今回、SUVACO編集部が訪れたのは東京・中央線「西荻窪」駅から徒歩11分にあるマンション。リノベーション前の物件と、リノベ済みの物件(グレードが違う2種類)を同時に見学できるとあって、いそいそと見学に行ってみました。
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西荻窪駅から、懐かしい感じの街並みを歩く
まず、エントランスの「顔つき」を見る。
おさえたい、マンション選びの三要素って?
西荻窪駅から、懐かしい感じの街並みを歩く
西荻窪駅から続いている、まっすぐの道を歩く。目に映るのは、ちょっとレトロな洋品店、風情のある蕎麦屋、昔ながらの喫茶店。コーヒー専門店らしい店先からは、誘惑的ないい香りが漂ってくる。
商店街とはいえ、店はほどほどの距離感で並んでおり、交通量も適度なため、静か過ぎず、うるさ過ぎず。駅から12.3分くらい歩いたところで、本日の目的地、「
ソフィアコート南荻窪」に到着。どこか懐かしい街並みを、キョロキョロ見回しながら来たせいか、距離はさほど感じなかった。えっ築30年弱?パッと見、そこまで経過しているようには見えない。
まず、エントランスの「顔つき」を見る。
このファーストインプレッション、実はマンション選びにおいて、重要ポイントのひとつなんだとか。
「最初に見るべきは、エントランスの“顔つき”」と語るのは、本日のナビゲーター…これまでに多くのマンションリノベをサポートしてきた、株式会社ミライズ(取材当時。現在は
オールド不動産)の竹越達哉さん。
住戸の選び方で迷う方がとても多いんですが、まずは外側の見た目から。外壁とエントランス部分がきれいかどうかに注目してください。ちなみに自分は心配性なんで、こまめに健康診断を受けてます。そのおかげで健康を維持できています。マンションも人と同じ。管理の行き届いている物件は、エントランスの状態が良好です。
なるほど。顔色と素肌を見れば、ライフスタイルや胃腸の具合までわかるって感じだろうか。
さて、大事なエントランスの「外見」の中で、最初にチェックしておきたいのが、マンションに入ってすぐ目にとまる「集合ポスト」。
チェックポイントその① 「法人名があるかどうか」
法人が入居していると、外部の人たちも出入りしやすい。とくに小さなお子様のいるご家庭の方は、気をつけたいところ。
チェックポイントその② 「投函禁止のポストが多いかどうか」
「投函禁止」=空き部屋を指す。これが多いマンションは、あまり人気がない…と推定できる。
※ただし、なぜ空いているのかの理由にもよる。たとえばこの物件のように、もともと賃貸用マンションだったものを分譲へと移行したケースなどは別。
次に見ておきたいのが、マンションの掲示板。掲示板は、マンション内のさまざまな情報が集まる場所なので、そこに細かな注意事項まで告知されているかどうかを見る。
騒音や工事など、プラスとはいえない情報に関するお知らせが記載されているようなら、しっかり管理されているだろうと推測できる。
そして3つ目が、自転車置き場。どんな自転車が置かれているかに着目する。
ここからわかるのが入居者の年代や家族構成。お子様用の椅子がついている自転車が多めなら、ファミリー層が多いマンションだと推測。あれ?マンション選びのはずなのに、気のせいか探偵要素入ってる…。
おさえたい、マンション選びの三要素って?
エントランスを吟味した後は、さらにもう一歩中へ。目の前に開けたのは、吹き抜けの中庭。この日は曇り。それでも、高い空が見えると、明るく感じられる。夜は夜で、竹越さんいわく、「月明かりが素敵」らしい。
そこからぐるっと見回すと、目に入るのは…いくつかのドア。言うまでもなく、それぞれの世帯への出入り口である。
ドアは共有部分なので、個人ではリノベーションできないんです。だからドアを見れば、管理会社(組合)のメンテナンスがしっかりしているかどうかわかります。このマンションは、きれいでいい状態が保たれていますね。
エレベータに乗りながら、さらに、竹越さんはこう続けた。
おうち選びの3要素っていうのがあるんですよ。
①が「エリア」
②が「マンション」
③が「部屋」
たとえば、吉祥寺に近くて、買い物が便利で、駅から何分…これが①のエリア要素。
②のマンションに関する部分は、外壁やエントランス部分の管理とか。ここは3階建ての低層マンションなのに階段じゃなくエレベータタイプ。こういった点も含まれます。今日、ここまで見てきたのは、①と②に当たりますね。