2020/10/01更新0like6132view

著者:岩間光佐子

【一戸建て住宅用】 宅配ボックスの種類と特徴&選び方のポイント

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

コロナ禍の中、対面せずに荷物を受け取ることができる宅配ボックスが注目を集めています。多様な商品がありますが、ここでは、新築やリフォーム時に検討したい一戸建て住宅用の宅配ボックスの種類と特徴、プランニングのポイントをまとめました。

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注目される宅配ボックスとは?メリットは何?

留守がちで宅配の荷物を受け取る機会が多いご家庭に、あると便利な設備機器が宅配ボックスです。マンションなどでは設置されているケースも多く、お馴染みの設備のひとつでしょう。最近では、一戸建て用の商品も豊富に揃い、新築やリフォームを機に検討する方も増えてきているようです。

宅配ボックスを設置するメリットは、なにより不在時でも配達される荷物を受け取れること。共働きであれば週末にしか受け取れないという不便さも無くなりますし、急な予定が入り外出しなくてはならない場合などにも便利です。荷物の配達の日時を気にしなくてすむこと、帰宅後に再配達の連絡が不要なことや再配達を待つストレスも解消されるのが魅力。

不在時だけでなく、子育て中や介護中などで手が離せない時、在宅ワークでオンラインミーティング中でも便利です。同時に、夜間の配達、ひとり暮らしや高齢の方などであれば、玄関扉を開けずにすむのはセキュリティの面でも安心。特にコロナ禍の中では、非対面で受け取ることが可能な点が注目されています。

また、最近では、受け取りだけでなく集荷も可能なタイプも増えてきています。受け取り時と同様に、不在でも非対面でも対応可能なのは大きなメリットでしょう。

気を付けなければいけない点としては、基本的に、受け取りは宅配ボックスひとつに一個の荷物となるため、その荷物を取り出さないと新たな荷物を保管することができないこと。また、生鮮食料品などの生ものや貴重品、書留などは受け取ることはできないので注意が必要です。

一戸建て用宅配ボックスの種類と特徴

一戸建て用の宅配ボックスには、多様な商品が揃っています。手軽に取り入れることができる簡易型のボックスや袋状のタイプもありますが、ここでは、玄関もしくは門まわりに設置する、エクステリアメーカーなどの商品の種類と特徴をみていきます。一戸建て用の宅配ボックスは、機能や設置方法などでいくつかに分類することができます。
■機能
一戸建て用の宅配ボックスは、ダイヤル錠などにより扉の施解錠を行う「機械式(電池などを利用して作動させるものも含む)」と外部の電源を利用して扉の施解錠を行う「電気制御式」に分けることができます。

配線工事が不要な「機械式」は、新築だけでなくリフォームでも設置しやすいのが特徴。エクステリアメーカーなどの商品も多く揃っています。
■施工方法・スタイル 
一戸建て用の宅配ボックスには、据え置きタイプや壁掛タイプ、専用のスタンド(ポール)に設置するタイプ、機能門柱やエクステリア建材などと組み合わせるタイプ、門塀や外壁などに埋め込むタイプなどが揃っています。ボックスを複数組み合わせることができる商品、設置する場所などに合わせ扉の開閉方向が選択可能なタイプもあります。

最近では、郵便ポストと宅配ボックスが一体化したタイプ、門柱や門扉、フェンスなどとコーディネートできるタイプもみられるので、玄関や門まわりプランニングに合わせて選ぶことができるでしょう。
■サイズ 
一戸建て住宅用の宅配ボックスの大きさは、メーカーや商品によってもさまざまですが、同じ商品でもいくつかの大きさを揃えたタイプがみられます。受け取れる荷物のおおよそのサイズでは、宅配60サイズ(荷物の長さ、幅、高さの3辺の寸法の合計が60センチまで)から宅配100サイズ程度。スリムタイプやコンパクトなタイプ、米やペットボトルの箱なども受け取れる大容量サイズも揃っています。また、大きさだけでなく、荷物の重さなども関わるので、日頃利用することの多い荷物の容量を確認して選ぶことが大切です。

荷物の受け取り方や操作方法

宅配ボックスの使い方は、基本的に操作は比較的簡単です。多くみられる「機械式」の場合であれば、メーカーや商品によって異なる部分もありますが、配送業者側と受け取る側の操作は以下のような操作となります。

≪配送業者側≫
『宅配ボックスの扉を開けて荷物を入れる』 ⇒ 『ボックス内に用意された印鑑(シリアルナンバーなど)や押印装置などを利用し、伝票(受領書)に押印』 ⇒ 『扉を閉じ、ロックボタン(暗証番号を用いる)などで施錠』

≪受け取り側≫
『荷物の有無を表示や窓などから確認』 ⇒ 『鍵などで扉を開け荷物を取り出す』 ⇒ 『扉を閉め、空きの状態に戻す』 

また、最近では、スマートフォンで荷物の投函や取り出し状況の確認ができる商品なども提案されています。スマートフォンの専用アプリなどを利用し、荷物の受け取りや取り出し時に通知が届くタイプ、複数荷受けや集荷対応もできるシステムを取り入れた商品もみられます。その他、玄関扉と同一のカードキーやシールキーなどで施解錠が可能なタイプもあり、使い勝手を高めた商品が増えてきています。

最近のデザインの傾向とプランニングのポイント

最近の宅配ボックスは、エクステリア全体のデザイン傾向と同様に、シンプルですっきりとしたタイプが主流。ナチュラルな木目調やエントランスまわりのアクセントとなるような色合いのタイプなどもみられます。玄関扉や門扉などとコーディネートしやすいシリーズも増えてきているので、宅配ボックス単体で検討するのではなく、外まわり全体でプランニングするといいでしょう。

宅配ボックスの設置場所や設置スタイルは、玄関や門扉まわりの動線を確認してプランニングを。リフォームの場合は、既存の門まわりに、設置するスペースや出し入れができる空間があるかどうか事前にチェックすることが大切です。
具体的な商品を選ぶ際には、利用する頻度や荷物の大きさや重さ、操作性、将来のライフスタイルの変化などを考慮して。ひとつのボックスを設けるのか、複数のボックスを用意するのかなど、十分に検討すること。可能であれば、実際の商品をショールームで確認するようにしましょう。実際に操作するなどして使い勝手はもとより、大きさやデザイン、素材感などをチェックすること。ホームセンターなどでも取り扱っているケースもあるので、機会があれば操作してみるといいでしょう。
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岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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