一人の時間を持てないことは、精神的なストレスにもつながると言われます。家族やパートナーと過ごす時間も大事だけれど、自分の時間に没頭することも日々の充実には大切なファクターです。今回は一人時間をより豊かにする、秘密基地のような住まいの「おこもり部屋・空間」の実例を集めてみました。
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秘密基地がある住まいの魅力
おこもりの大定番、憧れの屋根裏秘密基地
日常に接したロフトにつくる秘密基地
吹き抜けの先の秘密基地
大空間を切り取ってつくる秘密基地
仕切りで緩やかに作る秘密基地
秘密基地がある住まいの魅力
子供のころ、秘密基地をつくった経験はありませんか?
それはベッドの中や、段ボールで仕切っただけの空間など、ごくささやかなものであったかもしれません。でも、自分が一番落ち着ける、好きなことに没頭できる最高の場所だったのではないでしょうか。
こういった自分の時間に没頭できる場所は、大人でもワクワクするものです。まして、せわしない日常だからこそ、真にリラックスできる場所となり得る秘密基地は魅力的な存在です。
ちょっと贅沢な「おこもり時間」をもたらす、素敵な秘密基地を見てみましょう。
おこもりの大定番、憧れの屋根裏秘密基地
住まいの中でもどこか現実から切り離された雰囲気の、薄暗く狭い屋根裏部屋。
それは、秘密基地にうってつけの場所です。映画や物語の世界で描かれるような屋根裏部屋に憧れを抱いたことがある方も多いかもしれません。
こちらは、もともとあった屋根裏部屋をアトリエにリノベーションした事例です。
屋根裏特有の天井の低さも、デスクワークに使う分には何の問題もなさそうです。むしろ傾斜のある低い天井を壁のように使った資料整理で、よりプライベート感が強い空間演出が叶っています。
少し広い屋根裏部屋なら、このようにゆったりとした書斎に変えることもできます。
狭さを忘れさせる白い天井と、洞窟のような奥行きを感じさせるグレーの石壁が、落ち着いた雰囲気を演出しています。
天井が低くなっている側に石壁と家具を中心的にレイアウトすることで、手前の広がりが強調されているのも特徴的。
こうしたインテリアテクニックを部屋に注ぎ込むのも、大人になってから手に入れる秘密基地の楽しみ方といえそうです。
日常に接したロフトにつくる秘密基地
ロフトを秘密基地化することで、屋根裏部屋のように隔離された単独の部屋とは異なり、家族をそばに感じながらこもれる安心感が得られます。
マンションのように屋根裏をつくれない住宅でも、ロフトはうってつけです。
こちらはロフトを家族の多目的スペースとし、小さな図書館のように使っています。
狭さを強調する低い天井やロフトを支える柱も、秘密基地のワクワク感を盛り上げてくれる要です。大人の一人時間にも、遊びに集中したいお子さんにも魅力的な場所ですね。
吹き抜けの先の秘密基地
吹き抜けの先の2階が「おこもり」に適した空間となっている住まいです。
人目から離れた「秘め事感」を、狭さやほの暗さではなく、2階通路から階段というワンクッションを挟みスペース自体を浮かせることで演出しています。
吹き抜けの先にあるため、格子手すり越しに階下の家族の様子を覗き見ることができるのも特徴的です。
自分の時間に浸りながら家族の気配を感じられる絶妙な距離感と、のびのびとした開放感のある、新しい発想の秘密基地。家庭の中につくるそれは、実に有意義です。
大空間を切り取ってつくる秘密基地
マンションや平屋住宅の場合、縦の空間を使った秘密基地づくりは天井高を削ることになるため、向かないかもしれません。
そこで有効なのが、大胆に空間を切り取る方法です。
こちらのケースでは、LDK内に堂々とある大きな円柱の中がひと部屋となっています。美術館キュレーターのご主人と美大卒の奥様というご夫婦ならではの、大胆な住まいのデザインです。
円柱の中はゆるやかに半分に仕切られていて、同時に二人が中にいても、それぞれの時間に集中できるようになっています。
マンションであるこちらのお住まいにも、玄関からLDKへ向かう途中に印象的な、四角い箱型の部屋があります。
ちなみに、この四角い箱は、ロフト付きの子供部屋。
秘密基地に憧れる子供にとっては、最高の自室ではないでしょうか。奥のアーチ開口からも、手前のロフトへ上るはしごからもアクセスできる、魅力たっぷりの遊びが効いたつくりもです。
箱の中を昇降するには、なんとクライミングロープを使う仕掛けに!
どこまでもワクワクの詰まった「THE秘密基地」と呼べる空間です。大きく空間を切り取り出現する秘密基地ですが、風通しの確保は室内窓などで開口部を増やせば叶います。
訪れる人にあえて「これは何の空間だろう?」と想像させるのも素敵です。
仕切りで緩やかに作る秘密基地
一人作業に集中できる空間がほしいなら、ひと部屋ほどの広さがなくても、周囲からの視界を遮る「仕切り」があれば十分つくれます。
住宅面積や住宅環境の関係で、書斎のようにおこもり向けのスペースがとれない場合などは、大きな空間の一部を仕切ってみるのもよいでしょう。
特に作業・仕事スペースとしてのおこもり空間であれば、大きめの書棚で仕切るのもおすすめです。壁沿いにデスクをつければ、周囲の視線を上手く遮りながら、壁に向かって作業に集中できます。
ほどよい閉塞感は「秘密基地」っぽさも感じさせてくれますね。
LDKのひと隅を利用して、ご主人のワークスペースを確保した事例です。
リビングからも見通しがよく、一見オープンなスペースのようですが、上の写真のように、実際に作業に入ってみると、一人の時間に没入できることがわかります。
こちらも、LDKのアクセントにもなっているR壁の向こう側が、おこもりできるワークスペースになった住まいです。
ワークスペース内を包み込むようなR壁が、ほどよい個室感を生み出していますね。
上部が開口しているので、暗くなりすぎることもなさそうです。
さまざまな住宅事情があっても、工夫とアイデア次第で有意義なおこもり空間をつくり出すこと可能です。誰かと共に暮らすからこそ、一人になれる場所は大切です。今回ご紹介した、日常に豊かさを生む「秘密基地」空間というアイデアを、家づくりに取り入れてみてください。
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