空間に広がりをもたらすスキップフロア。従来の、住宅を"階"で区切るという考え方とは異なり、"層"とすることで空間をつなぎながら上下を分けるという発想です。”階”で区切ると上下の空間を分断してしまいますが、”層”ですと上下をゆるやかにつなぎながらも層ごとの役割を明確にするため、暮らしに変化をつけることができます。
今回は、スキップフロアで暮らしの中にちょっとした変化をもたらしている住まいをご紹介します。
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スキップフロアでメリハリをつける!
視線と光が届く
地上から「下がる」という発想
高低差を活かしてつくりだす影
見える部分で変化をつける
スキップフロアでプライバシーを確保するには。
スキップフロアでメリハリをつける!
ダイニングとリビングを段差をもうけゆるくつなぐことで、空間としてはつながりつつも食事の場所、寛ぐ場所と使い分けることができるようになっています。スキップフロアにすることで、生活にメリハリをつけることができますね。
視線と光が届く
こちらの事例は、従来の1階、2階という区切り方と違い、少しずつ空間をずらすことで1階、2階の間に中間層が生まれる構造になっています。空間が上下に分断されていないので、光が程よく土の空間にも届くようになっています。
地上から「下がる」という発想
こちらの事例では、地上から下がったダイニングキッチンが設けられています。いつも見ている地上からの景色より、ほんの少し視線が下がるだけで、今までとまた違った風景がみえるのではないでしょうか。
高低差を活かしてつくりだす影
非日常性を求めたこちらの別荘は、あえて暗く、落ち着いたトーンでまとめられています。開口部は最低限に抑え、部屋に入る光が制限されていますが、その光はスキップフロアの高低差を活かして、様々な陰影を作り出していくれます。
見える部分で変化をつける
スキップフロアによりのびやかに空間がつながっています。スキップフロアでは階段の蹴込部分や踏み板など見える面積が増えますが、全体のフローリングと合わせて階段部分を木材にすることで、よりつながりがうまれます。
スキップフロアでプライバシーを確保するには。
スキップフロアは、家族の気配を感じコミュ二ケーションをとりやすいことがメリットとしてあげられますが、その反面プライバシーの確保が課題となります。こちらの事例では壁をつくり視線を遮っています。こうすることでプライバシーを確保することができますね。スキップフロアで変化をつけつつも、「個」の時間をもつことができるようになっています。