2016年04月26日更新

注文住宅(その他)

みんなでつくるすまいのかたち「コーポラティブハウス」 vol.1

日本ではまだまだマイノリティなすまいのつくり方「コーポラティブハウス」。
海外では欧米を中心に広く普及しており、ドイツでは全住宅の約10%、ニューヨークでは約20%がコーポラティブ方式といわれています。海外においては一般的な住宅取得形態の1つです。それでは「コーポラティブハウス」とはどんな仕組みなのでしょうか??


≪コーポラティブハウスをご存知ですか??≫

「コーポラティブハウス」は入居者が共同して組合を結成した上で、土地の購入、建物の設計、工事の発注、その他業務を、組合が主体的に行い住宅を取得する仕組みで、一般的に販売されているマンションを購入するのとは異なる仕組みです。完成後は、一般的な分譲マンションと同様に、売買や賃貸が出来る「区分所有権」という権利形態になります。

複数の人が一緒に家を建てるこの仕組みは、かなりハードルが高い印象を受けると思いますが、多くの場合、設計事務所または専門のプロデュース会社が、建設組合がプロジェクトを進める上で行うべき各種業務をサポートしてくれます。

それでも少し面倒そうな「コーポラティブハウス」、どんなメリットがあるのでしょうか?

メリット1 コミュニティ

コーポラティブハウスに住みはじめた人達が共通して口にする「コミュニティ」について。
…………
『昔は自然に出来てたけれども、今の時代は敢えてつくらないといけない。ここ(コーポラティブハウス)だとまったく自然に出来てくる。入り込み過ぎず、ほどよく自然に、あまり無理しないでおつきあいができる。』と話してくれたのは、世田谷のコーポラティブハウスにお住まいのSさんです。

建物を一緒につくる仕組みのコーポラティブハウスは、ただマンションを買うよりも同じ建物の居住者と共有する時間が長くなります。建物の計画をはじめ、建物完成後の管理も話し合いで決めるため、自然とコミュニティが形成され肩肘張らない距離感でお付き合いができます。

『安心な感じです。会えば世間話もするし、仕事に繋がる話をすることもあります。利害関係もなく、違う仕事の方々と話せるのはよいですね。』とSさんは続けます。

都会ならではの「つかず離れずの程よい距離感」で、お互いを干渉し過ぎず、それでもいざというときの安心感として皆さん住み心地のよさを感じているようです。


■共用部で不定期に行うピクニック&ドックラン

メリット2 設計の自由度

建物は「意匠」「構造」「設備」といった3つの構成要素で成り立ちます。またこれらの要素は安全性や快適性、地域性等を踏まえて法律の制限が掛かります。
これらの制限を守り、更に皆で建物を建てる上での一定のルールを踏まえて、自由に間取りを検討できます。

分譲マンションの約70㎡の平均的な間取りは3LDKが一般的ですが、「コーポラティブハウス」の場合、その家族のライフスタイルで、例えばお子さまが小さな頃は1LDKの間取りにしてリビングを大きくとり、大きくなったら2LDKや3LDKの間取に変更する。といった可変性のある間取りが可能です。また、ご自宅でお仕事をしたい方は自宅にワークスペースを設けたり、管理規約に許される範囲で土間を設けて趣味のスペースにしたり、専用のペットの足洗い場を設けたり・・・。

その方のライフスタイルで自由に間取りを検討することが可能です。


■画像はstyle labo募集中物件「ふどうまえテラス」の参考プラン。

メリット3 コストの透明性

3つめのメリットは、取得金額を構成するコストの透明性です。
コーポラティブハウスが構成する基本的なコストの内訳は、注文住宅を建てる際に掛かるコストと基本的には一緒です。土地代、工事代金、設計料、登録免許税等の公租公課や期間中に掛かる利息などの諸経費で構成されます。

この建物を建設する際のすべてのコストを、それぞれの居住者の負担分で割り戻したのがコーポラティブハウスにおける各住戸の方の取得費用です。

「コーポラティブハウス」のコストは、一般的な分譲マンションにおいてディベロッパーが当然に考慮しなければならない「広告宣伝費」「在庫リスク」等がほぼ掛からないため、プロデュース会社等へのフィーを除いても対比約15%前後の取得金額の差が出来ることもあります。

勿論、間取りや仕様に拘った分コストが嵩む事あるので、「コーポラティブハウス」=「安い」と考えるのは尚早ですが、建物の基本コストが透明性が高いだけに、かける費用を取捨選択して自分達らしいすまいがつくれる点が「コーポラティブハウス」の最大のメリットかもしれません。

まとめ

ここまでコーポラティブハウスのメリットをお伝えしましたが、一方で、お住まいを探す全ての方に適した仕組みでもありません。

例えば、注文住宅を建てる際と同様に一定の自己資金を必要としたり、コーポラティブハウスに参加してから住みはじめるまで通常よりも時間が掛かったり・・・。

それでもライフスタイルにあわせて建物や間取りを選択できるコーポラティブハウスを知ることで、理想の住まいの選択肢になればと思います。

今後もコーポラティブハウスを紹介していきたいと思います。


この記事を書いた人

SUVACO編集部さん

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