水回りのプランはテンプレート化されがちで、深く考えることが少ないかと思います。しかし実は、住まう人の使い方に応じてさまざまなプランがあり、十分な検討が必要です。今回は水回りのプラン例や使い勝手とあわせて、素敵な事例を紹介します。
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よく見るパターン!水回り一括型
家事内容重視のプラン:キッチン・バスルーム分離型
家事集約型:コックピットキッチン
玄関直結型:スムーズキッチンプラン
事例紹1:水回り一括型
事例2:キッチン・バスルーム分離型
事例3:家事集約型
事例4:玄関直結型
よく見るパターン!水回り一括型
バスルーム、洗面・脱衣所、キッチンをひとまとまりにしたプラン。
これは一番多いパターンといってもいいでしょう。水回りが1カ所にまとまっており、家事動線がコンパクト。
比較的狭い住宅や集合住宅に採用されることが多く、省スペースで配管効率もよい、テンプレート的なプランといえます。
家事内容重視のプラン:キッチン・バスルーム分離型
キッチンとバスルームを切り離したプラン。
このプランの場合、フロアも別々にすることが多く、フロアの構成としてはキッチン+リビングのフロアと、バスルーム+居室のフロアとしています。
家事の種類は大きく分けると「炊事」と「洗濯」であり、それぞれの家事フローとプランニングの考え方は以下のようになります。
●炊事のフロー
「買い物(外部)」→「帰宅(玄関)」→「食品などの収納(キッチン、食品庫)」→「調理(キッチン)」→「配膳(ダイニング)」
プランは1階に玄関、キッチン、ダイニング。
●洗濯のフロー
「入浴・洗面(バスルーム)」→「洗濯(洗面・脱衣場)」→「干す(洗面・脱衣場、屋上)」→「収納(各居室)」
プランは2階にバスルーム、居室、(屋上)
来客が想定されるリビングと、プライベート空間なバスルームをフロアで分離しているため、明快なゾーニングとなっている点も特徴のひとつです。
このように、家事特性に応じた合理的な動線計画があり、明快なゾーニングがされたプランです。
家事集約型:コックピットキッチン
主たる家事をキッチンに集約したプラン。
キッチンに洗濯機を入れ、主たる家事をキッチン内で完結させる計画で、キッチンというよりは家事室といったかたち。
この場合はバスルームからの動線が発生するため、プラン構成としては水回り一括型と似ています。
また、洗濯はオープンな家事ではないため、キッチンもクローズキッチンとなりがちです。
玄関直結型:スムーズキッチンプラン
玄関からキッチンまたは食品庫に直接行けるプランで、買い物後すぐに食品などを収納できます。一度に食品を買い込む方にはおすすめのプラン。
また、キッチンからのゴミ出しも容易なので、外周りの家事動線がとてもスムーズです。
事例紹1:水回り一括型
水回り一括型の住宅です。
キッチンからストレートに洗面所、バスルームへとつながり、家事動線がシンプルかつコンパクトにまとまっています。
事例2:キッチン・バスルーム分離型
キッチン・バスルーム分離型の住宅です。
洗面所を起点にバスルーム、物干し場とつながっており、物干し場やウォークインクローゼットを経由して各居室へアプローチができます。
家事動線はもちろん、居住者の動線も合理的です。
事例3:家事集約型
家事集約型の住宅です。
造作キッチンに洗濯機をビルドインさせ、統一感のある家事エリアとなっています。
事例4:玄関直結型
玄関直結型の住宅です。
冷蔵庫横の扉を開けるとすぐに玄関となり、食品収納に特化した家事動線となっています。
水回り動線は使い方によりさまざまな考え方があり、今回紹介したプランはほんの一部に過ぎません。家族形態や自分の家事のプロセス、ライフスタイルなどを考えながら検討、相談してみてください。