リノベーションマンションでよく見かける「アーチ開口」。
トンネルのような入り口がかわいらしく、お部屋全体のアクセントになるため、人気が高いです。アーチ開口を空間に取り入れるときに知っておきたいポイントや事例をお伝えします。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
「アーチ開口」とは
アーチ開口を設計する時に意識したいポイント
「アーチ開口」を活用した事例の紹介
「アーチ開口」とは
アーチ開口とは、ドアや入り口上部が「アーチ状」になっており、一般的な長方形のドアと違う印象を見せてくれる入り口のことを指します。
ドアや通路に使われるのはもちろんのこと、収納や各部屋の入り口に使われることも多く、用途は幅広いです。
アーチ開口を入れるメリット
アーチ開口をいれることで、「曲線の柔らかさ」が加わるため、お部屋全体にあたたかい印象を与えます。
キッチンやフローリングなど、内装で使われるものは比較的直線のデザインが多く、角張った内装になることが多いのですが、室内に曲線を加えることで、雰囲気ががらっと変わります。
さまざまなアーチ開口の形状に合わせたインテリアや内装のテイストに仕上げていくことが重要です。
アーチ開口を設計する時に意識したいポイント
アーチ開口を設計する場合、アーチの形状や配置する場所によって印象が大きく変わってきます。
種類もさまざまなので、空間のイメージや用途に合わせたタイプを選んでいく必要があります。
設計のポイント①「アーチの角度」
「アーチの角度」とは、アーチの「弧」の部分にどれだけ曲線をつけるか、です。
曲線が強いほど丸みを帯びるので、かわいらしい印象になります。
少しナチュラルな印象にしたい場合、曲線の強さをおさえることでさまざまなテイストに馴染むような仕上がりになります。
また、アーチの曲線に角をつけることで、落ち着いた印象を与えることができるため、クラシカルな家具やシックなテイストの内装との相性が良くなります。
設計のポイント②「ドアや仕切りをつけるかどうか」
アーチ開口にドアをつけるかどうか、も検討すべきポイントです。
四角い引き戸を内側につけることで、空間をしっかり仕切ることができます。
生活音が響きやすい洗面所、音をしっかり遮りたい書斎などに向いています。
また、カーテンをつけることもひとつです。
カーテン生地が部屋全体に柔らかさをもたらします。
換気や湿気対策を行いたいパントリーや収納など、空間をゆるく仕切りたい場所に適しています。
「アーチ開口」を活用した事例の紹介
「アーチ開口」を空間に取り入れるときのポイントをおさえたあとは、さまざまな事例を通して、自分の空間にはどんなアーチ開口が合うのか、考えていきましょう。
キッチン入り口やパントリーに使う
キッチン入り口やパントリーに使うことで、部屋のアクセントにすることができます。
また、キッチンはどうしても生活感が出てしまう場所なので、パントリーにすることで生活感をなくした空間に仕上げることもできます。
生活感のある「洗面所」もアーチ開口でかわいらしく
キッチンに加えて、つい生活感が出てしまうような洗面所を、アーチ開口でかわいらしく仕上げるアイデアもあります。
生活音が気になりやすい洗面所では、ドアを付けるように工夫することが必要でしょう。
玄関から廊下の間に使う
玄関を入ってすぐ、目に入ってくる空間がアーチ開口になるだけで、親しみやすく、ときにかわいらしい空間に仕上がります。
アーチ開口をくぐってリビングに入ったり、書斎やベッドルームに入るようにすると、ワクワクするような雰囲気が生まれます。
幅の広い「アーチ開口」を使って空間のアクセントに
幅の広いアーチを部屋全体にあしらうアイデアもあります。
アーチ開口をくぐり抜けるというよりは、部屋のアクセントとして用いられます。
角張った部屋に柔らかさを設けたいという場合や、柱や梁をうまく隠していきたい場合には、アーチ開口を広げたものを取り入れることを検討しても良いでしょう。
「アーチ開口」を空間に取り入れるときのポイントを紹介しました。
空間に柔らかい印象を与える「アーチ開口」ですが、お部屋のテイストに合うような使い方ができるように、設計士に相談しながらプランニングを進めていきましょう。