2021/05/13更新0like10382view

著者:岩間光佐子

表札は、どこに取り付け、どんなデザインを選ぶ?戸建て住宅の設置プラン

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

表札は住まいの印象を左右すると同時に、暮らす人のセンスを感じさせるアイテムのひとつ。新築やリフォームの際にこだわる方も多いでしょう。商品的にも多種多様な素材やデザインが揃います。ここでは、選ぶ前に知っておきたい種類や特徴、設置プランの考え方をまとめました。

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設置する場所、設置方法を考えたい

表札は小さなアイテムですが、住まいや住む人のイメージを左右するものです。サインやネームプレートとも呼ばれることもあり、エントランスまわりのセンスを感じさせるポイントにもなります。新築やリフォームの際には、わが家ならではの表札を設置したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

最近では、素材やデザインのバリエーションは多種多様に揃い、エクステリアメーカー、DIYショップなどで商品として購入することができますし、ネットショップも充実してきています。
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表札をプランニングする際のポイントは、まず、どこに、どのように設置するか、を考えることから。門や敷地境界線近くに設けるのか、玄関ドア(扉)の周辺に設置するのかを検討することが大切です。同時に、表札を単体で取り付けるのか、ポストやドアホンなどと一体化した建材を選ぶのか、なども考えておく必要があります。

門や敷地境界線近くに設置する場合、多くみられるのは表札やドアホン、ポストなどが一体化したエクステリア商品(機能門柱)を設けるプラン。ポストと表札だけのシンプルなポールタイプから、多様な機器を組み合わせたタイプまでバリエーションも豊富に揃っています。表札部分は、設定されたバリエーションの中から選び、組み合わせることが可能です。

また、個性的な表札を玄関ドア近くや門柱、門袖などに取り付けるケースもみられます。オブジェのようなデザインであれば、エントランス周辺のアクセントになるでしょう。

外構・アプローチプランと同時に検討する

設置する場所や方法はさまざまでも、来客や郵便物、宅配物などを考慮すると、表札は、ドアホンやポスト、宅配ボックスなどの近くに設けるのが基本でしょう。
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表札を玄関ドアの周辺に設けるのであれば、扉の開閉方法や玄関灯なども考慮し、見やすく分かりやすい場所に設置すること。門柱や門袖などを設けたり、機能門柱を取り入れる場合は、外構やアプローチプランと同時に検討することが大切です。エントランスでの来客動線を考慮して機能門柱の設置場所、表札の見え方などを決めるようにしましょう。

ポストやドアホンなどを組み合わせた機能門柱

エクステリア建材である機能門柱は、商品バリエーションも豊富に揃い、最近では、フェンスやカーポート、玄関扉などとシリーズ化された商品もみられます。エントランスに必要な機能がまとめられ、外構プランをトータルコーディネートすることができるのが魅力です。

デザインは、四角柱や袖壁のような幅広のタイプ、すっきりとしたポールタイプなど。最近では、シンプルなデザインが注目されており、ポストだけでなく宅配ボックスを組み込むことができるタイプも増えてきています。

機能門柱に組み込む表札のデザインは多様に揃い、素材や書体のバリエーションも豊富です。昼間だけでなく夜間のイメージ、見やすさを高める照明を組み込んだタイプも揃い、表札を浮き立たせるような工夫を施したものなどもみられます。

表札・ネームプレートの種類

表札単体の素材には、従来より用いられている天然木、重厚感のある御影石や大理石などの天然石。ステンレスやアルミ、アイアンなどの金属、ガラスや陶器、タイルなど。備前焼や美濃焼などの和の雰囲気を持つタイプ、ステンレスとガラスといった異素材を組み合わせたデザインもみられます。既製のものだけでなく、金属製や焼き物など、オリジナルの特注品を取り入れるケースもあるようです。
既製品では、設定されている書体のバリエーションも豊富に揃っています。デザインや書体レイアウトなど、パソコンなどでシミュレーションすることができるショップもみられるので、積極的に活用するといいでしょう。

オリジナルで制作、施主支給するケースも

プランニングにもよりますが、表札は施主支給をしたり、自分で設置するケースもみられるアイテムです。

施主支給をし、施工会社に設置してもらう場合は、担当者に事前に相談を。外壁や塀に埋め込むなどのプランの場合、施工に影響することもあるので納期や設置方法などには注意が必要です。

また、自分で設置する場合は、購入先に、設置場所に取り付けが可能か、具体的な設置方法を確認しておく方が安心でしょう。

利便性と防犯性を考慮して

表札には、防犯や個人情報等々から、世帯主の名字のみを記載するというケースが多いようです。ただ、2世帯住宅でドアホンやポストを分けている場合では、名字と名前を明記することが必要な場合もあるでしょう。どのような表記にするか、利便性と防犯面の両面から検討することが大切です。

また、夜間の見え方にも配慮が必要です。エクステリア照明をプランニングする際にも忘れずに検討するようにしましょう。

表札は、一度設置したら、変更する機会も少ないもの。どのような表札がいいのか、カタログやネット上だけでなく、エクステリア商品であればショールームで、DIYショップであれば見本などで確認を。また、住宅街を歩くなどして、どのような素材やデザインが好みなのか、明確にしておくこともおすすめします。
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岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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