リノベーションマンション 物件レポート in 西荻窪

リノベーションマンション 物件レポート in 西荻窪

SUVACO編集部が、東京・西荻窪にあるリノベーションマンションに潜入取材!リノベ前とリノベ済みの物件をそれぞれ見学しつつ、物件を見るときのポイントについて学びます。

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2016年11月24日更新

リフォーム・リノベーション(HOW TO)

築30年弱の中古マンションへ潜入。リノベーション前の物件で、プロが必ずチェックするポイントとは?

SUVACO編集部が、実際のリノベーションマンションを訪ねるこの企画。2回目の今回は、いよいよ中古マンションの室内へ潜入します。リノベーション前の中古物件を見学し、どこに注目すべきかを不動産のプロに教えてもらいましょう。


まずは、リノベーション前のお部屋拝見!

この後、すぐ竹越さんに案内されたのは、「ソフィアコート南荻窪」2階にある、リノベーション前の物件。古いとはいっても、クリーニング済みで、見た感じ全然悪くない。っていうか、きれい。リビングの隣には和室があり、昔ながらのたたずまいである。

【前回の記事はこちら】
リノベーション向き中古マンション見学。部屋に入る前にここだけはチェック!

かつてはどの間取りにもあった和室

かつてはどの間取りにもあった和室

「昔のマンションは、こういう風にまだ、和室があったりするんですよ。あと、押入れもありますね。みんなふとんに寝ていたので、それを入れるスペースが必要だった。今は寝るのがベッドになったので、押入れの必要性がさほど無くなったんです。物置きになってしまっているケースが多いんですが、それにしたって下の方のものは取り難いですしね。使い勝手があまり良くないんです」

現在は、リノベーションする際、押入れを壊して、間仕切りを取っ払い、和室だった部屋から続く広いリビングを作るのが主流だという。

生活の変化とともに、押入れの必要性が少なくなった

生活の変化とともに、押入れの必要性が少なくなった

さらに、広がる可能性があるのは、何も横のスペースだけではない。天井だって、今よりもっと高くなる。施工が可能かどうか、一番わかりやすい判断基準は、音。竹越さんがコンコンと天井を叩くと、軽い音がした。音が軽いのは、天井や壁が「抜ける」証拠だとか。

天井を叩いた音からわかることがある

天井を叩いた音からわかることがある

床から天井まで、現時点で2m40~50cmと、決して低いほうではないのだが、リアルな限界がわかりやすいお風呂場の天井なども調べたところ、あと30cm~40cm程度はガッツリ上げられそうである。もし、間仕切りがなくなって、天井が高くなったら…空間の開放感が、たやすくイメージできた。確かに、いいかも~。

浴室の天井を開け、どのくらいのスペースがあるか測る

浴室の天井を開け、どのくらいのスペースがあるか測る

内見では、思い切って床に座ってみよう!

次に、奥のフローリング6畳間に移動。寝室にも仕事場にも、子供部屋にもなりそうな、オーソドックスな空間である。

と、突然、「床に座ってみてください」と竹越さん。「マンションを内見されるお客様には、必ず一度床に座って、その高さから部屋全体と窓の外を見てもらうんです。というのも、通常の人の生活は、ほとんど座った状態で過ごします。その目線から、きちんと見ていただきたい」

そう言われて、床に腰をおろしてみると、本当だ。見える世界が違う。なんか広い。
「窓から空が見えるでしょ?立っていると、見えないんですよ。他にもいろんなものが、はっきり見えてきませんか?」

物件見学ではぜひ腰を下ろしてみよう

物件見学ではぜひ腰を下ろしてみよう

たとえば、コンセントの場所や数。

「スマホやPCなどの普及で、昔と比べて、各家庭で明らかに増加したのは、電化製品なんです。この部屋に元からついているコンセントでは、明らかに数が足りない。コンセントの数が少ないわりに、ドアの横になぜかコンセントがある。これは、掃除機などを使う時に挿すだけって人が多いはず。だから、部屋中、延長コードだらけになりがちなんです」

ドアが開くスペースは何も物が置けない

ドアが開くスペースは何も物が置けない

コンセントのある位置から開きドア周辺の1㎡程度は、いわゆる「デッドスペース」。寝室でベッドが置かれている以外の空間や、廊下もこれに該当する。この無駄を解消すべく、たとえば、この部分をコンパクトにして、その横に収納スペースを作る人も、今は多いらしい。

日本人の生活から消えつつあるふとんの代わりに、各人の洋服の所有数は増加。押入れが無くなった分、物を出し入れしやすいウォークインクローゼットを作る人が増えてきたという。

これまで面倒くさかったことは、全部リノベーションで改善

ずっと「当たり前」だと思われ、放置されていた空間を有効利用することによって、暮らしはぐっと快適になる。「これまでなんとなく面倒くさかったことを、リノベーションで解決すればいいんじゃない?」と多くの人が感じ始めているというのだ。

リビングは、壁を無くして広々と。キッチンは顔の見える対面型に。寝室や廊下は最小限にして、収納スペースを。配水管の都合で、移動しにくいトイレの位置だけ先に決めてしまえば、後は自分に合った空間を自由に演出できる。

竹越さんのおすすめは、購入するマンションのスペースをやや控えめにして、予算を抑えた分、リノベーションに回す方法。スペースの無駄を省いた自分らしい住まいづくりに重点を置くほうが、後々、居住者の満足感は高いという。

「たとえば、お子様がふたりいるご夫婦に、何平米のマンションがほしいですか?と尋ねると、大半の方が『70平米はほしい…』とおっしゃいます。でも、どうして70平米が必要なのかとお聞きすると、答えられる方はあまりいらっしゃらないです」

たしかに、なんとなく「3LDK・70平米台」というイメージがあるけど、どの部屋が何平米なのか、内訳についてはあまり具体的にわかっていないかも……。

「しかもその70平米の中には、廊下や寝室のスペースなど、1日の中でほとんど使われていないデッドスペースが実は10平米くらいあったりします。こうした無駄なスペースをなるべくなくす間取りへとリノベーションできれば、実は60平米でも十分だったりするんですよ」


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