中古物件を買ってリノベーションするときの物件の選び方、図面から物件を読むコツについて、解体現場の実例をもとにリノベーションのプロが解説します。今回はリノベーション後のお部屋の雰囲気に大きく影響する構造(ラーメン構造、壁式構造)についてご説明いたします。
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コンクリート躯体の作り方の違い
「ラーメン構造」と「壁式構造」の事例
こんにちは。東京・恵比寿にあるリノベーション会社のEcoDeco(エコデコ)です。この連載では、リノベーションを検討する方々へ向けて、「物件を読むコツ」について解説していきます。
対応業務 注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)
所在地 東京都渋谷区 (ほか全2拠点)
主な対応エリア 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 福岡県
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リノベーションにおける物件内見時のコツ、今回は「構造と部屋の雰囲気の関係」です。
コンクリート躯体の作り方の違い
皆さん、マンションの構造といえば「鉄筋コンクリート造(RC造)」や「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」などを聞かれたことはあるのではないでしょうか?
今回はそっちではなく、「ラーメン構造」と「壁式構造」についてです。
これは簡単に説明すると「コンクリート躯体の作り方の違い」です。
まず「ラーメン構造」とは、柱と梁を構造体として作られた建築のこと。
なので部屋の隅などには柱が出てきますし、天井には梁も下がってきます。
↓こんな感じで。
それに対し「壁式構造」は言葉の通り壁が構造体となっている建築のこと。
なので、柱がないのが特徴です。
↓こんな感じで。
こんな感じです。
どちらもコンクリート造のマンションの構造としてよく出会いますが、壁式構造は5階建てくらいの建物が限界なので低層マンションによく採用されていることが多いです。
そんな訳で、マンションには2つの構造があるのですが、リノベーションにおいてはこの構造の違いによって部屋の雰囲気が変わってくることがポイントなのです!
「ラーメン構造」と「壁式構造」の事例
柱と梁が部屋の中に出てきて、存在感がありますね〜。
このいかにも構造!という存在感が部屋の雰囲気作りに一役買っている感じです。
それに対して「壁式構造」は?といいますと。
構造体の存在感がなく、部屋の隅や天井に出っ張りがないのでとてもスッキリした雰囲気となっていますね〜。柱がないため家具のレイアウトもしやすそうです♪
低層マンション自体の割合が少ないので壁式構造に出会うこともラーメン構造に比べて少ないと思いますが、構造によってリノベーション後の部屋の雰囲気が違ってくることは知っていて損しないと思います。
みなさんはどちらの雰囲気がお好きですか?