2024/03/31更新0like1821view

著者:岩間光佐子

キッチンとダイニングを横並びにするプランのメリット・デメリット。配置スタイルと注意点を解説

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この記事を書いた人

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

料理や配膳、片付けとキッチンは多様な家事を行う大切なスペース。家づくりを行う上で、キッチンレイアウトはしっかりと考えておきたいところです。

キッチンのレイアウトは、対面II型(2列型)の人気が続いていますが、そこで注目されているのが、キッチンキャビネットと横並びにダイニングテーブルを設けるプラン。ここでは、住宅事例を見ながらメリット・デメリットから配置スタイルやプランニングの注意点を解説していきます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

注目のキッチンプラン

キッチンとダイニングを横並びにするプランのメリット

キャビネットとダイニングをつなげたプランのデメリット

キッチンとダイニングを並べる配置スタイルは?

プランニングのポイントと注意点

注目のキッチンプラン

最近では、ダイニングやリビングとひとつの空間とした間取りも多く、キッチンは住まいや暮らしの中心ともなってきています。キッチンのプランニングは、日々の暮らしの良し悪しはもちろん空間デザインにも大きく影響するものでしょう。
キッチンのレイアウトには、対面キッチンやアイランドキッチン、壁付けタイプなどいくつかのプランがありますが、最近注目されているのがキッチンキャビネットとダイニングテーブルを横につなげたレイアウト(横並びプラン・接続タイプなど)です。

シンクやコンロなどが組み込まれたキッチンキャビネットの横に、ダイニングテーブルを配したプランで、キャビネットから一直線上にレイアウトされるのが特徴です。

キッチンとダイニングを横並びにするプランのメリット

プランニングにもよりますが、キッチンとダイニングテーブルを横に並べたレイアウトのメリットは、以下のようなポイントが挙げられるでしょう。

1. 配膳や片付けがしやすい

調理をするキッチンから、食事をするダイニングテーブルがつながっていることで、できた料理をすぐにテーブルに出せる、また片付けることも簡単。動線が単純で短いので、家事の時短にもなるでしょう。

2. ダイニングを作業台として利用できる

キッチンからダイニングテーブルを横断的に行き来することができるため、ダイニングスペースを作業台として利用できます。お菓子やパン作りなどにも便利でしょう。また、片付けの際にも重宝する場合も。作業性の高い素材を選べば、より使い勝手がよくなります。

3. 家族とのコミュニケーションがとりやすい

対面キッチンと同様に、キッチンで作業しながら家族とコミュニケーションを図りやすい点も魅力です。調理をしながらでも、ダイニングで子供の宿題などを見てあげられたり、子供が料理のお手伝いを楽しむこともできるでしょう。

キャビネットとダイニングをつなげたプランのデメリット

1. レイアウトの変更がしにくい

置き家具のテーブルを用いるのであれば、ある程度のレイアウト変更も可能ですが、キッチンキャビネットと一体化させた場合では、基本的に動かすことができません。何人掛けにするのかなど、将来的な家族構成の変化なども考慮して慎重に検討することが大切です。

2. リビングまでの動線が長く(複雑に)なる

キッチンキャビネットにダイニングテーブルがつながっているため、キッチンからリビングへの動線が長くなりがち。プランによっては、逆方向からでもリビングと行き来できるようにするなど配置や間取りの工夫が必要でしょう。

3. 作業スペースが見えてしまう

食事の場から作業スペースが見えてしまうため、落ち着かない場合もあるかもしれません。気になる場合は、手元が見えないような配慮を検討しておきましょう。

4. ダイニングに油や水が飛ぶ可能性

キッチンキャビネットの作りにもよりますが、調理中の油や水などが飛ぶ可能性もあります。コンロやシンクの位置などにも注意するようにしましょう。

キッチンとダイニングを並べる配置スタイルは?

キッチンとダイニングのつなげ方にもいくつかスタイルがあります。それぞれの特徴をみていきましょう。

キッチンカウンターと一体化

キッチンキャビネットと素材やデザインをそろえ、一体化するケースも多いようです。カウンター素材をそろえたり、扉材とコーディネートすることで、キッチン全体のまとまり感を得ることができるでしょう。

ダイニングとカウンターも

ダイニングテーブルだけでなく、キッチンキャビネットを囲むようにカウンターも作り込むプランもみられます。朝食や夜食など軽い食事はカウンターで、家族みんなでゆったりと食事を楽しむ場合はテーブルで、と使い分けてもよいでしょう。

ダイニングテーブルを並べて設置

置き家具のダイニングテーブルを並べるプランは、比較的取り入れやすいかもしれません。スペースの広さやサイズを確認し、デザイン性を統一するなどに配慮することで一体感も生まれるでしょう。

プランニングのポイントと注意点

キッチンキャビネットと横並びにダイニングを取り入れたい場合に気をつけたいこと、プランニングのポイントをみていきましょう。

家族構成と食事のとり方に配慮を

どのようなキッチンスタイルを選ぶにしても、配慮したいのは家族構成と食事のとり方。プランニングにもよりますが、キッチンにつながるダイニングは、作業する場と近いだけに、使い勝手がよい面もありますが、ゆったりとした雰囲気を実現するのは難しい場合も。日々の暮らし方、食事のとり方などに適しているか、検討することが大切です。

来客時にダイニングを利用する場合などキッチンの見え方に注意

来客と一緒に食事をとることが多いご家庭では、ダイニングからキッチンの見え方に注意が必要です。一緒に調理を楽しむ友人であれば問題ないかもしれませんが、ゆっくり食事の時間を楽しむのであれば、作業スペースや調理道具などが見えないような工夫、収納スペースの充実などを検討したいものです。

リビングとの距離、移動のしやすさを意識

キッチンとダイニングがひとつの空間となることで、リビングとの距離感、動線は十分に配慮したいものです。ダイニングからソファの行き来のしやすさ、テレビの位置など、過ごし方をイメージしてプランニングするようにしましょう。

照明プランに工夫を。コンセントも設置して

キッチンで作業を行う場合は、手元を明るくする必要がありますが、ダイニングテーブルで食事をする場合は、料理が美味しく、落ち着きのある照明計画が求められます。例えば、キャビネット部分にはスポットライトで作業しやすく、ダイニングにはペンダントを配するなどの工夫を。照明器具をインテリアのポイントとするのもいいでしょう。

また、キッチンカウンターとダイニングテーブルの段差を利用してコンセントを設置しておくと便利です。鍋料理で使用するIHヒーターや在宅ワーク時のパソコン電源としても利用できるでしょう。

幼いお子さんへの安全確保を

作業スペースが近いため安全性には注意が必要です。幼いお子さんでもダイニングチェアに乗れば、作業中の調理器具などに手が届いてしまう場合もあるかもしれません。安全性に十分配慮することは忘れずに。
どのようなキッチンプランが適しているのかは、家族構成や食事スタイルはもちろん、住まい全体のプランニングによっても異なるものです。注目されているプラン、人気のプランだからと言って、わが家に適しているとは限りません。どのような暮らしがしたいのか、キッチンやダイニングでどのように過ごしたいのか、希望の優先順位を明確にして検討するようにしましょう。

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ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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