2021/09/16更新1like6553view

著者:tetsu abe(fujitacaリノベーション)

お掃除がラクになる「間取り」と住まいに合った「掃除機」の選び方

この記事を書いた人

tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

お掃除はいいグッズを使うだけ、いい間取りにするだけではありません。
使いやすい「間取り選び」とライフスタイルに合った「掃除機選び」どちらも欠かせません。
お掃除のしやすい空間実現に向けたポイントを、間取りづくりと掃除機選びの観点からお伝えしていきます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

「お掃除がラクになる間取りづくり」のコツ

毎日の暮らしで必要不可欠な「お掃除」。
お掃除の頻度やスタイルは人によってさまざまですが、お掃除がラクになると日々の生活にゆとりが生まれます。

実は間取りを工夫することで、お掃除をラクにすることができます。お掃除がラクになる間取りづくりのコツを見ていきましょう。

廊下の曲がり角を減らす

リノベーションで間取りをプランするとき、掃除のしやすさを意識して「曲がり角が少なくなるような配置」を意識してプランを考えることをおすすめします。
角にゴミがたまることを防ぎ、掃除の動作を減らすことができるため、お掃除がラクになります。

収納スペースはまとめる

間取りづくりでご相談の多い「収納スペース」。
一般的なマンションであれば、収納スペースは各居室に配置されているケースが多いですが、お掃除をラクにすることを考えると「収納スペースをまとめる」ことをおすすめします。
人気の高い「ウォークインクローゼット」で収納を1ヶ所にまとめておけば、掃除はもちろん、どこに何があるか分かりやすくなるので、おすすめです。

もちろん、各部屋ごとに収納スペースを設けるのであれば、収納スペースごとに同じものをまとめるように検討すると使いやすくなります。

自分の適正量に合った収納スペースを考える

収納スペースのサイズを決めるときには、「自分自身が持っている持ち物の量を把握すること」が重要です。

持ち物の量がどれくらいか把握できたあとは、必要なものと必要でないものに分けていきます。
そのあと、使う場所や頻度に合わせて収納場所や取り出しやすい位置を決めることで、自分自身に合った使いやすい収納スペースができあがります。
収納場所や分類を整理することで、掃除や整理の頻度を減らすことができます。

掃除の手間が省ける素材を選ぶ

お部屋のパーツや素材を選ぶときに、掃除の手間が省ける素材を選ぶことで日々のお手入れの負担を軽減することができます。

例えば、「ユニットバス」。ユニットバスとは、浴槽や洗い場のサイズがある程度決まっているバスルームであり、一般的なマンションで多く用いられています。
最近のユニットバスでは、浴槽や壁素材に防カビ等の加工が施されていることが多く、お手入れが非常にしやすいです。
掃除の手間を省きたい場合には、お手入れのしやすい素材を選ぶ観点も重要です。

ライフスタイルに合った「お掃除グッズ」を選ぶことも大切

お掃除のしやすさを意識した間取りをつくったあとは、自分のライフスタイルに合ったお掃除グッズを使いこなしていくことも重要です。
ここでは、「掃除機」を中心に紹介します。

掃除機の種類「スティック型」「ハンディ型」とは

掃除機には大きく分けて「スティック型(コードレス型)」「ハンディ型」「ロボット型」「キャニスター型」に分かれます。

「スティック型(コードレス型)」とは、電源コードがなくどこにでも持ち運んで掃除ができるタイプです。
バッテリーの時間に限りがあること、掃除したあとにタンクのゴミを都度捨てることは必要ですが、コードがない分ストレスがなくお掃除できます。
スティック型掃除機を選ぶときには、「本体重量」もポイントです。
実際に手にとって重さやかけ心地を確かめることで、より自分に合ったアイテムを選ぶことができます。

「ハンディ型」とは、コードレス型掃除機をさらにコンパクトにしたタイプです。
バッテリーで動くタイプが多く、手持ちがしやすいタイプです。
スティック型よりもコンパクトで、小回りがききやすいため、棚や家具の隙間を掃除するときに便利です。
ゴミのタンク容量が少なく、バッテリー駆動時間も短いため、短時間での掃除に向いています。

掃除機の種類「ロボット型」「キャニスター型」とは

「ロボット型」とは、ロボットが本体にあるブラシでゴミをかき集めて吸引するクリーナーです。ロボット掃除機と呼ばれています。
ロボット掃除機は、センサーで家具や間取りを感知しながら、自動で床のゴミやホコリを取ってくれるため、自分で掃除をする時間を減らすことができます。

最近のロボット掃除機は進化しており、吸引力が向上したり、内蔵ブラシが細かいゴミを取りやすくなっていたりと、さまざまな工夫が施されています。
ロボットが自動走行するため、間取りや家具の配置によってはぶつかってしまうこともあります。
どちらかといえば、ロボット掃除機が通りやすい「モノが少ない空間」のほうがメリットを発揮しやすいので、ご自身のライフスタイルに合わせて選んでいきましょう。

