■LDK空間とのコーディネートを
アイランドキッチンでは、LDK空間全体のコーディネートも重要です。フロアキャビネットのデザインや扉材だけでなく、床や壁など、LDと同じ素材とするか、異なる素材を用いるのかなど、十分に検討すること。
キャビネットやカウンタートップに用いる素材によってイメージも変わります。木やタイルを用いるなどすればナチュラルな雰囲気に、ステンレスを選べばシャープな空間になるでしょう。最近では、ハードな印象の左官材料(モールテックス)を用いるケースもみられます。
また、多くの方が取り入れるシステムキッチンには、アイランドキッチンの提案も多くみられます。扉材やカウンタートップなど、多様なバリエーションが揃い、フローリングや室内ドアなどの内装建材とコーディネートできるシステムキッチンもあります。
■デザインのポイントとなるようなアイテムを選んでも
空間全体のコーディネートも重要ですが、デザイン性の高い機器を取り入れ、空間のポイントとする方法もあります。モダンでシャープなデザインの換気扇(レンジフード)、個性的な形状の水栓金具なども揃っているので、ダイニングやリビングからの見え方を考慮して選ぶようにしましょう。
キッチンの換気扇・レンジフードの種類と特徴&選び方
キッチン水栓の種類と特徴・選び方のポイント
■ニオイや音を軽減する工夫を
ダイニングやリビングとつながるキッチンの場合、ニオイや音にも配慮が必要です。加熱機器や空間に適した換気扇、給気口を配置することが基本。また、ダイニングやリビングにニオイ成分を分解できる性能を持つ内装材などを用いることも考えられます。
音に関しては、水はね音を抑えた静音設計のシンクも一般的になっていますし、静音設計の換気扇、運転音を抑えた食器洗浄乾燥機なども提案されているので検討を。その他、油はねや煙を抑えるためには、加熱機器の前にガラス(パネル)などを用いることも考えられます。
■すっきりと見える使いやすい収納を
アイランドキッチンの場合に限りませんが、使い勝手のいいキッチンを実現するためには、収納計画も重要です。ダイニングやリビングからすっきりと見えるように、フロアキャビネットでの作業に必要なものを明確にしてプランニングすること。周辺の収納プランは、容量や使い勝手はもちろんですが、くつろぎの場からの見え方にも配慮するようにしましょう。
■リフォームの際の注意点
リフォームで壁付けのキッチンからアイランドキッチンに変更したい場合、排水管や換気ダクトなどの移動や設置が可能か事前に確認を。マンションの場合など、床下や天井の構造などにも関わるので早めに相談することが大切です。