2015/06/15更新0like4961view

著者:Noriko Kanauchi

コストだけでは決められない!賢い【電球】の選び方

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蛍光灯や白熱灯に変わって「LED電球」が普及しつつあります。何年か前には、大手メーカーの白熱灯の製造中止が話題になったこともありました。しかし、「電気代が安いから」というだけで何でもLEDにするのはちょっと待って!
今回は、部屋やシチュエーションによって電球を使い分けるためのポイントをまとめてみました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

LED・蛍光灯・白熱灯の違いを確認。

結局どれを選べばいいの?

部屋によって電球を使い分ける。

LED・蛍光灯・白熱灯の違いを確認。

何となく知っているつもりでも、LED・蛍光灯・白熱灯の違いを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
まずは、それぞれの電球の特徴を見てみましょう。
LEDのメリットは、なんといっても電気代が安いことと、長寿命のため交換の手間が少なくて済むことです。電気代が非常に安いため、長時間点灯しておく場所には向いています。
デメリットは、電球の価格が高いため、初期費用がかかること。しかし、長時間使用する場合は、数年単位の長い期間で見ればお得になるようです。(注意点については後述)
LEDは蛍光灯や白熱灯と異なり熱を発しないため、絵画などを変質させません。
絵画などを飾る場所やギャラリーでも多く使われています。
蛍光灯のメリットは、白熱灯と比べて電気代が安いことと、LEDと比べて価格が安いことです。
デメリットは100%の明るさになるまでに時間がかかることと、実は1秒間に100又は120回の点滅がある(周波数による)ことにより目が疲れること、使う場所によっては寛げない雰囲気になってしまうことや、デザインの良いものが少ないことなどが挙げられます。

長時間点灯しておく場所には向いているため、リビングや個室に使われることが多く、日本では長らく家庭用照明器具の中心となってきました。
また、電気代と本体価格の面から見るとバランスが良く、電球色の蛍光灯などによって雰囲気を壊さないようにすることも可能です。照明器具を見せない間接照明などにもよく使用されています。
間接照明とダウンライトを組み合わせて、モダンかつ落ち着きのある空間に。
白熱灯のメリットは、電球が安いことと、調光できる照明器具が多いことです。
デメリットは電気代が高いことと寿命が短いことですが、調光器によって暗くすることで、ある程度クリアすることができます。
シャンデリアなど雰囲気のある照明は白熱灯ならでは。

結局どれを選べばいいの?

長期間使用した場合のコストを比較してみると、LEDが圧倒的に安くなるようです。
ただし、廊下やトイレなど点灯時間が短い場所の場合、蛍光灯やLEDの寿命は短くなります。 つまり、1回に数分以内しか点灯しない場所は、白熱電球の方がお得になる場合もあります。
また、LED電球は2万~4万時間と長寿命といわれていますが、製品の品質によって大きく異なります。格安のLED電球があっという間に点灯しなくなった...という事例もあるようです。

部屋によって電球を使い分ける。

トイレなど短時間しかいない部屋や頻繁に点灯・消灯を繰り返すような部屋では、白熱灯を使用した方がお得です。
予算の面で折り合えば、調光器やソフトスタートスイッチをつけることをお勧めします。
ソフトスタートスイッチをつければ、夜中のトイレでも目に優しいですし、電球も切れにくくなると言われています。

筆者の自宅では、サニタリー(洗面所とトイレが一緒になった部屋です)に白熱灯とソフトスタートスイッチを使用していますが、建築から11年経ったにも関わらず、このソフトスタートスイッチのお陰か、一度も電球の交換をしていません。
更に、リビングには40Wの白熱灯(3つ)に調光スイッチを使用し、寛げるよう暗めにしているのですが、電球は建築から10年目に1回切れただけです。電球はクリプトン球で、1個120円程度で購入できました。白熱灯の寛げる明かりに惹かれる、という方は参考になさってください。(あくまで個人宅での参考事例です。)

同じ電球でも、使い方によって電気代や寿命がかなり違ってきますので、それぞれのご家庭の使い方に合わせて検討してみましょう。場合によっては、お部屋ごとに電球を使い分けるのがベストとなるかもしれません。

節電が叫ばれている時代ですが、現在、夜間の電力は不足していません。「電気代よりも帰るとほっとする明かり」の方を大切にしたい、という価値観も大切にしたいですね。

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