に化粧板を貼り付けた一般的な複合フローリングと違い、無垢フローリングとは一枚板からできています。その質感は一番の魅力といえるでしょう。
また、無垢材には調湿作用があります。空気中の湿度を一定に保とうとするので、湿度の高い夏にベタベタするということもなく、冬は湿気を適度に放出してくれて自然の温もりがあり、素足でも快適に心地よく感じられます。
そして使い続けることで味が出てくるのも無垢材ならでは。味わいが増し、色や艶感の変化を楽しめます。
無垢材では木の種類によって表情や肌触りがそれぞれ変わるので、好みによって木を選ぶのも楽しみの一つですね。
ウレタン塗装の場合
光沢がよく、一般的に多く採用されているウレタン塗装。フローリングの表面を硬化された薄い塗膜で覆っているので、熱や水にも強く日常的なお手入れも簡単です。
◆日頃のお手入れ
掃除機でゴミを吸い取り、雑巾で乾拭きするだけで大丈夫。水拭きはおすすめできませんが、どうしても必要な時は固く絞った雑巾で拭き、最後に乾拭きで水気が残らないようにしてください。
◆定期的なお手入れ
基本的にウレタン塗装のフローリングにはワックスをかける必要はありません。
光沢を増したい場合は、無垢フローリングに使用できるワックスか確認のうえ、必ず取扱説明書に沿って試し塗りをしてから行ってください。
オイル仕上げの場合
天然油脂や蜜蝋を無垢材に浸透させて、自然な美しさが特徴的な仕上げ方法。コーティングされていないため、木そのものの表情が楽しめますが、傷や汚れがつきやすい一面もあります。
◆日頃のお手入れ
掃除機でゴミを吸い取り、必要があれば乾拭きをします。塗料が取れてしまう恐れがあるため、水拭きは極力避けましょう。
◆定期的なお手入れ
年月が経つにつれて塗料が取れてくる時は、数年に1度程度は再塗装してお手入れをするといいでしょう。自然塗料を再度塗布することで艶が蘇ります。また、裸足で歩くことで人の油で自然な艶が保てることも。
無塗装の場合
無塗装とは何も仕上げをしていない状態のこと。
毛羽立ちやささくれが出たり、汚れが付くと中まで染み込んでしまい落としにくくなるので、何らかの塗装で仕上げるのが一般的です。
◆日頃のお手入れ
掃除機でゴミを吸い取り雑巾で乾拭きする。無塗装の無垢材をそのまま使用する場合は水や汚れに弱いので、水拭きやワックスはできるだけ避けましょう。
◆定期的なお手入れ
固く十分に絞った雑巾で汚れを拭き取った後、乾拭きで仕上げます。
無塗装フローリングは足やスリッパの裏の汚れも付きやすく、黒ずみの原因になります。また、液体をこぼしたまま放置してしまうと毛羽立ちや膨張につながる場合もあるので、保護剤として何か塗装を施しておいた方がよいでしょう。
無垢フローリングのメリットとお手入れ方法についてご紹介しました。無垢材の仕上げによってのお手入れ方法を把握しておけば、意外と簡単にメンテナンスできるんです。無垢材の温かみを感じながら、長く使い込んでいきたいですね。