2016/11/11更新2like2532view

著者:竹村洋亮

リノベーションの見積もりの読み方(1)仮設工事・解体工事・木工事

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竹村洋亮さん

こんにちは!SUVACO・リノベりすアドバイザーの竹村 洋亮(ひろあき)です。

建築業界に携わって10数年、実際に現場で培ってきた知識と経験を元に、専門家さんとこれから家づくりをご検討される皆さまとをつなぐ架け橋としての役割を担いたいと思っています。

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注文住宅やリノベーションでの「見積もり」の見かた・ポイントの続きです。見積もり項目ごとの読み方について説明します。お客さまからご相談を受けた際によく出てきたご質問を、項目別にわかりやすく解説していきます。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

実際に出てきた「見積もり」を見ても、どういう工事なのか意味がわからない。

前回の記事はこちら→注文住宅やリノベーションでの「見積もり」の見かた・ポイント

どこの会社にするかを決めて、間取りや使用する建材・機器を決めていく(これを一般的に仕様決めと言います)と、詳細な見積もりが出てくる段階になります。さまざまな工種でさまざまな工事項目が出てくるため、なかなか説明を一度聞いただけでは、内容を理解しきれないかもしれません。

その①:仮設工事とは

仮設工事は作業をするための準備的な要素が多いです。

室内養生や荷物移動、工事後の室内清掃、資材の搬入・搬出、外部や高所に設置する足場などが項目に該当します。

養生とはあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、仕上げた床や住宅設備機器(リノベーションの場合は既存の材料をそのまま利用することがあるのでそれも)などが傷つかないように保護を行うことを指します。引越し屋さんが作業する際に、壁や床が傷つかないように保護材を設置するあのイメージに近いです。

その②:解体工事とは

これは読んで字の如く…感は否めませんが、既存の物を壊す作業です。
解体工事が出てくるのは、建て替えやリノベーション、外構・エクステリア工事の際に出てきます。

床・壁・天井や住宅設備機器(キッチン、バス、洗面、トイレ)など、新しいものを作るときや入れ替える時に行います。単一の物を外す場合などは撤去工事とも呼びます。

解体したものを産廃処分業者に持っていってもらう段階で、しっかりと分別しておくかどうかも、のちにご紹介する産業廃棄物処分費に関わってきますので重要なポイントです。
金属は金属、木は木、なるべく分別することが、処分費のコストダウンにつながります。

金属は金属、木は木、なるべく分別することが、処分費のコストダウンにつながります。

少し話は飛びますが、毎日の工事後にはしっかり道具を整えて、資材の手配や工程の確認など明日の準備をしてから帰る職人さん。私はそういった方は仕事がしっかりできる職人さんだと思っています。『段取り八分』これは建築業界でも一緒です。
現場を整えると、次工程も始めやすくなります。

現場を整えると、次工程も始めやすくなります。

その③:木工事とは

リノベーション工事の中で、最も金額的にも工期的にもボリュームのある工種です。

基本的には建物・床・壁・天井(増築時には屋根)などの骨組みの造作や、床材貼り・建具取付・収納造作・棚取付、時には階段の取付などの仕上げを行います。

部位の名称についてはご紹介しきれないくらいの数があるのですが、特にわれわれアドバイザーへのご質問でいただくことの多い項目をご説明します。

・下地工事って何?
床下地や壁下地、天井下地などいろいろな項目に「下地」という言葉が出てきます。
下地工事=「骨組みをつくる工事」と「補強工事」に分かれます。

「骨組みをつくる下地工事」は工法が実にさまざまで、戸建てとマンションによっても変わってきますが、わかりやすく言いますと、フローリングやクロス、塗り壁など仕上げをする工事ができる状態にするまでの工事です。別名で、床組(ゆかぐみ)・壁組(かべぐみ)・天井組(てんじょうぐみ)と呼んだりします。既存の納まりに合わせて組んでいく事が多いのでケースバイケースの判断で工法を選定し、施工します。
マンションの1Fでは防音規定にとらわれず、床組ができる場合もあります。

マンションの1Fでは防音規定にとらわれず、床組ができる場合もあります。

「補強下地工事」は特に壁に施工することが多いのですが、収納や棚、テレビや重量物を壁や天井にしっかりと固定するために入れる下地を指します。クロスや珪藻土や漆喰のような壁の仕上げを行うために、木などで作った骨組みの上に、通常は「石膏ボード」という板を貼ります。仕上げをするには十分な材料ですが、やわらかい材料なので、釘やビス(ネジ)が利かないため、重さのあるものを掛けると抜けて落下してしまう可能性があります。

画鋲は刺さるけど、ネジは締めても空回りしてしまうという経験はないでしょうか?
きちんと固定して安全に使えるようにするために、石膏ボードの裏やその代わりにベニヤを入れて、釘やビスの利きを良くするための工事です。
下地補強の例 出典:LIXIL「ECOCARAT NAVI」

下地補強の例 出典:LIXIL「ECOCARAT NAVI」

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