2016/12/09更新1like2646view

著者:竹村洋亮

リノベーションの見積もりの読み方(3)塗装工事・内装工事・左官タイル工事

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竹村洋亮さん

こんにちは!SUVACO・リノベりすアドバイザーの竹村 洋亮(ひろあき)です。

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知っておきたい「見積もり」項目:リノベーションの3回目です。今回は塗装工事と内装工事、左官タイル工事についてご説明します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

塗装工事とは? 何を想像しますか?

皆さまは塗装工事と聞くと何を思い浮かべられますか?外壁の塗装やDIYでベンチなどを塗装するイメージでしょうか?

塗装工事は外部と内部とで大きく分けることが出来ます。

外部は、外壁や屋根や雨樋、雨戸の塗装などがメインです。仕上げに使う、上塗りする材料の耐久性なども重要ですが、下塗りという作業も塗装の食いつきを良くする意味合いで非常に重要です。

下塗りの塗料が既存の壁と仕上げ材に合っていなければ、いくら高耐久性の良い仕上げ塗料剤を使用しても、数年で剥がれる可能性があります。それぞれの箇所によって使用する材料も異なりますので、適材適所でしっかりとした材料が選定されているか確認するようにしましょう。高耐候性の塗料であれば、最近では20年近く再塗装のいらない塗料も出ています。

見積もりでは、㎡単位やm単位で出てきます。一式表記の場合は、なぜ一式表記なのかを確認しましょう。

加えて、それぞれの箇所で何回塗りで仕上げるのかもお忘れなく。通常は下塗りを入れる場合は3回塗り、下塗りを入れない場合は2回塗りが多いです。(※特殊塗装の場合は5回塗りもあります)
内部の塗装でよく行われる工事は、木部や鉄部、天井、壁などに施工します。塗料が飛んでしまう可能性があるため、壁紙などの内装工事の前に施工に入ることが多いです。

木部に塗装をする場合、木目を活かす含浸系の塗料を使う場合と、木目をつぶす塗膜系の塗料があり、仕上がりのイメージが異なるので、どちらで仕上がるのかをしっかりと確認しましょう。

鉄部の塗装の場合は、塗膜系の塗装ですが、有機溶剤系の塗料はシックハウス症候群など人体に影響が出る場合もありますので、気になる方は確認するようにしましょう。

木部や鉄部の塗装の場合、見積もりの単価は一式表記となることが多いです。㎡やmでの表記が難しいことと、1〜2日で終わる工事が多いので、職人さんが動くための最低単価は必要になります。

カラフルな色合いを組み合わせられるので、バリエーションも無限大です!

内装工事とは

フローリングなどの木材は大工さんが木工事で施工しますが、内装工事と言われる工種では、壁紙(クロス)やクッションフロアと呼ばれる塩ビシートの施工の記載がメインとなります。

壁紙は、イレギュラーなものも中にはありますが、日本の材料は幅が約910mmの設定が多く、それが何m必要なのかで金額を出すことが可能です。柄物の壁紙にはリピート幅と言って、柄をつないでいくために必要な余剰分が出てきますので、実際のm数よりも多く材料を取らなければならない可能性があります。

会社によってはm数ではなく、㎡数で出してくるところもあります。その場合は部屋の壁面積で見積もりに記載がしてあります。

珪藻土や漆喰などの塗り壁工事は、内装工事として見積もりに入れる会社と、左官工事で入れる会社があると思います。この辺りはあまり明確な決まりがないのが正直なところです。

最近は、本当に多種多様な柄や色が商品化されています。低コストで、さらには気軽にアクセントを楽しむことが出来るのも壁紙の特徴ですね。

左官・タイル工事とは

珪藻土や漆喰、土間空間や、タイルを貼る工事などがメインの工事になります。

仕上げを担う工種になりますし、塗り壁や土間空間はコテを使って仕上げていくのですが、職人さんの個性が発揮される施工内容の一つで、さまざまな表情を感じることが出来ます。私は珪藻土のDIYを行ったことがありますが、3日間の作業でその後1週間くらいの間、筋肉痛で腕が上がりませんでした…。

塗り壁の場合は、塗る下地材が何かが重要になります。基本的には、石膏ボード(木工事で施工する仕上げの前の下地工事で貼る板のこと)に塗ることが多いですが、既存が壁紙で、その状態がいい場合には、壁紙が剥がれてこないようにタッカーで留めて、その上から下塗り材を塗って施工する場合もあります。

ベニヤなど相手が木部の場合は、アクが出てきてしまう可能性が高く、茶色く変色する現象が起こりやすいので不向きです。

塗り壁は間接照明があたった時の陰影がとても味があって素敵ですよ! 珪藻土や漆喰の場合は調湿効果も期待ができますので、デザインと実用性を一度に手にすることが出来ます。
タイルは仕上げに、もう一つアクセントを与えてくれるスパイス的な要素になります。水にも強いので、水まわりに使用されることが多いです。

最近ではリビングなどでも調湿効果を持ったタイル系の材料も出てきていますので、さまざまな場所に多用されてきています。

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