2018/11/25更新1like2191view

著者:Haruka Yamasaki

引っ越してからもっと幸せに。理想的なふたり暮らし

これまで住み慣れた土地を離れ、新しい場所での新たな暮らしがスタートする。
「住む場所を変える」って、近くても遠くても人生の一大イベントだ。

その一大イベントを迎えるとき、みんなどんな気持ちになるんだろう。
わたしの場合、新しい土地での暮らしを前に、少しの不安とワクワク感で胸がいっぱいだった。

今回は、Haruka Yamasaki が担当します。
「住む場所を変えてみたら、暮らしに起こる変化」をテーマに、わたし自身の暮らしを振り返ってみました。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

ひとり暮らしを満喫していたわたしが、「結婚」を決意したとき

美想空間|カフェハウス「北欧ヴィンテージと、DIY!」
今年の8月に結婚したわたし。
夫と出会うまでは、独身生活を謳歌していた自分が結婚するなんて思いもしない。
だってもともとわたしは、自由気ままでいられるひとりが好きだったから。
どうしても結婚に対して、「窮屈」なイメージを抱いてしまっていたのだ。

そんなわたしがなぜ結婚を決意したかというと、夫も似たような性格で同じくマイペースだったから。
いや、もしかしたら、わたし以上のマイペースかもしれない。

でも、のびのびと生きる夫だからこそ、わたしにはぴったりの相手だと思うんだ。

大好きな人との暮らしを「妨害」する思わぬ邪魔者

付き合ってから4ヵ月程で同棲をはじめたわたしたち。
そのときは、約50平米の1LDKのマンションで一緒に暮らしていた。

互いにひとり暮らしが長かったため、一緒に暮らすことに少し不安があったのが正直なところ。
でも、そんな心配をする必要なんてなかったと思えるほど、住み始めてから今でも「ふたり暮らし」の心地よさを感じている。

ただ、夫に不満はなかったけれど、部屋の「大きさ」には不満があった。

趣味のモノが多いわたしたち夫婦。
ふたりで整理整頓を心がけていたけれど、モノが多いことによる「窮屈さ」はどんなに整理しても感じてしまう。

特にわたしが不満だったのは、キッチンが狭いことと、ベランダが狭いこと。
夫もわたしも料理好き。
キッチンシンクはすぐにいっぱいになり、食器を収納するスペースも少ない。
冷蔵庫も小さいものしか置けなかったため、料理がスムーズにできないことに、どうしてもイライラしてしまう。

それにベランダは、狭く、日当たりも悪いし、風通しも悪い。
洗濯を毎日しなければ気がすまない性格のわたしにとって、このベランダはかなりのストレスだった。

せっかくの大好きな人との暮らし。
「狭さ」という邪魔者のせいで、思いっきり楽しめていなかったのだ。

海が見える街で、人生最大に心地よい「ふたり暮らし」がはじまる

家の狭さと戦う日々。
地味にストレスが溜まっていたものの、大好きな人との生活に幸せはしっかりと感じていた。

同棲してから数ヶ月後に、夫からのプロポーズ。
もちろん、わたしは即OKした。

プロポーズのきっかけの一つになったのは、夫の転勤。
わたしたちは都会から、海の見える街へと引っ越すこととなったのだ。
株式会社後藤武建築設計事務所「空の洞窟」
引越し先は、80平米程の3LDKのマンション。
会社が用意してくれた住宅で、わたしたちは暮らし始めることになった。

マンションは新築でもないし、お風呂には自動お湯はり機能や追い焚き機能もない。
備え付けのエアコンもなければ、各部屋に照明だってない。
窓の大きさは規格外のサイズで、以前使っていたカーテンがどの部屋も使えない。

それでも、夫とわたしはこの家がすごく気に入っているのだ。
どんなところが気に入ったかというと、まず一番にあげるのは単純に部屋が広くなったこと。

キッチンも広いし、ベランダも広い。
1LDKから3LDKになり、さらに新しい家は収納がかなり多いのだ。
各部屋に大きなクローゼットがあって、たっぷりと収納スペースがある。
わたしたち夫婦の持ち物が、余裕で入るくらい広々としていた。

これまでイライラしていた「狭さ」は、全く感じない。
たくさんのモノに囲まれたことによる“圧迫感”もなく、ストレスもない。

それに、収納が少ない前の家とは違い、部屋が散らかることがほとんどなくなったのだ。
佐藤正彦「Y7-house「海の見えるセカンドハウス」」
次に気に入ったポイントは、家の近くに海があること。
まだ日が高いうちは、キラキラと太陽の光に輝く海を眺めながらお弁当を食べに行くことも。
夕方になると、海に沈む夕日が本当に綺麗で、日没の時間が近づくとちょくちょく海へ行くようになった。

美しい景色に癒されることが多く、都会に住んでいたときには感じられなかった幸せを感じている。
小堺文彦「築27年のフルリノベーション」

通帳とにらめっこしながら手に入れた夫婦の“理想空間”

素晴らしい暮らし。
でも、金銭的に厳しいところもあった。
カーテンのサイズが合わないくらいはいいけれど、照明やエアコンがなかったことは少々つらい。

結婚式や新婚旅行のことを考えながら、通帳とにらめっこする日々もあった。
でも、そのかわり良いことも。
自分たちで「選ぶ」楽しさがあったのだ。

食べることが好きなわたしたちは、リビングだけは他の部屋とは違う雰囲気にした。
照明は、クリスタルビーズのついた少しエレガントなペンダントライト。
それに、リビングのカーテンは、タッセルがついたかわいらしいものを新調。

わたしがカーテンをつけて、夫が照明をつけたとき。
リビングはちょっとだけ華やかになって、ぽっとあたたかい光に包まれた。
その瞬間、わたしの心もぽっと明るく満たされるのを感じたんだ。

ふたりで一緒に「暮らし」をつくる喜びの日々

住む土地もマンションも自分たちで選んだものではない。
けれど、その中でたくさんの幸せをわたしたちは見つけることができた。

10月に引っ越したばかりのわたしたちの家は、まだ完成していない。
“完璧な家”にはなっていないけれど、ふたりで一緒に家をつくる喜びをいつも感じている。

この家に引っ越してから、わたしは掃除が好きになったし、洗濯や料理も前よりずっと好きになった。
それに、自分でドライフラワーをつくったり、海でひろってきた貝殻を部屋に飾ったり。
家をもっと“ふたりらしく”することを楽しんでいる。
夫と力を合わせて、暮らしをつくる。
小さな幸せを積み重ねる日々。
これがわたしにとっての「住む場所を変えてみたら、暮らしに起こる変化」だった。

誰といても、どこにいても、自分たちの暮らしは、自分たちで少しでも多くつくっていくこと。
そのときは、思いっきり楽しむことを忘れてはいけない。


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