狭小住宅におすすめ！スキップフロア住宅の特徴や利点

スキップフロア住宅とは複数の床高をもつ住宅で、イメージ的には階段の踊り場を広くしてそこで生活、作業するような感じです。段差を利用し空間を区切っていくため、間仕切り壁が少ないオープンな空間をつくりやすく、特に狭小住宅に採用されることが多いです。
そこで今回はスキップフロア住宅の特徴や利点、住宅事例を紹介していきます。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

スキップフロア住宅の特徴とは？

スキップフロア住宅の注意

事例紹介１：狭小住宅のお手本住宅

事例紹介２：目的に応じた空間の分節

事例紹介３：角度により空間分節された住宅

事例紹介４：光差し込むスキップフロア

事例紹介５：真っ白な明るいスキップフロア住宅

スキップフロア住宅の注意

狭小住宅対策としては優れたスキップフロア住宅ですが、採用、計画にあたっては注意があります。

スキップフロア住宅は一般住宅に比べ高さ的に大差はないのですが、空間の移動する度に昇降しなくてはならないため、高齢の方などにとって移動のしにくさや膝への負担などが懸念されます。

また、メリットとしてあげた空間的な連続性は、プライバシーはもちろん、音や空調といった課題も多いため、ライフスタイルやファミリープランなどを十分に検討する必要があります。

事例紹介１：狭小住宅のお手本住宅

半階ずつずらして積層させた、典型的なスキップフロア住宅。

縦に伸びる階段側に大型の開口部を設け、階段を介して建物全体を明るくしています。

また、空間を接続する階段側を明るくすることで、自然と視線が階段側へと導かれ、視界の連続性が強調されるため、より空間を広く感じることができます。

合理的にスペースを活用できるよう、階段や踊り場のステップ内は収納できる計画となっており、まさに狭小住宅のお手本のような住宅です。

吉永建築デザインスタジオ

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事例紹介２：目的に応じた空間の分節

共用空間は視覚的に連続させた開放感あふれる空間としていますが、居室などのプライバシー重視な部屋は適切に間仕切り壁で区分し、居住性を確保しています。

このようにオープンなスキップフロア住宅でも、適切な分節を行うことで居住性を損なわず開放感のある住宅にすることが可能です。

↓スキップフロア住宅ならではのオープンな共用空間