家づくりの学び舎

2016/10/05更新1like7033view

著者:竹村洋亮

家づくりの「見積もり」の読み方。概算見積書と詳細見積書の違い

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竹村洋亮さん

こんにちは!SUVACO・リノベりすアドバイザーの竹村 洋亮(ひろあき)です。

建築業界に携わって10数年、実際に現場で培ってきた知識と経験を元に、専門家さんとこれから家づくりをご検討される皆さまとをつなぐ架け橋としての役割を担いたいと思っています。

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最近ご相談の多い、「見積もりの見かたがわからない」というお悩みについて、SUVACOアドバイザーが解説します。今回は概算見積もりと詳細見積もりの違いと、見積もりを見る際のポイントをご紹介。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

見積もりは大きく分けて2つある!

注文住宅やリノベーションを検討して、依頼先候補となる会社と話を進めるうえで、どのくらいの金額になりそうなのか、見積もりを出してもらうことになります。

見積もりは大きく分けて、2種類あります。

①概算見積もり
1つ目は、ラフプランの段階でその工事にどのくらいの金額がかかりそうなのかを想定するための「概算見積もり」。

②詳細見積もり
もう1つは、実際に打ち合わせを進め、プランや仕様を決定していくとそれぞれの単価も決まってくるので、実際の金額を算出する「詳細見積もり」です。

「概算見積書」と「詳細見積書」の違いとは?

「概算見積書」とは、大項目と呼ばれる工事種別ごとに、一式で表記された金額が一覧になっている見積もりです。

(大項目の例:仮設工事・解体工事・木工事・電気工事・給排水衛生設備工事・内装工事・基礎工事・左官工事・外装・外構建材費・産廃処分費・諸経費など)

「概算」とは呼ぶものの決して適当な金額ではなく、詳細に近い金額算出がなされた上で提示する会社がほとんどだと思いますので、信ぴょう性はあると考えて良いと思います。


一方、「詳細見積書」とは、大項目に記載されている工事種別の内訳について、さらに細かい工事項目別の金額を入れた見積もりです。実際の工事契約を取り交わす際には、この金額が反映されます。
実際の見積もり書の例

実際の見積もり書の例

見積もりを見る際のポイント

「概算見積書」では、何にどのくらいの金額がかかっているのかの確認・把握はできないので、「詳細見積書」を出してもらいましょう。

ここでのポイントは、「プラン内容や金額もある程度見合っており、その会社に任せる方向で考えている」と言える段階なのかどうかです。そうであれば、「詳細見積書」の作成を依頼するようにしましょう。

① 工事内容と工事項目で不明なところや不明瞭なところは遠慮なく聞く!

実際に「詳細見積書」に書いてある文字を見ても、なかなかどの工事箇所でどの内容を指しているのかわからないことがあります。恥ずかしいことは何もありませんので、不明なところは打ち合わせ時に遠慮なく聞くようにしましょう。
(例:仮設工事の養生って何?、木工事の下地工事ってどういう工事?など)

打ち合わせ内容と見積もり内容を把握している方であれば、答えてくれるはずです。

② 一式表記が多くないか?

「詳細見積書」の段階でも一式表記が多い場合には、なぜ一式表記なのか聞いてみましょう。施工の中には、短時間の工事でも人件費がかかるため一律の金額になるものがあり、一式表記になるものがあります。

しかし、数値で表せるものもたくさんあります。(例:1mや1m2、1m3、1か所、1個など)
上記のように小工事で一律金額の工事などは例外ですが、全部が一式で記載されているような状態での契約は控えましょう。

③ 前回の見積もりと変わったところはどこなのか聞く!

建築業界で多いのは、言った言わないのトラブルです。打ち合わせのたびに内容が決まったり、変更になったりもします。そこで打ち合わせ内容が反映されているか、金額がどのくらい変わったのかなど、詳細な見積金額を更新する段階で、確認するようにしましょう。

相見積もりは多くても3社くらいがオススメ!

建築の分野でも、価格やプランの比較のため複数会社に見積もりを取ることは、現在ではスタンダードな流れになっています。

ただし、あまりたくさんの会社と話をし過ぎると、どの会社と、何の話をどこまでしたかがわからなくなってしまう恐れもあるので、3社くらいに絞った方がよいと思います。

打ち合わせした内容は、お互いに控えが残るように複写式のミーティングノートなどを用意して共有していくと、読み返して思い出すことができトラブルの防止にもなります。現場での打ち合わせでは、ついつい記録を取り忘れてしまうことが多いので、メモをお忘れなく!
家づくりを成功させる一番のコツは、専門家を選定するための材料が揃った段階で、依頼する専門家を早めに決定して、とことん打ち合わせをすることです。

わからないことはたくさんあると思いますが、やってよかったと思える家づくりを実現してくれる専門家と出会い、理想の家を手に入れましょう!

【関連記事】
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リノベーションの見積もりの読み方(2)電気工事・給排水設備工事・メーカー施工
リノベーションの見積もりの読み方(3)塗装工事・内装工事・左官タイル工事
リノベーションの見積もりの読み方(4)家具工事とサッシ工事、建材費と住設機器費
リノベーションの見積もりの読み方(5)諸経費

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