2016年12月23日更新

リノベーションHOW TO(リノベーション費用・相場・見積り)

リノベーションの見積もりの読み方(5)諸経費

知っておきたい「見積もり」項目、リノベーションの最終回です。今回は、工事においていろいろとかかってくる諸経費にはどのようなものがあるか、いくつかに分けてお話しします。


諸経費その①:発生残材運搬処分経費

リノベーション工事で必要となる経費の1つに、発生残材運搬処分経費というものがあります。

工事において解体したものや、施工中に出る端材や梱包・養生材などの処分が必要となります。産業廃棄物のマニフェストに基づく適切な処分を行う業者が、2t〜4tくらいのトラックで来て、現場で発生した上記のような廃材を回収、運搬し、処分場にて分別処理をします。

見積もり段階では、廃材が何回や何㎥(りゅうべい・容積のことです。1㎥=高さ1m×幅1m×奥行1m)くらい出るのかを正確に試算することは難しいのですが、リノベーション会社であれば、工事規模や施工面積等でほぼ狂いのない試算が可能かと思います。

廃材も分別をしっかりと心がけることで、処分費もコストダウンできます(画像はイメージです)

廃材も分別をしっかりと心がけることで、処分費もコストダウンできます(画像はイメージです)

また戸建て・マンションにしても毎日回収に来るわけではないので、回収に来るまでの間にどこにそういった廃材を保管しておくのかなど、工事前に確認・検討しておく方が良いと思います。

マンションによっては管理組合から、未回収中の置き場所について指摘が入る場合がありますので要注意です。

諸経費その②:設計・プランニング費

どういう間取りやレイアウトにするか、建材や設備を何にするか等の打ち合わせ費用です。打ち合わせの回数によって金額が変わるというよりは、総額に対しての割合で計算されることが多いです。

リノベーション会社の場合は、設計・プランニング費で全体の見積もり書の中に記載がありますが、建築家の場合は、工事自体は請け負わずにつながりのある工務店や、施工先に近い地場の工務店に見積もりを取り、工事を依頼することになるので、設計料と建築工事金額は別の見積もりとして計上され、それぞれ別の契約になることがあります。

最近では、建築家が工事の発注まで行う「デザインビルド」という考え方もできているので、少しずつ建築家の形態が変わりつつあります。

【参考記事】
建築家とハウスメーカーのいいとこ取り?新しい家の建て方「デザインビルド」を知っていますか

建築家やリノベーション会社によってそれぞれですが、総額に対して大体8%〜20%くらいまでを基準としているところが多いと思います。

諸経費その③:現場管理費

リノベーションをスムーズに段取り良く行い、満足のいくように完成させるために、現場の進行や発注の管理を行うことが重要です。リノベーション会社に依頼し、特に大きな改装工事になる場合は、その現場に専任の監督がつきます。建築家や少数精鋭で対応している会社の場合は、打ち合わせから現場管理まで、一括で対応することもあります。

現場を束ねる人が、職人間でのやり取りや施工のバトン渡し、「相番」と呼ばれる他職種の職人を同じタイミングで呼び、施工をしてもらう作業の段取りや、資材をいつ納品するのかなどをしっかりスケジュール管理をしておかないと、職人が入らない期間が長く生じてしまったり、資材が納品されずに工事が止まったりとさまざまな支障が出ます。

リノベーションは、施主と職人と住まいの専門家が三位一体で創り出す建築物です。施主と打ち合わせた内容をしっかりと職人に伝達し、形にしていく。そういった意味でも現場管理費は必要な経費です。

金額については、こちらも設計・プランニング費と同様に、総額に対しての割合で計算されることが多いです。割合に関しては各社の方針によりさまざまですが、5%〜10%くらいが目安になると思います。

諸経費その④:会社諸経費

リノベーション会社によっては、設計・プランニング費や現場管理費などをまとめて会社諸経費に入れてくるところもあります。その他の経費は名称からも内容がイメージしやすいものでしたが、この会社諸経費に関しては一体何の経費?と思われる方が多いのではないでしょうか?

これは、燃料費、交通費や車両使用にかかる経費、オフィスの維持費(水道代・光熱費・通信費・給与)、そして会社に必要な利益計上がほとんどではないかと思います。

一点頭の片隅に入れておいていただきたいのは、こういった費用は会社を維持・存続・発展させていくために必要な費用だということです。リノベーションだけでなく、普段買う物においても、上記のような必要経費は価格に含まれて販売されているのです。

とんでもない割合で計上されていれば問題ですが、①〜③の費用をまとめて会社諸経費にするのか別々にするのかによって、ここの割合は変わってきます。まとめた場合は15%〜30%で、別々にした場合は10%くらいになるのではないかと思います。

リノベーションの見積もりについて、5回にわたって長々とお話をさせていただきました、ご覧いただきましてありがとうございました。

リノベーションは大きな買い物です。あとで失敗したなぁ…と思わないように、わからないところはしっかりと聞いて、安心して工事を任せられるような流れにして、素敵な家で彩りのあるご生活をお楽しみください。


この記事を書いた人

竹村洋亮さん

建築業界に携わって10数年、実際に現場で培ってきた知識と経験を元に、専門家とこれから家づくりをご検討される皆様とをつなぐ架け橋としての役割を担いたいと思っています。

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