「キャニスター型」とは、丸形の本体にモーターやファン、フィルターが搭載されており、コードで電源を供給するタイプです。
今まではキャニスター型が主流でしたが、年々シェアは減っており、他のモデルが台頭してきています。
キャニスター型の場合、充電時間を気にせず掃除ができること、本体と吸い込み口が離れているため、操作感は軽いです。
一方、持ち運びに適していないため、電源コードの差し替えや本体の持ち運びが必要であり、手軽さに欠ける面もあります。

掃除機以外にもこんな選択肢があります

掃除機以外にも、お掃除グッズはたくさんあります。

フローリングモップは、使い捨てのウェットシートやドライシートを貼り付けて、主にフローリングのホコリを取っていくアイテムです。雑巾がけに近い感覚でホコリを取り除き、ホコリがくまなく取れるため、時間をかけてきっちり拭き取りたいという場合におすすめです。

最近では、「電動回転モップ」や「高圧洗浄モップ」、「多機能ほうき」など、幅広い商品が登場しています。
どれも、掃除をラクにできるアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。

住まいにあった「お掃除グッズ」を選ぶためには

住まいにあったお掃除グッズを選ぶためには、使う頻度や場所、使用時間に合わせて選んでいくことが大切です。

「毎日掃除はこまめにしておきたい」という方

掃除の頻度が多い場合には、「スティック型掃除機」を選びましょう。
「スティック型掃除機」は短時間の使用であれば、本体重量やバッテリー駆動時間も気にすることなく掃除ができるので、お好みのモデルを選べるでしょう。

ワンルームなどのコンパクトなお部屋であれば、「ハンディ型掃除機」でこまめに掃除するのもひとつです。
最近のハンディ型掃除機には、長いノズルパーツをつけられるモデルもあり、床のホコリもさっと掃除できます。掃除機本体も軽く、お手入れもしやすいので、ちょっとした掃除に向いています。

「掃除はちょっと苦手。だけど毎日なるべく綺麗にしたい」という方

「忙しくて毎日の掃除は難しいけれど、ホコリは気になる…」という場合には、「ロボット掃除機」がおすすめです。
ロボット掃除機の場合、「時間予約機能」搭載のモデルもあり、決まった時間に掃除をしてくれることで毎日の負担が少なくなります。
ロボット掃除機を使うときには、家具の位置や配線をまとめる等の配慮が必要になるので、注意が必要です。

「掃除はまとめて一気にしたい」という方

掃除はなるべくまとめた時間で行いたい場合は、「お掃除グッズを組み合わせること」をおすすめします。

例えば、「フローリングモップ」で綺麗にホコリをとる。
そのあと、仕上げに「スティック型掃除機」でもう一度全体を掃除する。
気になるところは「ハンディ型掃除機」で念入りに。

まとめて一気に掃除をしたいという方の場合、ひとつのお掃除グッズにお任せするよりも、それぞれのグッズの良さを使い分けることで、まとまった時間で効率よく掃除することができます。

フローリングモップは、ホコリをくまなくとることに適していますし、なにより軽量で吸引力やバッテリー駆動時間を気にする必要がないことがメリットです。
お部屋の間取りによっては、従来から使われている「キャニスター型掃除機」との組み合わせもアイデアのひとつです。
腕の負担が少なく、長時間の掃除にも向いており、変わらず一定の人気があります。

カーペットやデリケートな素材の家具がある場合は

カーペットが多く、掃除機でゴミを吸い取れるのか不安という方は、「掃除機のヘッド」に注目しましょう。
掃除機のヘッドのなかでも「モーターで電動ブラシが回るタイプ」がおすすめです。
ヘッド部分にモーターが搭載されており、吸引の力にプラスしてゴミをかき集める能力に優れています。
ブラシの種類によっては、カーペット専用タイプが販売されていることもあります。
掃除機を購入するときには、ヘッド部分にも注目して選んでいきましょう。

また、デリケートな素材を使っている場合もあると思います。
無垢材の床や、パイン材の家具などは、素材が柔らかくキズがつきやすいため、掃除機より「ほうき」や「ハンディモップ」などを活用したほうが、手入れがしやすくなります。
自分の暮らしやすい空間をつくるためには、ライフスタイルをさまざまな観点で見ていくことが重要です。
お掃除も、「良い間取り」と「良いお掃除グッズ」があってこそ、はじめて快適さを実感することができます。
自分の今までのスタイル、これから過ごしていきたいライフスタイルを考え、設計士やインテリアコーディネーターなど、より多くの意見をもらいながら、住まいづくりを進めていきましょう。
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tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
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