住まいは人生の中での大きな買い物です。そのため気合いも入りますし、理想の住まいを目指すためにあれもこれもと手を加えたくなります。しかし、そこでぶつかるのが”お金”の問題です。要望が増えればコストも嵩むのは仕方のない事。ではコストカットのためにはどんなことが出来るのか、中古物件をリノベーションした先輩たちが行ったコストカットの実例から学んでみましょう。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
1.設備は既存品を活用
2.手頃なメーカー品を使う
3.造作家具は大工工事で
4.無垢材は塩ビタイルへ変更
5.珪藻土は珪藻土クロスに変更
6.アンティークを上手に活用
7.組み立て家具をDIYする
8.収納の扉をつけない
9.古材をアレンジ
10.セルフビルド
1.設備は既存品を活用
水まわりの設備を新しいものに「する・しない」によって、かかるコストが違います。
この事例では、既存のキッチンに扉のみ交換し、デザイン性をUP。タイルはお掃除のしやすさを考え、大きめのものをセレクトしました。それだけでも、イメージが一新です。
2.手頃なメーカー品を使う
こちらはIKEAのキッチンを組み合わせたものです。キッチンメーカーは高級ラインの物からお手頃価格の物まで多岐に渡るので、手頃な商品を自分で購入して施主支給することでコストダウンできます。
3.造作家具は大工工事で
家具を造作する場合は事前に家具工房に発注する方法と、現場で大工さんが作る大工工事があります。大工工事の方がコストが安いので、簡単なデスクや収納家具などは大工さんに頼むのが賢い選択です。
4.無垢材は塩ビタイルへ変更
フローリングは面積が広いので、無垢材などを選んだ場合はかなりお金がかかります。予算と合わない時は、パッと見は古材に見える塩ビのタイルに変えることで費用を削減できます。
5.珪藻土は珪藻土クロスに変更
調湿効果のある珪藻土は人気の高い塗り壁ですが、施行に手間がかかるので費用は高めです。その代わり、同じような効果のある珪藻土クロスを使用することで安めに代用できます。
6.アンティークを上手に活用
ドアは新品だと安くても3-4万円はするので、意外とアンティークな物の方が安くて雰囲気のあるお部屋に仕上がる場合があります。もちろん以前使用していたものを再利用することも可能です。
7.組み立て家具をDIYする
パーツをビスで組み立てるだけで出来上がる家具は、大工さんに任せるとお金がかかりますが、自分で組み立てれば作業料はタダです。クローゼットやロフトなど色々な種類があるので、利用してみるのも一つの方法です。
8.収納の扉をつけない
収納を造作する場合、扉をつけるとその枚数分だけお金がかかります。そのため、あえてオープン収納にしたりカーテンで代用することでコストカットできます。
9.古材をアレンジ
壁に古材を再利用している住まい。
壁と同様にドアにも古材を使用する予定でしたが、材が足りなくなり急きょデザインを変更しました。リノベーションならではのこだわりと、本物にしかない良さを引き出します。
10.セルフビルド
リノベーションの際に壁の塗装やタイル張りを自分たちで行うことで、コストを下げることが可能。
専門家の「無茶ぶりに近い」DIYを木部塗装や壁塗装、左官やクロス貼、タイル貼りまでこなす施主に脱帽した事例。「半分くらいは自分で作った家」と愛着がわくそうです。
この他にもコストカットする方法はたくさんあります。多少時間と手間のかかるやり方もありますが、大きな買い物なので後悔のないよう、しっかりとお金を管理をしながら臨んでください。