2023/04/18更新0like1975view

著者:下川 尚子

洗面所と脱衣所を分けてみた!使いやすさとプライバシー確保に大きなメリットあり

この記事を書いた人

下川 尚子さん

横浜在住のフリーライター。2011年に第一子の出産を機に独立、現在は企画・編集・執筆などWEBコンテンツの制作に幅広く携わる。2021年、28坪の注文住宅を建築。子育て世帯ならではの「家事ラクな家」を目指して家づくりを実践。趣味はお家系インスタ徘徊。家族は夫と子ども2人。

注文住宅の間取りで実現したかったのが「洗面所と脱衣所を分けた間取り」。というのも、4人家族の我が家では、朝と夜、浴室を使う人と洗面所で身支度や歯磨きをする人で洗面脱衣所が混み合い気味だったから。加えて、娘も小学校高学年になり、プライバシーが守りやすい環境にしてあげたいという思いもあったからです。

建坪28坪という限られた広さの我が家で実現できるのか不安はありましたが、実際に暮らしてみるととても快適! もう一体型の洗面脱衣所には戻れない……と思うほどです。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

我が家の洗面所と脱衣所は分離型

そもそも、洗面所と脱衣所を分けようと思ったきっかけは、4人家族の我が家では特に朝、洗面脱衣所が混みがちだから。マンション暮らしをしていた頃は、朝にシャワーを浴びる夫、身支度に洗面所を使いたい子ども達で朝はいつも渋滞。さらに、上の娘は小学校高学年。娘と夫は今までと同じような距離感では難しくなってきていて、シャワーから出るときや着替えるとき、お互いに気をつかう……という状態となっていました。

そんな状態を解消すべく採用したのが、洗面所と脱衣所が分かれた間取り。以下の写真が我が家の洗面所ですが、玄関からセミオープンでつながった空間に洗面台があります。広さは1畳、その半分くらいがオープンなスペースとなっています。

玄関正面の引き戸は脱衣所と浴室。洗面台は外に配置(本人撮影)

玄関正面の引き戸は脱衣所と浴室。洗面台は外に配置(本人撮影)

脱衣所はこの洗面所と引き戸で区切られた独立スペース。こちらの広さは1畳+収納(自在棚)があり、全体としては1.25畳ほど。その向こうに浴室があります。
脱衣所の出入り口から浴室の様子(本人撮影)

脱衣所の出入り口から浴室の様子(本人撮影)

もともと、注文住宅を建てることが決まった時に洗面所と脱衣所の分離を希望していたのですが、我が家は建坪28坪で広さに余裕があるわけではありません。半ばあきらめ気味で打ち合わせに臨んだところ、「多少狭いですけど大丈夫ですよ」と設計士さんに背中を押していただき、この間取りを採用することにしました。

脱衣所を独立させて感じたメリット

実際に、脱衣所を独立させて感じたメリットはかなり多数! まず、朝のシャワー時間も、夜のお風呂の時間も、誰かがお風呂を使っていても気兼ねなく洗面所を使うことができます。

これは特に、娘と夫(というか、夫)がメリットとして感じる部分が大きかったようです(やはり年頃の娘がいると、うっかりお風呂上りに鉢合わせしないか気をつかうことが多いようで……)。娘と夫だけでなく、私も「誰かが洗面所を使いたいから早く服を着て出ないといけない!」「ああ、ちゃんと保湿したいのに~!」ということがなくなり、利便性の高い間取りになったと思っています。

脱衣所はシンプルに洗濯・乾燥機を設置(本人撮影)

脱衣所はシンプルに洗濯・乾燥機を設置(本人撮影)

また、一般的に洗面脱衣所に置かれがちな洗濯機や洗濯道具、掃除道具は、どうしても生活感が出やすいもの。今回、分離型の間取りにし、これらの「生活感が出やすいアイテム」を脱衣所に置いたことで、お客さんが来ても引き戸を閉めるだけですぐに隠せるようになりました(笑)。これもかなり大きなメリットだと感じたことです。

洗面所をセミオープンにして感じたメリット

脱衣所を分離したことによるメリットは我が家にとってかなり大きいのですが、その一方で「洗面所をセミオープン」にしたことにもメリットを感じています。

もともと、脱衣所との分離を決めたあと「1畳の洗面所は狭いので、セミオープンにして玄関とつなげて広く使いましょう」という設計士さんの提案で決めたこの間取り。実際に使ってみると、玄関とゆるくつながる間取りで、帰宅時の手洗いがしやすい動線なのが今の時代にぴったりです。

セミオープンにすることで、圧迫感がないうえにプライバシーも保てる(本人撮影)

セミオープンにすることで、圧迫感がないうえにプライバシーも保てる(本人撮影)

また、セミオープンなので狭いスペースでも圧迫感がなく感じるのはうれしいポイント。さらに、目につきやすいスペースなので、清潔に保つ意識を持ちやすく、入居して数か月経過した今でもスッキリした状態を保てています。

洗面所・脱衣所を分離するときに気を付けるポイント

最後に、実際に暮らしてみて感じたことや、間取りづくりで設計士さんから聞いた「分離型にするときに気を付けるポイント」についても考えておきたいと思います。

ある程度の広さを確保する

我が家は洗面所1畳、脱衣所1.25畳という広さですが、これはまさに「最小限」の広さだな、と暮らしてみて思います(……と、設計士さんもおっしゃっていました)。

本来であれば、少なくとも洗面所1.5畳、脱衣所1.5畳で合計3畳くらいのスペースから考えるのが目安とのこと。ですので、間取り上、確保できるならそれくらいの広さ以上で検討するのが良いでしょう。

広さを確保できない場合は、慎重に考える

「洗面所と脱衣所あわせて3畳以上はあるといい」とはいっても、我が家のように、なかなか広さが確保できないケースもあると思います。そんな時には、収納計画や日々の暮らしで不都合がないかをきっちりシミュレーションしておくのがおすすめ。

例えばですが、我が家は子ども2人が小学生なので、脱衣所で子供の世話をすることがそれほどありません。ただ、仮に小さな子供や赤ちゃんがいるご家庭では、ある程度脱衣所に広さが必要、というケースも多いでしょう。そんな時は無理して分離するよりは洗面脱衣所にして広く使う方が良い、という判断もあると思います。

我が家では、狭小脱衣所に洗濯機、乾燥機、洗濯カゴやタオル、掃除道具など必要なものが全部収納できるかをじっくりシミュレーションしました。その結果の自在棚(+床下収納もあります)なのですが、生活する前に考えておいてよかったと思うポイントです。

十分な広さが確保できるなら

もし十分な広さが確保できるなら、洗面脱衣所を分離するだけではなく、部屋干しできるスペースや洗濯ものをたためるスペースなども確保してランドリールームとしての機能を持たせるなど、更なる暮らしやすさを追求してもいいかもしれません。

我が家にとっては夢のまた夢ですが、十分なスペースがあって部屋干しや洗濯ものたたみまでその場で完結するなら、それは最高だな! ……と思います。

暮らしてみて思う「洗面所と脱衣所は分離がおすすめ!」

暮らしてみて思うのは、やはり洗面所と脱衣所は分けて正解だったな、ということ。

広さや家族構成によってはデメリットが出てくる部分もあると思うので、その家庭ごとの判断によるものだとは思います。ただ、もしも「洗面所と脱衣所は一体になっているもの」という先入観が理由で一緒にしようとしているなら、ぜひ分離型も検討してみて!と強くおすすめしたいと思います!

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