女性建築家の評価がUPしている昨今。どのような点が支持されているのでしょうか。女性建築家の「コミュニケーション」「デザイン」を切り口に、女性建築家の施工事例をご紹介します。事例から人気の秘密が見えてきますよ。
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女性建築家との二人三脚
繊細なイメージ
家事動線に配慮した住まい
子供と笑顔で過ごせる住まい
女性建築家の感性豊かなデザイン
女性建築家との二人三脚
建築用語がわからないため、施工の過程で希望を伝えるのに「花柄のワンピースみたいな感じ」などの表現でやり取りしたそう。そんな表現のニュアンスも、相手を理解したうえでしっかり受け取り、ひとつひとつ形にしていきました。
住んで数か月たって、何一つ不満がないという施主の感想からも、コミュニケーションがうまくいっていたことを表しています。
子育て中でもある、
建築士・碧山美樹氏の設計は、家事動線がスムーズだと好評です。
繊細なイメージ
「衣と食のように、もっと“住”も自分らしさを反映して暮らしを楽しんでほしい」と、
一級建築士事務所kurachiffon。時間をかけて相談に乗ってもらえて、女性の視点から暮らしの提案をしてくれます。
キッチンカウンターの中には、食器や家電のほか、ごみ箱までも組み込んであります。このカウンターは、ママが子供の連絡帳を毎朝立ちながら書ける高さに設定。このきめ細やかな配慮がうれしいですね。
こちらは、アクセサリーデザイナーの自宅アトリエ。
この事例を手掛けた、
suzukuri代表の鈴木アラブギャリ君枝氏は、日本収納プランナー協会の資格取得の講師も務め、プロの視点で収納カウンセリング、造作家具・オーダー収納家具のアドバイスをしてくれます。
スッキリ収納は最初が肝心、カウンセリングで暮らし方や収納物を聞いてもらったうえで造作をお願いすると、先々も散らからない部屋がキープできそう。
収納提案だけでなく、家具購入の同行もお手伝いしてくれるなど、きめ細やかな仕事がうれしいですね。
家事動線に配慮した住まい
主婦、母目線での家づくりをしている
一級建築士事務所みゆう設計室の事例。
女性ならではの視点で、家事動線に配慮した空間をデザインしてくれます。
こちらの事例では、洗面室中央に作業台を兼ねた洗濯機置き場を配置しました。
洗面室とファミリークローゼットがつながり、脱ぐ→洗濯→干す(乾燥)→アイロン→たたむ→しまうといった洗濯動線がここに集中していて、家事がスムーズに進行できる夢の洗面室です。
子供と笑顔で過ごせる住まい
「帰りたくなる家、心豊かにくらせる家、笑顔のたえない家を」という、
一級建築士・とりやまあきこ氏が手がけた事例。
2階からリビングダイニングにつながる滑り台が印象的な、遊び心のある家。家族の集まるリビングダイニングに、何度でも滑り降りてきたくなります。子供たちの笑い声や、にぎやかなおしゃべりが聞こえてきそうですね。
建築設計事務所sunomaの暮らしを楽しむ家。
子供部屋のロフトは、子供がぐるぐる回遊できる遊び場空間。
スキップフロアで続くセカンドリビングから2階にいる子供の様子もうかがえ、子育て中の家族にはうれしい設計です。
ロフトつきの子供部屋は、将来子供たちが成長したときには、仕切れるように設計されています。
現在の要望を満たしてくれたうえで、子供たちの将来を見据えたデザインを提案してくれるのが魅力。
女性建築家の感性豊かなデザイン
建築家・比護結子氏による「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」で優秀賞を受賞した、マンションリノベーション事例。
要望や生活スタイルなどを確認したうえで、比護氏の感性から生み出される斬新かつ美しいデザイン。
構造・設備などの内部、周辺環境などを調査するだけでなく、衣類などの持ち物を確認し、収納スペースを計画するなど細やかな配慮をしながら「幸せを感じられるような生活」をテーマにかかげ、アイデア豊富なデザインの提案をしてくれる女性建築家です。
生活動線に配慮した間取りや優しい空間デザインを提案するなど、細やかな心づかいをしてくれる女性建築家のみなさん。女性として、主婦として、母として、施主側の話を聞き、感じたことをデザインに活かしてくれるところが嬉しいですね。
事例を見て、「自分の感性と近いな」と感じたら、その建築家のほかの事例も検索してみてください。また、
専門家紹介サービスは、希望する住宅建築のタイプなどを入力すると、要望に近い建築家を絞り込んでくれます。利用してみる価値大ですよ。