2016/01/04更新1like6350view

著者:MS513

部屋に適した床仕上げとは?

家の中で常に何かと触れている「床」は色合いや模様に意識しがちですが、実は天井や壁以上に気を使う必要があります。
また、部屋の用途に合わせた材質の選択にもその特性を考慮しながらコーディネートすることが大切です。
今回は、この床仕上げについてお伝えします。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

床仕上げ材に求められる性能

床材は常に人間や物、ペットなどに接触しています。
そのため、傷や磨耗などが起こりやすくメンテナンスが欠かせませんが、部屋の使用頻度によってはその度合いは異なります。将来的に痛みにより張り替えが必要となることも念頭に、耐久性や工事が容易であることも選択する上で重要な要素となります。
 
 次に、耐水性が挙げられ、床下からの湿気や誤って液体を溢してしまった際に清掃が容易であり床材にダメージを及ぼさないことです。湿気などに弱いと腐食や膨張といった生活において不便を生じさせ、床材の張り替えが必要となる可能性が出てくることからも、水に強い材質を選択することは必須です。
 
 また、火災予防から防炎、耐熱加工されているものがポイントになります。
火種となるものが床に落下しても引火することがないので、早急に消火することができるだけでなく、ストーブなどの温風に晒されても変質や劣化を抑制することができます。

 マンションなど下階に住人がいる場合は足音や家具を引き摺る音が響くとトラブルの要因ともなりますので、遮音性能の高い材質のものを選ぶようにしましょう。

床仕上げ材に求められる安全性

床は建造物の中で唯一常に人と接している部材であり、時には素足で歩いたり、床に直接座ることもあります。そのために掃除・メンテナンスが容易であり衛生的、清掃時に使用する薬品の耐久性の他にも、滑りにくい、万一の転倒時に衝撃を吸収するといった安全性が求められます。
JIS規格により衝撃吸収性能は加速度(G)で示され、値の小さいものほど良好となりますので確認されると良いでしょう。メーカーによっては、割れやすいものを落下させ緩衝性能を示した試験結果を公表しているので、参考にすると良いでしょう。

木質系とプラスチック系の床仕上げ材

床材には、木質系とプラスチック系の材質があります。

最近人気の向くフローリング。木の持つ温かみのある質感は、他の人工材質では再現することはできません。リビングなど寛ぐ空間の使用に適しています。しかし、メンテナンスにおいては加工されている合板系フローリングには及びません。耐熱や防炎性を考慮していない場合もあるのできちんと確認しましょう。

 コルクを使用した床材は、吸音性と弾力性、耐摩耗性の他に熱伝導率が低いので子供部屋やペットのいる家に最適です。
 プラスチック系の床材は多種多様な種類があり、タイル系、シート系、塗床材に分けられ、更に使用する樹脂によって細分化されています。洋室(フローリングを除く)やトイレの床材などに使われていますが、フローリングに比べ湿気に弱い、高度な技術を要する、汚れやすくこまめなメンテナンスが必要になるので、比較する際には重要なポイントとなります。
増田多加男「yokohama isogo house」
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