2019/08/10更新0like353viewゼロリノベ

鉄筋コンクリート住宅は丈夫だけど、夏暑くて冬寒い?コンクリートの性質から検証

鉄筋コンクリートの住宅は、丈夫で耐火性能も高く人気があります。その反面、結露しやすく暑さ寒さを感じやすいといったデメリットもあります。これらの長所短所はコンクリートの性質によるものです。欠点をどう補えばよいのか、ご説明します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

コンクリートは圧縮に強く、引っ張られる力に弱い

コンクリートは、砂利や砂などとセメント、水を混ぜ合わせた複合材です。セメントとは灰色の粉末で、水で練った後にコンクリートが硬化するのはこのセメントのおかげ。砂利や砂は骨材と呼ばれています。

骨材とセメントの性質から、コンクリートは圧縮する力には強く、引っ張る力には弱い素材です。その弱みをカバーするため、引っ張る力に強い鉄を芯として用いたのが鉄筋コンクリート。鉄はさびやすいのが難点ですが、アルカリ性のコンクリートに覆われているのでさびません。お互いの欠点を補い合った、強い素材です。
リノベーションのために解体したマンションの室内。窓以外コンクリートに囲まれている。

リノベーションのために解体したマンションの室内。窓以外コンクリートに囲まれている。

コンクリートは昼間の暑さを溜め込んでしまう

コンクリートには一度暖まると冷めにくい性質があります。これを蓄熱性といいます。

今年の夏も猛烈に暑くなっていますね。そこで、夏について考えてみましょう。朝から直射日光や熱い空気に触れ続け、コンクリートはどんどん温められます。なかなか冷めないので、夜になっても熱いまま。その熱々のコンクリートに包まれた場所が、鉄筋コンクリート造の建物内です。涼しいはずがありません。昼間の熱を溜め込んでくれるのならば、冬は良いのでは?と思うかもしれません。でも、冬は寒い時間の方が多いので冷気を蓄えてしまいます。

なるべく外気の影響を受けないようにするには、断熱材を使用する必要があります。断熱材を内側に入れる工法を内断熱、建物全体を覆うのを外断熱といいますが、既存の住宅であれば外断熱は大規模工事になるので、内断熱を用いることが多いです。直射日光が当たる側の壁に断熱材を入るだけでも、ずいぶんと変わります。

また、空気の層があることで外気の影響を受けにくくなるので、マンションであれば角部屋より両隣に部屋があった方が断熱性能は高くなります。
リノベーションの作業中。この時点では内側に断熱材などが入っていないので、室内は外気の影響を受けやすい。

リノベーションの作業中。この時点では内側に断熱材などが入っていないので、室内は外気の影響を受けやすい。

鉄筋コンクリート造の住宅は気密性が高い

長所にも短所にもなりうる性質ですが、鉄筋コンクリート造の住宅は木造住宅などに比べて気密性が高いです。その分、換気については考えられた造りになっていますが、それでも湿気は溜まりやすく、室内と外の気温差がある季節には結露します。積極的に窓を開けて、空気の入れ替えを習慣付けると良いですね。

一方、気密性が高ければ、エアコンや空気清浄機を効果的に使えます。無駄な電力を使わずに済むので、電気代の節約につながりますね。
開けられるときは窓を開けるようにしておくと、シックハウス症候群にもなりにくい。

開けられるときは窓を開けるようにしておくと、シックハウス症候群にもなりにくい。

コンクリートの性質から考えると、

・断熱材を用いる
・空気の入れ替えを習慣にする

以上の2点が鉄筋コンクリート造の住宅で快適に暮らすために大切なことです。

また、新しいコンクリートには水分が含まれていて約10年かけて蒸発していくので、新築時には特に換気に気を遣ってください。結露はカビの元になるので、十分注意して健康に過ごしたいですね。
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